「あんまり覚えていないや」はシングルとしてはリリースされていませんが、2007年3月14日に発売した13番目のアルバム「HOME」に収録されています。
シングルとしてリリースされていない上に、映画やドラマとタイアップしているような曲ではないため、そこまで知名度がある訳ではありませんが、曲全体を通したメッセージ性の強さによって多くのファンに愛されていおり、ライブでも何度か演奏されています。
そんな「あんまり覚えてないや」について紹介していきます!
「あんまり覚えてないや」の歌詞考察
朝 目を覚ますと
焦茶色のフローリングに君の抜け殻が落ちていて
なのに覚えてないんだ 昨日の夜の出来事
あぁ なんてもったいない
あんなに欲しがっていた 君を丸ごと
この手は抱きしめてたはずなのに
あんまり覚えてないや あんまり覚えてないや
あんまり覚えてないや あんまり
曲の冒頭は、朝目覚めたときの情景から始まります。「焦茶色のフローリングに君の抜け殻が落ちていて」とは、前夜に憧れていた人と何か大切な出来事があったことを示唆していますが、主人公はその詳細を覚えていません。(好きな人が脱いだ服を”抜け殻”と表現しているのがすごいですよね)
恐らくお酒に酔っていたのだと思います。
この一節に特に深い意味はないのですが、この後に歌詞につながってくるところになります。
夕べギターを弾いて
ウトウトしかけた瞬間に奇跡のメロディーが降ってきて
なのに覚えてないんだ 昨日の夜の魔法を
あぁ なんてもったいない
世界中を幸せにするようなメロディー
確かに口ずさんでたはずなのに
あんまり覚えてないや あんまり覚えてないや
あんまり覚えてないや あんまり
ここから2番になります。
「夕べギターを弾いて ウトウトしかけた瞬間に奇跡のメロディーが降ってきて」という部分は、もしかしたら桜井さんの原体験かもしれません。
めちゃくちゃ良い事を思いついてもそれを忘れてしまっているというのはかなりもったいないですよね。
2番までは、好きで憧れていた人との特別な一夜や思いついた奇跡のメロディーを忘れてしまったという、曲名にある「あんまり覚えてないや」に関連したエピソードが並んでいます。
自分にとって特別なことであっても意外と忘れてしまうんだよなという意味が込められており、3番以降につながってきます。
じいちゃんになったお父さん
ばあちゃんになったお母さん
歩くスピードはトボトボと
だけど覚えてるんだ 若かった日の二人を
あぁ きっと忘れない
キャッチボールをしたり 海で泳いだり
アルバムにだって貼り付けてあるんだもの
ちゃんと覚えてるんだ ちゃんと覚えてるんだ
ちゃんと覚えてるんだ こんなに
ドライブに出かけたり お小遣いをくれたり
たまに口喧嘩したり すぐに仲直りしたり
ちゃんと覚えてるんだ ちゃんと覚えてるんだ
ちゃんと覚えてるんだ こんなに
世界中を幸せに出来はしなくたって
このメロディーをもう一度繰り返す
ラララ…
これまでは、自分にとって特別な出来事を忘れてしまったことがなんてもったいないんだというメッセージが込められていました。
ここでは、キャッチボールをしたり海で泳いだりといった、家族と過ごした何気ない日常は全部覚えているんだという歌詞になっているとしています。
自分にとって特別なイベントを忘れてしまっても、家族と過ごした何気ない日常は忘れることなく覚えているという意味が込められていました。
最後の”世界中を幸せに出来はしなくたって このメロディーをもう一度繰り返す”とあるのは、2番であった”世界中を幸せにするようなメロディーを忘れてしまった”の部分と対比で描かれているかと思います。
特別なイベントも素敵だけど、それ以上に家族と過ごす毎日が自分にとってかけがえのない日々であり、そのような日常をもっと大切にしていきたいというメッセージが込められていると思います。
まとめ
「あんまり覚えてないや」を紹介してきました。
曲全体を通したメッセージはかなり感動的だったかと思います。
隠れた名曲として多くのファンに愛されている曲なので、ぜひ多くの方に聞いて欲しいです!
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