「旅人」はシングルとしてリリースされておらず、12枚目のシングル「マシンガンをぶっ放せ」に収録されています。
シングルとしてはリリースされていませんが、ライブで演奏されることも多く、21周年ファンクラブツアーの直前に行われた「会員が最もライブで聴きたい曲」アンケートでは3位に選ばれているくらい、ファンからの根強い人気がある曲となっています。
今回はそんな「旅人」について紹介していきます!
「旅人」の歌詞考察
安直だけど純粋さが胸を打つのです
分かってながら僕らは猥褻
「安直だけど純粋さが胸を打つのです 分かってながら僕らは猥褻」という部分では、シンプルで純粋なものが心を打つ一方で、現代社会が猥雑さや複雑さに覆われている矛盾を表現しています。
歌詞で「猥褻(わいせつ)」という単語が出てくるのに個人的には驚きました笑
情報過多で簡略化だぜ文明の利器は
僕らをどうして何処へ運んでく
誰だってしんどい
集団で牛丼食べて孤独な想いを消してんだ
ほらもう少しの辛抱 あわてん坊よ焦るな
「情報過多で簡略化だぜ文明の利器は 僕らをどうして何処へ運んでく」という歌詞は、テクノロジーの進化によって、移り変わりが激しい世の中に対して、自分たちはこれからどうなっていくんだという未来に対する不安や焦りがあるという事が読み取れます。
忘れ去られた人情味を探して
彷徨っている僕らって愛に舞う旅人
うつむかないで天上を見よ
転ばぬ先の杖なんていらない
でも心配 そんで今日もまた神頼み
「忘れ去られた人情味を探して 彷徨っている僕らって愛に舞う旅人」という部分では、失われつつある人情や愛を探し求める姿が描かれています。
先の見えない未来であっても、前を向いてとにかく前進しようという意味が込められているのではないでしょうか。
愛情の表現なんてのは十人十色です
僕に構わず先に行ってくんさい
裸で抱き合って
隣人と将来などを不安な想いで見つめんだ
悩みは尽きないや 切ないがぐれるな
2番になります。
”悩みが尽きないや 切ないがぐれるな”というところまで、1番からの流れを見ると、現代社会の時代変化の激しさや、将来への不安について書かれているのではないでしょうか。
恋に身を投げるロミオ
美談にならない時代だ
よって僕もまた旅人
言い訳せずに実行せよ
正当化せず答えを探そう
ありがとう こんな僕に付き合ってくれて
「言い訳せずに実行せよ 正当化せず答えを探そう」という歌詞は、言い訳や自己正当化に逃げず、行動を通して自らの答えを見つける重要性を説いています。
これは、時代の変化が激しい現代社会の中で自らの信念を持ち、実行することの大切さを強調しています。
どうせ駄目ならやってみよう
数え切れぬ絶望を味わった夢を追う旅人
この人生をまっとうせよ
誰のものでもないと図に乗って しくじって
そんで今日もまた神頼み
「どうせ駄目ならやってみよう 数え切れぬ絶望を味わった夢を追う旅人」という部分は、失敗を恐れずに挑戦する姿勢を示しています。
”誰のものでもないと図に乗って”というのは、終わりなき旅の歌詞の”誰の真似もすんな 君は君で良い 生きるためのレシピなんて無いさ”の部分と同じように、時代や周りに流されずに自分だけの人生を生きていこうというようなメッセージが読み取れます。
夢を追う過程で、不安や困難と直面することも多くあると思いますが、とにかくチャレンジしていこうといったメッセージが込められていると考えています。
まとめ
ここまで「旅人」について紹介してきました。
挑戦に失敗はつきものであるが、常に前向きに頑張っていこうと後押ししてくれるような楽曲かと思います。
あまりライブで演奏されることは少ないのですが、多くのファンに愛されている曲となっているので、ぜひ聞いてみて下さい!
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