関西出身メンバーで構成され、個性的なパフォーマンスと確かな音楽性で多くのファンを魅了してきたSUPER EIGHT(スーパー・エイト)。かつて関ジャニ∞(カンジャニエイト)として活動していた彼らは、2023年の事務所再編を経て新たな名前で再出発し、さらなる飛躍を遂げています。バンド形式でのライブパフォーマンスや関西らしい親しみやすさと笑いのセンスを兼ね備えた彼らの魅力は、名前が変わっても変わらず多くの人々を惹きつけています。本記事では、SUPER EIGHTの歴史から各メンバーの魅力、最新情報まで、あらゆる角度から彼らの魅力に迫ります。
目次
SUPER EIGHTとは?グループの歴史と改名の背景
結成からデビューまでの歩み
SUPER EIGHTの歴史は、2002年12月18日に関西ジャニーズJr.内のユニットとして結成された「関ジャニ∞」から始まります。当初は関西地区での活動が中心でしたが、その個性的なパフォーマンスと親しみやすい人柄で着実にファンを増やしていきました。
2004年8月25日、彼らは「浪速いろは節」で関西地区限定シングルとしてCDデビュー。そして同年9月22日には「浪花いろは節」でメジャーデビューを果たします。関西弁の方言を取り入れた楽曲や、メンバー自らが楽器を演奏するバンド形式でのパフォーマンスなど、他のグループとは一線を画す個性的な魅力で、全国的な知名度を急速に高めていきました。
デビュー後は音楽活動だけでなく、バラエティ番組やドラマなど、多方面での活躍を見せ、それぞれのメンバーが個々の才能を発揮しながらも、グループとしての結束力を大切にしてきました。この「個」と「集団」のバランスの良さも、彼らの長年の人気を支える要因となっています。
関ジャニ∞からSUPER EIGHTへの改名理由と背景
2023年、ジャニーズ事務所が「SMILE-UP.」へと社名を変更することに伴い、所属グループの名称も変更されることになりました。その中で「関ジャニ∞」も新たな名前が必要となり、「SUPER EIGHT」と改名することになったのです。
この改名には、単に「∞(エイト)」だけでは物足りないという思いがあったようです。「SUPER」という言葉には、彼らがこれまで以上に素晴らしいグループになるという決意と、ファンに対する感謝の気持ちが込められています。
また、改名によって「ジャニーズ」の名称が外れることになりましたが、彼らのアイデンティティは変わりません。むしろ、新たな名前の下で自分たちらしい音楽とパフォーマンスを追求する姿勢を強めています。ファンの間では「エイト」の愛称は変わらず使われており、新名称になった後もその本質は変わっていないことを示しています。
関西との深い結びつきと特徴
SUPER EIGHTの最大の特徴は、全メンバーが関西出身であることです。この地域性は彼らの音楽やパフォーマンスにも色濃く反映されており、関西弁を取り入れた歌詞や、関西特有のノリの良さとユーモアセンスは、彼らの大きな魅力となっています。
また、メンバー自らが楽器を演奏するバンド形式でのパフォーマンスも特徴的です。ボーカルだけでなく、ギター、ベース、ドラム、キーボードなど、それぞれが担当楽器を持ち、本格的な演奏を披露することで、単なるアイドルグループとは一線を画す実力派グループとしての評価を確立しています。
さらに、バラエティ番組での活躍も彼らの大きな特徴です。関西特有の軽妙な掛け合いや、笑いのセンスを生かした番組出演は多くの人気を集め、音楽活動と並行して幅広い層からの支持を獲得しています。関西を代表するエンターテイナーとして、地元への愛と誇りを持ちながら全国で活躍する姿は、多くのファンの心を掴んで離しません。
SUPER EIGHTのメンバープロフィール
横山裕(Yokoyama You)
横山裕は1981年5月9日生まれのリーダーで、グループ内ではボーカルやパーカしょん。トランペット、ギターを担当しています。リーダーとしての責任感と決断力に優れ、グループの方向性を定める重要な役割を果たしています。
音楽面では力強いボーカルとギターの演奏が特徴で、バンドパフォーマンスの中核を担っています。また、俳優としての一面も持ち、数々のドラマや映画に出演し、演技力も高く評価されています。
バラエティ番組では鋭いツッコミとウィットに富んだコメントで場を盛り上げ、MCとしての才能も発揮しています。リーダーとしての冷静さと時に見せる茶目っ気のあるギャップも、多くのファンを魅了する要因となっています。
村上信五(Murakami Shingo)
村上信五は1982年1月26日生まれのムードメーカーで、グループ内ではボーカルとキーボード、ピアノを担当しています。
特に際立つのはバラエティ番組での活躍でしょう。鋭い観察眼とテンポの良いトークで多くの番組で司会を務め、お笑い芸人顔負けのセンスを見せています。関西弁の独特のイントネーションと親しみやすい人柄は、彼の大きな魅力の一つです。
丸山隆平(Maruyama Ryuhei)
丸山隆平は1983年11月26日生まれの癒し系メンバーで、グループ内ではボーカルとベースを担当しています。穏やかな性格と柔らかな雰囲気で、グループ内の調和を保つ重要な役割を果たしています。
音楽面では独特の温かみのある歌声と安定したベースプレイが特徴で、SUPER EIGHTの音楽性を支える重要な存在です。また、俳優としても多くの作品に出演し、その自然体の演技は高い評価を受けています。
一見おっとりした雰囲気がありながらも、実はしっかりとした芯を持ち、時に鋭い洞察力を見せる面も。このギャップも彼の魅力の一つで、「丸担(まるたん)」と呼ばれる丸山ファンからの厚い支持を集めています。
安田章大(Yasuda Shota)
安田章大は1984年9月11日生まれの多才な実力派で、グループ内ではボーカルを担当しています。身長は高くないものの、その存在感とエネルギッシュなパフォーマンスで、ステージを大いに盛り上げています。
音楽面では力強いドラムプレイと情熱的なボーカルが魅力で、特にライブパフォーマンスでの熱量は観客を熱狂させます。実は多くの楽器を演奏できる音楽的才能の持ち主で、グループの楽曲制作にも積極的に関わっています。
また、俳優としての一面も持ち、舞台を中心に活躍し、その表現力の豊かさは高く評価されています。小柄な体格ながらも大きなエネルギーと才能を秘めた安田の存在は、SUPER EIGHTの多様な魅力の一翼を担っています。
大倉忠義(Okura Tadayoshi)
大倉忠義は1985年5月16日生まれの誠実派メンバーで、グループ内ではボーカルとドラムを担当しています。落ち着いた雰囲気と真摯な姿勢で、グループの信頼性を高める重要な存在です。
音楽面では透明感のある歌声とセンス溢れるキーボードプレイが特徴で、SUPER EIGHTの音楽に洗練された要素を加えています。また、俳優としても活躍し、その自然な演技と存在感は多くの作品で評価されています。
グルメとしての一面も知られており、食への造詣の深さを活かした番組やエッセイなども手がけています。誠実な人柄と多彩な才能を持つ大倉は、ファンからの信頼も厚く、グループの安定感を支える重要な柱となっています。
SUPER EIGHTの代表曲
ここでは、彼らの長いキャリアの中で生み出されてきた代表曲の中からいくつかをご紹介します。
ズッコケ男道
「ズッコケ男道」は、2007年にリリースされたSUPER EIGHT(当時:関ジャニ∞)の代表曲の一つです。彼らの明るくコミカルな一面が存分に表現されており、ライブでは定番の一曲として会場を盛り上げます。困難にぶつかっても前向きに乗り越えていく男の姿を歌った歌詞は、聴く人に元気と勇気を与えます。彼らのファンでなくとも、一度は耳にしたことがあるであろう国民的な応援歌です。
無責任ヒーロー
「無責任ヒーロー」は、2008年にリリースされたシングルで、SUPER EIGHT(当時:関ジャニ∞)の代表的な応援歌として知られています。ユーモアを交えながらも、目の前の困難に立ち向かう「ヒーロー」を歌った歌詞は、多くの人々から共感を呼びました。彼らの持つエンターテイメント性と、社会へのメッセージ性が融合した楽曲であり、ライブではファンと一体となって盛り上がるアッパーチューンです。
オモイダマ
2014年にリリースされた「オモイダマ」は、ABC夏の高校野球応援ソングとして書き下ろされた楽曲です。夢に向かって努力するすべての人々へのエールが込められており、彼らの歌唱力が際立つミディアムバラードです。困難に立ち向かう若者たちの姿に寄り添い、温かく背中を押してくれるような歌詞は、多くの感動を呼びました。幅広い世代から支持される、彼らの代表的な感動ソングの一つです。
喝采
2022年にリリースされた「喝采」は、デビューから20周年を目前にした彼らが、これまでの軌跡と未来への決意を込めた楽曲です。大人になったSUPER EIGHT(当時:関ジャニ∞)の深みと、変わらないエンターテイメントへの情熱が感じられます。ファンへの感謝と、これからも共に歩んでいくというメッセージが込められており、彼らの新たなフェーズを象徴する代表曲と言えるでしょう。
KAMIGATA BOYZとしての活動
結成の経緯と背景
KAMIGATA BOYZ(カミガタボーイズ)は、「上方」という言葉に由来する名前を持つユニットです。上方とは大阪や京都などの関西地方を指す言葉で、関西のエンターテインメント文化を発信するという意思が込められています。
SUPER EIGHTのメンバーたちが関西の芸能文化をさらに広めたいという思いから生まれたこのユニットは、彼らの原点である関西への愛着と誇りを形にしたプロジェクトとも言えるでしょう。地元大阪での活動を中心に、関西文化の魅力を全国に発信する役割を担っています。
結成背景には、事務所再編を経ても変わらない「関西発」というアイデンティティを大切にする彼らの思いがあります。新たな名前での活動の中でも、自分たちのルーツである関西との繋がりを明確に表現する場として、KAMIGATA BOYZは重要な位置づけとなっています。
メンバー構成と役割
KAMIGATA BOYZのメンバー構成は、基本的にSUPER EIGHTのメンバーを中心としています。横山裕、村上信五、丸山隆平、安田章大、大倉忠義の5人が中核となり、それぞれSUPER EIGHTでの個性を活かしながらも、より関西色の強い表現を展開しています。
特に村上信五は関西弁を活かしたMCを担当することが多く、関西芸能の伝統を意識したトークで場を盛り上げる重要な役割を果たしています。また、横山裕はリーダーとしての統率力を発揮し、ユニットの方向性を定める役割を担っています。
他のメンバーもそれぞれの個性を活かし、楽曲やパフォーマンスに関西らしさを取り入れることで、KAMIGATA BOYZならではの魅力を作り出しています。時には他の関西出身アーティストとのコラボレーションなども行われ、さらに多様な「関西らしさ」を表現しています。
これまでの活動と今後の展開
KAMIGATA BOYZとしての活動は、主に関西地域を中心としたライブイベントが中心となっています。特に「KAMIGATA BOYZ DREAM IsLAND」と題されたライブイベントは、大阪の象徴的な場所で開催され、多くのファンを魅了しています。
楽曲面では、関西の文化や言葉を取り入れた楽曲を展開し、SUPER EIGHTとはまた違った音楽性を表現しています。地元関西への愛と誇りが詰まったパフォーマンスは、関西出身のファンからは特に強い共感を得ているようです。
今後の展開としては、関西文化の発信という役割をさらに拡大し、全国的なツアーやプロジェクトの展開も期待されています。また、他の関西出身アーティストとのコラボレーションなど、さらに多様な形での活動も視野に入れているようです。
KAMIGATA BOYZの活動は、SUPER EIGHTとしての活動と並行して行われており、メンバーたちにとっては「関西の芸能人」としてのアイデンティティを再確認する大切な場となっています。この二つの顔を持つことで、彼らの表現の幅はさらに広がり、多様なファンの支持を集めることに繋がっています。
まとめ:SUPER EIGHTの今後の展望と注目ポイント
SUPER EIGHTは新たな名前での活動を本格化させ、さらなる飛躍を目指しています。今年中にはオリジナルアルバムのリリースが予定されており、新しいグループ名の下での初のアルバムとして、多くのファンから期待を集めています。
彼らの今後の注目ポイントとしては、まず音楽面での進化が挙げられるでしょう。バンドとしての実力を持つメンバーたちが、どのような新たな音楽性を打ち出していくのか、そして関西らしさをどのように表現していくのかは、多くのファンの関心事です。
また、個々のメンバーの活動にも注目が集まっています。俳優、バラエティタレント、MCなど、それぞれが多彩な才能を持つメンバーたちの個人活動も、グループの魅力を高める重要な要素となっています。
さらに、KAMIGATA BOYZとしての活動も今後さらに発展していくことが期待されています。関西文化の発信という使命を持つこのユニットの活動は、SUPER EIGHTとしての活動とは異なる魅力を持ち、ファンに新たな楽しみを提供しています。
名前は変わっても、関西発の実力派グループとしての本質は変わらないSUPER EIGHT。彼らの誠実な人柄と確かな実力、そして何より音楽を心から楽しむ姿勢は、これからも多くのファンの心を掴み続けることでしょう。新たな名前の下での彼らの挑戦と成長に、今後も注目していきたいものです。