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【WANDSの代表曲10選】多くの人に愛される名曲・人気曲を紹介

WANDS(ワンズ)の音楽は、力強く伸びやかなボーカルと、キャッチーなメロディ、そしてロックを基盤としたサウンドで、1990年代のJ-POPシーンを席巻しました。数々のミリオンヒットを飛ばし、今もなお多くの人々に愛され続けています。

本記事では、WANDSの代表曲として広く知られるヒット曲から、彼らの音楽的魅力を語る上で欠かせない楽曲まで、厳選した10曲の魅力と背景を深掘りしてご紹介します。

WANDSについて

WANDSは、第1期(上杉昇、柴崎浩、大島こうすけ)、第2期(上杉昇、柴崎浩、木村真也)、第3期(和久二郎、杉元一生、木村真也)、そして第5期(上原大史、柴崎浩、木村真也)と、メンバーチェンジを繰り返しながら活動してきたロックユニットです。特に1990年代の第1期・第2期は、ビーイング系アーティストの一角として絶大な人気を誇りました。

彼らの音楽の最大の特徴は、キャッチーでありながらも骨太なロックサウンドと、文学的で深みのある歌詞です。ボーカル上杉昇のハスキーで感情的な歌声と、柴崎浩のギタープレイ、そして木村真也のキーボードが織りなすサウンドは、多くのリスナーを魅了しました。数々のドラマやアニメ、CMソングの主題歌を担当し、その楽曲は常に時代を象徴する存在として社会現象を巻き起こしてきました。2019年には第5期として再始動し、再び注目を集めています。

WANDSの代表曲10選

ここからは代表曲を10曲紹介していきます!

世界が終るまでは…

1994年にリリースされた「世界が終るまでは…」は、テレビ朝日系アニメ『SLAM DUNK』のエンディングテーマとして書き下ろされ、WANDS最大のヒット曲の一つとなりました。アニメの世界観と見事に合致した、切なくも壮大なロックバラードで、多くの視聴者の心を深く揺さぶりました。上杉昇の魂のこもった歌声と、胸を締め付けるようなメロディが特徴で、アニメファンからも絶大な支持を得ています。漫画・アニメと共に世代を超えて愛され続ける、まさにWANDSの代表曲中の代表曲です。

時の扉

「時の扉」は、1993年にリリースされ、バンドのミリオンセラーを記録した代表曲の一つです。テレビ朝日系ドラマ『ネオドラマ』の主題歌に起用され、WANDSの第2期黄金時代を築きました。

ボーカルの上杉昇が「自分が落ち込んだ時に、自分自身を元気づけるような曲が欲しかった」として作詞を手がけており、「時の扉 たたいてここから 今 飛び出そう」「失うこと 恐れず忘れえぬ痛み 笑いとばそう」という力強いフレーズが特徴です。過去や現状に囚われず、見知らぬ自由と未来へ向かって進む意志を歌った、壮大で前向きなロックナンバーです。

もっと強く抱きしめたなら

「もっと強く君を抱きしめたなら」は、1992年にリリースされたシングルで、彼らにとって初のミリオンセラーを達成した大ヒット曲です。三井生命のCMソングに起用され、爽やかなギターサウンドとボーカル上杉昇ハイトーンボイスが当時のJ-POPシーンで絶大な人気を博しました。

作詞は魚住勉と上杉昇の共作で、メンバー間で「安らぎ」をテーマにすることが一致して制作されました。「もっと強く君を抱きしめたなら/もう他に 探すものはない」と、かけがえのない愛する人との安らぎこそが、人生における全てだと歌い上げています。90年代前半のWANDSの代名詞とも言える、清涼感のある王道J-POP/ロックです。

恋せよ乙女

「恋せよ乙女」は、1993年にリリースされたシングルで、「愛を語るより口づけをかわそう」に続いて「ブティックJOY」のCMソングに起用されました。作曲は元メンバーの大島康祐(現・大島こうすけ)が手がけており、WANDSの第2期におけるヒット曲の一つです。

「恋せよ乙女」というタイトル通り、恋愛に対する高揚感や前向きな感情を歌った楽曲であり、WANDSらしいロックサウンドの中にポップでキャッチーなメロディーが光る作品です。このシングルは、東芝EMIからリリースされたWANDSの最後のシングルであり、後に第5期メンバーによってライブで初めて演奏されました。

錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう

「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」は、1997年にリリースされたシングルで、WANDSとしては上杉昇・柴崎浩が在籍した第2期の最後のシングルです(アニメ『ドラゴンボールGT』エンディングテーマ)。

高原由妃との共作で作詞されたこの曲は、荒廃的な表現や「再起」をテーマにしており、「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう/彷徨った道程も 無駄じゃないから」というフレーズに、過去を乗り越えて未来へ進む強い意志が込められています。脱退を控えていた当時のWANDSの状況と重ね合わせるような、内省的かつエモーショナルな歌詞が特徴のロックナンバーです。

Jumpin' Jack Boy

「Jumpin' Jack Boy」は、1993年にリリースされたシングルです。キーボードサウンドが印象的なアップテンポなナンバーで、これまでのWANDSの曲とは一線を画す、爽やかさとロックテイストが融合した過渡期のサウンドが特徴です。

歌詞はボーカルの上杉昇が手掛けており、恋愛に対して大人になりきれない自分をテーマにしています。夜の街を見下ろしながら「君への ただやるせない 想いを照らしては/揺れる この心 壊しそうなくらい」と、恋に悩む若者の衝動と葛藤が描かれています。「I'm Just a Jumpin' Jack Boy?」という問いかけに、不安定な精神状態が象徴された楽曲です。

Secret Night ~It's My Treat~

「Secret Night ~It's My Treat~」は、1995年にリリースされたシングルです。この曲は、上杉昇が作詞、栗林誠一郎が作曲を手掛け、アルバム未収録の隠れた名曲として知られています。

歌詞は、「冷えきった心に育んだ罪」や「癒えるはずない傷」をさらけ出す「Secret Night」を描いており、非常に内省的で退廃的な世界観を持っています。「後ろ指なら“指す”より“指される”がいい」や、「確信は幻覚に/象徴は抽象に」といった、文学的かつ哲学的なフレーズが多用されています。当時のWANDSが目指していた、退廃的な美意識と、ロックとしてのアイデンティティが強く反映された楽曲です。

DON'T TRY SO HARD

1994年にリリースされたアルバム『PIECE OF MY SOUL』に収録されている「DON'T TRY SO HARD」は、WANDSの持つハードロックな側面が際立つ楽曲です。人生の苦悩や、もがきながらも生きることの葛藤を歌い上げた、力強くメッセージ性のあるナンバー。上杉昇の魂のこもった歌声が、多くのリスナーの心に深く響きます。WANDSの真骨頂を見せつけた、まさにWANDSの代表曲の一つです。

明日もし君が壊れても

1998年にリリースされた「明日もし君が壊れても」は、フジテレビ系アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のエンディングテーマとして書き下ろされ、WANDSの代表曲の一つとして広く親しまれています。愛する人を失うことへの不安と、それでも守りたいという強い気持ちを歌い上げた、切なくも美しいバラードです。アニメの世界観と見事に調和し、多くの視聴者の感動を呼びました。WANDSの持つ繊細な感情表現が光る、まさにWANDSの代表曲です。

真っ赤なLip

2020年にリリースされた「真っ赤なLip」は、第5期WANDSとして再始動後初のシングルであり、読売テレビ・日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』オープニングテーマとして書き下ろされました。アニメの世界観と見事に合致した、スリリングでロックなナンバーです。上原大史の力強くも色気のある歌声と、新生WANDSのサウンドが、多くの視聴者を魅了しました。彼らの新たなスタートを象徴する、まさに現在のWANDSの代表曲です。

まとめ

本記事では、WANDSの数ある名曲の中から、特にWANDSの代表曲として愛される10曲を厳選し、それぞれの魅力と背景をご紹介しました。彼らの音楽は、力強く伸びやかなボーカルと、キャッチーなメロディ、そしてロックを基盤とした多様なサウンドで、常に日本のJ-POPシーンに刺激を与え続けてきました。

WANDSの楽曲は、喜びや悲しみ、情熱や葛藤、そして夢や希望といった普遍的な感情を、その唯一無二の表現力で表現することで、聴く人の心に深く響き、共感と活力を与えてくれます。彼らは単なるロックユニットではなく、音楽を通して人々に寄り添い、人生を鼓舞してくれる存在です。これからもWANDSの音楽は、時代を超えて輝きを放ち、多くの人々の心に深く刻まれていくことでしょう。まだ聴いたことのない曲があれば、ぜひこの機会にWANDSの熱く、そして魅力的な音楽の世界に足を踏み入れてみてください。

Mr.Lyric 編集部

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