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「Another Story」はシングルとしてはリリースされていませんが、2007年3月14日に発売した13番目のアルバム「HOME」に収録されています。
あまり認知度は高い曲ではないかもしれませんが、ファンの間ではMr.Childrenの楽曲の中でも屈指のラブソングとして親しまれています。
Mr.Childrenファンの方が執筆されている「Another Story」に関するnoteを見つけたので、こちらも見ていただくと面白いのではないかと思います。
今回はそんな「Another Story」について紹介していきます!
Another Storyの歌詞はこちら
「Another Story」の歌詞考察
最終のバスにはまだ間に合うかなぁ
遠くの街まで君を迎えに行く
いつも笑ってた 無理してたんだな それも分かってた
1番の歌い出しの部分です。
「最終のバスにはまだ間に合うかなぁ 遠くの街まで君を迎えに行く」という冒頭の歌詞は、物理的な距離だけでなく、自分と恋人との2人の関係性の距離も表していると考えています。
彼は恋人を迎えに行くために最終のバスに乗り遅れないように急ぐくらいには恋人のことをまだ思い続けているのですが、”無理してたんだな”のところで分かる通り、恋人との関係がうまくいっておらず焦っている様子が理解できます。
自分のことばかりいつも主張して 君の言葉なら上の空で聞いて
ギターを弾いてた ぼんやりといつも ギターを弾いてた
「自分のことばかりいつも主張して 君の言葉なら上の空で聞いて」という一節は、彼が過去に犯した過ちを振り返り、自己中心的だったことを反省しています。
ギターを弾いてたというのは、自己中心的で彼女の声に耳を傾けることができなかったという事を表現していると考えています。
ごめんねって言葉 君は聞き飽きてるんじゃないかなぁ?
どんな風に言えば 優しい君は戻ってくるかなぁ?
よく出かけた公園をバスは今通過中
いつかの君が横切る
1番のサビになります。
”優しい君は戻ってくるかなぁ?”としており、ここで主人公がどうしたら恋人との関係を昔みたいに戻せるのかなと自問自答している様子が読み取れます。
また、バスの窓から見える慣れ親しんだ公園を見て、彼女との思い出がフラッシュバックしている様子が理解できます。
記念日を携帯が知らせてくれて
そんなときばかりうまく立ち回って
誇張して言えば そんな感じだろう 君にしてみれば
2番の歌い出しです。
主人公が過去の自分の行動に対して、後悔している様子が理解できます。
この曲で登場する2人は、かなり長い期間人生を共にしているのかなと思うのですが、一緒に過ごす期間が長くなるにつれて、徐々にマンネリ化していき、いい時だけ義務感のようにいい顔をしていた主人公の様子が理解できます。
抱き合いながら 僕らは孤独とキスをして
分かったような台詞 ささやきながら眠りに落ちて
朝が来て日常が 僕らを叩き起こし
逃げるようにベットから這い出る
2番のサビです。
抱き合っているのに孤独とキスをするというのが、なんとも作曲家としての桜井さんの凄さを表しているんじゃないでしょうか。
ここは筆者の解釈になるのですが、夜に抱き合うという行為は自分個人の欲を満たすためだけの行為であるため、”孤独とキスをする”と表現していて、その後に続く”朝が来て日常が僕らを叩き起こし 逃げるようにベッドから這い出る”に関しては、恋人といる日々が憂鬱で何の変化もない日常を過ごしているという事を指し示しているのではないでしょうか。
最終のバスは君にたどり着いて
恐る恐る僕は君の名を呼んだ
君は笑ってた 無理はしないでよ だけど笑ってた夢とか理想とかおもちゃみたいにまだ思ってるかなぁ?
分かり合うなんてそう簡単じゃないのは分かってる
ごめんねって言葉 君は聞き飽きてるんだろうけど
誤解が生じないように 簡潔に伝えられぬもんかなぁ
君と生きる毎日が なんだかんだ言って嬉しい
そう君の笑顔と共に
そう君の笑顔と共に
「夢とか理想とかおもちゃみたいにまだ思ってるかなぁ?」という部分では、彼が現実と向き合うことの難しさや、自分の夢と現実の間で葛藤している様子が描かれています。
「分かり合うなんてそう簡単じゃないのは分かってる」という一節からも、彼が現実的であることを理解していることがわかります。
最終的に、「君と生きる毎日が なんだかんだ言って嬉しい そう君の笑顔と共に」という結びの部分では、彼が恋人と過ごす日々の大切さに気づき、再び前向きな気持ちを取り戻していることが示されています。
大事なことは2回伝えるものとして、”そう君の笑顔と共に”というフレーズが繰り返されており、彼の反省と希望が交差し、恋人との未来を見据える姿勢が感じられます。
まとめ
「Another Story」は、過去の過ちを振り返り、自己反省しながらも希望を見出そうとする姿を描いた楽曲です。日常の中で感じる孤独や不安、そしてその中にある愛のかたちが詩的に表現されています。主人公の心情が細やかに描かれており、聴く者に深い感動を与える一曲です。
この歌詞考察を通じて、Mr.Childrenの「Another Story」が持つ深いメッセージ性を感じ取っていただければ幸いです。
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