Mr.Children「ヒカリノアトリエ」の歌詞の意味を考察!

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「ヒカリノアトリエ」は2017年1月11日に発売されたMr.Childrenの36番目のシングルです。

NHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」の主題歌にもなっており、後に発売されたベストアルバムにも収録されています。
(ちなみに過去のインタビューによると、チャンネル1のNHKだからリリース日も1/11にしてるんだとか)

Mr.Children25周年に実施された「Thanksgiving25」では、「誰かが寂しかったり迷ったり傷ついたりしている時に、ポケットの中に入れて持ち歩けるような・・・手のひらサイズの希望の歌にしたいと思って作った曲です」と紹介されているなど、Mr.Childrenの楽曲の中でも温かい優しさに包まれた曲です。

また、ミュージックビデオは映像作家の牧野惇さんという方が監督をされており、2017年、CJ E&M Corp.が主催するアジア最大級の音楽アワード「2017 Mnet Asian Music Awards」Professional Categoriesにて、『Best Video Director of the year』を受賞しているなど、ミュージックビデオも一つの作品として楽しむことができます。

そんな「ヒカリノアトリエ」の歌詞について紹介していきます!

「ヒカリノアトリエ」の歌詞考察

「雨上がりの空に七色の虹が架かる」
って そんなに単純じゃない
この夢想家でも
それくらい理解ってる

歌い出しの部分になります。
困難の先には良い事が訪れることを「雨上がりの空に虹がかかる」という比喩表現で表していますが、実際世の中はそんなに単純なものではなく、たとえ夢想家であっても現実の厳しさを理解しているという意味が込められています。

大量の防腐剤
心の中に忍ばせる
晴れた時ばっかじゃない
湿った日が続いても腐らぬように

歌い出しの部分で、現実の難しさについて述べられていたかと思います。
ここでは、上手くいかない時も頑張り続けることができるように、心を守るために「防腐剤」を使うという比喩表現が使われています。
人生は晴れの日ばかりではなく、湿った日が続くこともあるため、その時でも自分を保つための方法が必要だというメッセージが込められており、それを”大量の防腐剤 心の中に忍ばせる”と表現しているのがさすが桜井さんだなと感じさせてくれますし、頑張る人の背中を押してくれます。

たとえば100万回のうち
たった一度ある奇跡
下を向いてばかりいたら
見逃してしまうだろう

さぁ空に架かる虹を今日も信じ
歩き続けよう
優しすぎる嘘で涙を拭いたら
虹はもうそこにある

この部分では、例え上手くいかなくても前を向いて頑張ることの重要性について述べられています。

歌い出しでも述べたように、事実として困難の後に必ずいいことが訪れるといった甘い話ではないんだけど、明るい未来の訪れを信じて歩き続けようとしています。
優しい嘘で涙を拭うという表現は、時には現実を受け入れるために自己欺瞞も必要であることを示唆しています。そして、その努力の先には希望の虹が見えるという前向きなメッセージが伝えられています。

「一体何の意味がある?」
つい 損か得かで考えてる
でも たった一人でも笑ってくれるなら
それが宝物

この部分では、行動の意味を自分自身が得をするか損をするかだけで考えようとしてしまうことに対する自己反省が描かれています。
しかし、たった一人でも笑ってくれるなら、例え自分にとって損であっても人を喜ばせること自体が価値のあることであり、宝物だという考えに至ります。
ここでは、他者とのつながりや小さな幸せの重要性が強調されています。

誰の胸の中にだって薄暗い雲はある
その闇に飲まれぬように
今日をそっと照らしていこう

ここでは、誰の心の中にも暗い部分があることが示されています。
しかし、その闇に飲まれないように、今日を照らしていこうという前向きな姿勢が描かれています。
Mr.ChildrenのMirrorという曲に似たような歌詞がありますね。
どんなに他人から凄いと思われているような人でも、きっと人が見ていないところで悩んだり迷ったりしているのはみんなと変わらない。
例え自己嫌悪に飲み込まれそうになった時でも、それに飲み込まれずに前を向いて頑張っていくことの重要性を示しています。

過去は消えず
未来は読めず
不安が付きまとう
だけど明日を変えていくんなら今
今だけがここにある

この部分では、過去や未来に対する不安が描かれています。
そんな過去の経験や未来への不安も引き連れて、今を頑張っていこうというMr.Childrenからのやさしいメッセージが読み取れます。

遥か遠く地平線の奥の方から
心地好い風がそのヒカリ運んで
僕らを包んでく

たとえば100万回のうち
たった一度ある奇跡
ただひたむきに前を見てたら
会えるかな

空に架かる虹を今日も信じ
歩き続けよう
優しすぎる嘘で涙を拭いたら
虹はほらそこに
過去は消えず
未来は読めず
不安が付きまとう
だけど明日を変えていくんなら今
今だけがここにある
きっと
虹はもうここにある

誰もが不安や悩みを抱えているんだけれども、自分が望む未来に向かって今を頑張っていこうというMr.Childrenからの優しいメッセージが読み取れます。

曲名にもある「アトリエ」というのは、フランス語の「atelier」からきており大工さんの仕事場を指す言葉として使用されていたのが、徐々に意味が広がり、画家や彫刻家、工芸家などの美術の仕事場を指すようになったとされています。
ヒカリノアトリエでは自分の内面との向き合いや今を生きていこうというメッセージが込められていて、周りに邪魔をされずに目の前の作品に真摯に向き合うアーティストの姿と重なる部分を感じました。

まとめ

Mr.Childrenの「ヒカリノアトリエ」は、自分自身と向き合い今を生きていくことの重要性を再認識させてくれる楽曲です。
歌詞の中で描かれる日常の中の困難や不安、そしてそれを乗り越えるための前向きな姿勢が、聴く者に深い共感を呼び起こします。
ぜひ聞いてみて下さい!

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