Mr.Children「口笛」の歌詞の意味を考察!ミスチルの中でも大人なラブソング

Mr.Children

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「口笛」は2000年1月14日に発売されたMr.Childrenの18番目のシングルです。

2000年9月27日に発売した9番目のアルバム「Q」にも収録されています。

口笛の歌詞はこちら

「口笛」ができるまでの背景

2000年代に入ってから初めてのシングル曲です。

「Mr.Children TOUR ’99 DISCOVERY」の最中に楽屋で自分たちの過去の作品を聴いている中で、初期のポップな作風の心地よさを再認識したことで作られたストレートなラブソングとされています。

21周年のタイミングで開催されたファンクラブ会員限定ツアーの直前に実施されたアンケートでは「会員が最もライブで聴きたい曲」で1位に選ばれているほど、多くのファンから支持されている1曲です。

また、シングルのジャケットの撮影地が東京都杉並区の神田川沿いとなっており、Mr.Childrenファンの中では聖地として訪れるファンも多くいます。

ちなみにですが、そこまでMr.Childrenの大ファンではない筆者の友人が
「結婚式でMr.Childrenの口笛を友人たちに歌われたら絶対なく自信あるわ」
と言っていたりするなど、Mr.Childrenのラブソングの中でも多くの人に支持されている曲です。

そんな「口笛」の歌詞考察を進めていきます。

「口笛」の歌詞考察

頼り無く二つ並んだ不揃いの影が
北風に揺れながら延びてゆく
凸凹のまま膨らんだ君への想いは
この胸のほころびから顔を出した

<出展>口笛/Mr.Children 作詞:桜井和寿

歌い出しの部分です。

なんとなく情景をイメージできるのではないでしょうか。

頼りなく二つ並んだ不揃いの影というのは、まだ付き合いたてでそこまで愛情がはぐくまれていない2人の関係性の事を指していると思います。

そんな二人の影が伸びていくとしており、影が伸びるという事は時間が経つという事であり、この2人の関係性も時間が経ってより深まっていることが理解できます。

そうやって時間が経っていく中で徐々に想いが膨らんでいくということは、主人公が彼女に対する想いがどんどん深まっていることが理解できます。

口笛を遠く 永遠に祈る様に遠く 響かせるよ
言葉より確かなものに ほら 届きそうな気がしてんだ

<出展>口笛/Mr.Children 作詞:桜井和寿

言葉より確かなものというのは、ここでいう互いの信頼関係を指していると思います。

長い年月を共に過ごす中で築き上げた信頼関係は、2人にとっては言葉以上の価値がある。

そんな互いの愛情や信頼関係の事を「口笛」と例えているのではないかと筆者は解釈しています。

さあ 手を繋いで 僕らの現在が途切れない様に
その香り その身体 その全てで僕は生き返る
夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま
そしてどんな場面も二人なら笑えますように

<出展>口笛/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ここで出てくる畦道というのは、田舎出身の方であればイメージできると思いますが、田んぼと田んぼの間にあるような道の事を指します。

この曲では、周囲には何もない2人だけの空間・共有しあえる感情のことを「畦道」としていると解釈しています。

そんな2人だけの空間で、どんなことがあっても2人で笑って乗り越えていきたいなという願望が見えます。

無造作にさげた鞄にタネが詰まっていて
手品の様 ひねた僕を笑わせるよ
形あるものは次第に姿を消すけれど
君がくれた この温もりは消せないさ

<出展>口笛/Mr.Children 作詞:桜井和寿

2人が一緒に過ごしていく中で、付き合う前にはイメージできていなかった彼女のマイナスな面が見えることもあると思います。

そんなマイナスな面でも笑ってしまうほど愛おしく、そんな彼女がくれた自分への愛情は永遠であるというのを、”形があるものは次第に姿を消すけれど”と対比で表現しています。

いつもは素通りしてたベンチに座り 見渡せば
よどんだ街の景色さえ ごらん 愛しさに満ちてる

<出展>口笛/Mr.Children 作詞:桜井和寿

365日の歌詞で「砂漠の街に住んでても 君がそこにいさえすれば きっと渇きなど忘れて暮らせる」という歌詞があると思いますが、口笛のこの歌詞でも同様の意味が込められていると考えています。

いつも素通りしていたベンチやよどんだ街の景色も、君とならば特別であるという意味が込められていると思います。

ああ 雨上がりの遠くの空に虹が架かったなら
戸惑いや 不安など 簡単に吹き飛ばせそうなのに
乾いた風に口笛は 澄み渡ってゆく
まるで世界中を優しく包み込むように

<出展>口笛/Mr.Children 作詞:桜井和寿

2番のサビです。

雨上がりというのは、2人が喧嘩したの事を指しているのでしょうか。
雨上がりに虹がかかるように、喧嘩をした後も仲直りして互いに理解しあうことができれば、今後起こると想定される不安なども、2人なら一緒に乗り越えていけるだろうとしています。

互いの愛情や信頼関係の事を「口笛」と例えているのではないかと筆者は解釈していると前述した通り、何があっても壊れない2人の強固な信頼関係が築かれている様子を理解できます。

子供の頃に
夢中で探してたものが
ほら 今 目の前で手を広げている
恐がらないで踏み出しておいで

<出展>口笛/Mr.Children 作詞:桜井和寿

子どもの頃に探していたものというのは、様々な解釈ができるかと思いますが、筆者の解釈は非常にシンプルで「幸せな人生」を指しているのではないかと考えています。

2人の関係性が強まっていき、そんな「幸せな人生」までもうすぐというのがこの曲で伝えたいメッセージなのではないでしょうか。

さあ 手を繋いで 僕らの現在が途切れない様に
その香り その身体 その全てで僕は生き返る
夢を摘むんで帰る畦道 立ち止まったまま
そしてどんな場面も二人で笑いながら
優しく響くあの口笛のように

<出展>口笛/Mr.Children 作詞:桜井和寿

最後のサビです。

2人の関係性が強まり、どんな場面でも一緒に乗り越えていこうという想いと2人の中で育まれた信頼関係がここで理解できます。

まとめ

ここまで「口笛」について歌詞を考察してきました。

「口笛」は初々しい2人が長い年月を過ごしていく中で、徐々に強い関係性が築かれていく様子が描かれています。

また、そんな言葉ではうまく言語化できないほどの強い信頼関係・互いの愛情の事を「口笛」と例えているのではないかと筆者は解釈しています。

Mr.Childrenの数あるラブソングの中でもちょっと大人のラブソングだと思います。

Mr.Childrenの公式YouTubeチャンネルで先日行われた30周年記念ライブ 半世紀へのエントランスで演奏された口笛のライブ映像が公開されているので、そちらもぜひ見てみて下さい!

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