Mr.Childrenの「innocent world」は、1994年にリリースされたシングルであり、同年発売のアルバム『Atomic Heart』にも収録されています。
Mr.Childrenとして初のレコード大賞を受賞した楽曲であり、代表曲として多くの人に知られていると思います。
本記事では、1992年にデビューしたMr.Childrenにとって、彼らの名前を全国区にしたといっても過言ではない「innocent world」について紹介していきます！
「innocent world」の歌詞考察
黄昏の街を背に 抱き合えたあの頃が 胸をかすめる
軽はずみな言葉が 時に人を傷つけた そして君は居ないよ
歌詞の冒頭では、「黄昏の街を背に 抱き合えたあの頃が 胸をかすめる」と、過去の恋人との思い出が描かれています。これは、主人公が失った愛を思い返し、過去の幸せな時間を懐かしむ姿を表しています。また、「軽はずみな言葉が 時に人を傷つけた そして君は居ないよ」と続き、言葉の重要性とその影響について考えさせられます。
窓に反射する(うつる) 哀れな自分(おとこ)が
愛(いとお)しくもある この頃では
Ah 僕は僕のままで ゆずれぬ夢を抱えて
どこまでも歩き続けて行くよ いいだろう？
mr. myself
「窓に反射する 哀れな自分が 愛しくもある この頃では」と、主人公が自分自身を見つめ直す場面が描かれています。ここでは、自分の弱さや欠点を認識しつつも、それを愛しく感じる心の変化が示されています。「僕は僕のままで ゆずれぬ夢を抱えて どこまでも歩き続けて行くよ」と、自分らしさを保ちつつ夢を追い続ける決意が感じられます。
いつの日も この胸に流れてる メロディー
軽やかに 緩やかに 心を伝うよ
陽のあたる坂道を昇る その前に
また何処かで 会えるといいな イノセント ワールド
近頃じゃ夕食の 話題でさえ仕事に 汚染(よご)されていて
様々な角度から 物事を見ていたら 自分を見失ってた
入り組んでいる 関係の中で いつも帳尻 合わせるけど
Ah 君は君のままに 静かな暮らしの中で
時には風に身を任せるのも いいじゃない
oh miss yourself
「近頃じゃ夕食の 話題でさえ仕事に 汚染されていて」と、現代社会の忙しさやストレスが描かれています。仕事に追われる中で、自分自身を見失ってしまうことへの警告が含まれています。「君は君のままに 静かな暮らしの中で 時には風に身を任せるのも いいじゃない」と、時にはリラックスして心の余裕を持つことの大切さが示されています。
物憂げな 6月の雨に 打たれて
愛に満ちた 季節を想って 歌うよ
知らぬ間に忘れてた 笑顔など見せて
虹の彼方へ放つのさ 揺れる想いを
「物憂げな 6月の雨に 打たれて 愛に満ちた 季節を想って 歌うよ」と、季節の変化とともに感情が動く様子が描かれています。雨の日には過去の愛を思い出し、感傷的になることが表現されています。「虹の彼方へ放つのさ 揺れる想いを」と、過去の感情を手放し、前向きに進んでいく決意が感じられます。
変わり続ける 街の片隅で 夢の破片(かけら)が 生まれてくる
Oh 今にも
そして僕はこのままで 微かな光を胸に
明日も進んで行くつもりだよ いいだろう？
mr. myself
「変わり続ける 街の片隅で 夢の破片が 生まれてくる」と、絶えず変わり続ける現実の中で新たな夢が生まれる様子が描かれています。「微かな光を胸に 明日も進んで行くつもりだよ」と、未来への希望を抱きつつ、前に進む姿勢が強調されています。
いつの日も この胸に流れてる メロディー
切なくて 優しくて 心が痛いよ
陽のあたる坂道を昇る その前に
また何処かで 会えるといいな
その時は笑って 虹の彼方へ放つのさ イノセント ワールド
果てしなく続く イノセント ワールド
まとめ
「innocent world」は、過去の思い出と現在の葛藤、そして未来への希望を描いた楽曲です。桜井和寿の詩的な歌詞は、リスナーに多くの共感と感動を与えます。曲全体を通じて、失った愛や日常のストレスと向き合いながらも、自分らしさを大切にし、希望を持って生きることの大切さが伝わってきます。この曲は、Mr.Childrenの代表作として、今も多くのファンに愛され続けています。
感想はこちらから