「Sign」は2004年5月26日に発売されたMr.Childrenの26番目のシングルです。
2005年9月21日に発売した12番目のアルバム「I♡U」にも収録されており、ドラマ「オレンジデイズ」の主題歌にもなった曲です。
2004年の日本レコード大賞で、Mr.Childrenとしては「innocent world」以来となる大賞を受賞しました。
inoccent world でレコード大賞を受賞した時は、授賞式に欠席していますが、2回目となるSignでは出席しています。
また、ミュージックビデオではMr.Childrenが演奏している様子が撮影されていますが、ニット帽をかぶった桜井さんがかっこいいですよね。
Signの歌詞はこちら
「Sign」ができるまでの背景
ドラマ「オレンジデイズ」の台本を読んで書き下ろしたとされています。
また、この曲を作成している2004年のタイミングでリリースしている11枚目のアルバム「シフクノオト」が完成した後に浮かんできた曲だとされています。
Signも人によっては様々な解釈ができると思いますが、筆者は「長く続いたカップルが互いに成長していく物語」だと解釈しています。
あくまで一個人の歌詞考察として楽しんでいただければと思います!
「Sign」の歌詞考察
届いてくれるといいな
<出展>Sign/Mr.Children 作詞:桜井和寿
君の分かんないところで 僕も今奏でてるよ
育たないで萎れてた新芽みたいな音符(おもい)を
二つ重ねて鳴らすハーモニー
歌い出しの部分です。
届いてくれるといいなと想っているという事は、彼女に対して伝えたい思いがありそれをまだ伝えきれていない様子が理解できます。
そして、「君の分かんないところで 僕も今奏でてるよ」とあり、まだ自分の想いを伝えきれていないという事が理解できます。
後の歌詞で理解できますが、この場面では「うまくいっているようでうまくいってないカップル」であると解釈しています。
また、歌詞中に出てくる”育たないで萎れてた新芽”というのは、
①まだ伝えきれていない自分の想い(育たないで萎れていた)
②まだ伝えていないが伝える余地のある自分の想い(新芽=これから成長していく)
の2つの事を指しており、そんな2つの想いを重ねて鳴らすハーモニーとしています。
「ありがとう」と「ごめんね」を繰り返して僕ら
<出展>Sign/Mr.Children 作詞:桜井和寿
人恋しさを積み木みたいに乗せてゆく
「ありがとう」と「ごめんね」を繰り返してという事は、長い時間を共に過ごしてきたんだと思います。
そんな長い年月を共に過ごしていく中で、逢いたいという感情がどんどん積み上がっていく様子を積み木に例えています。
ありふれた時間が愛しく思えたら
<出展>Sign/Mr.Children 作詞:桜井和寿
それは“愛の仕業”と 小さく笑った
君が見せる仕草 僕に向けられてるサイン
もう 何ひとつ見落とさない
そんなことを考えている
1番のサビです。
どこにでもあるような毎日が愛おしく思えるようになったのは、もちろん彼女のおかげであり、愛の仕業です。
ここで、「もう」という言葉が入っているという事は、過去に彼女の変化に気づいてあげることができなかった過去があるという事が理解できます。
たまに無頓着な言葉で汚し合って
<出展>Sign/Mr.Children 作詞:桜井和寿
互いの未熟さに嫌気がさす
でもいつかは裸になり甘い体温に触れて
優しさを見せつけ合う
無頓着というのは改めて調べてみると、”物事に頓着しない事、物事をあまり気にかけない事”としており、彼女の事を気にかけないような言葉遣いで時々喧嘩になったりすることもあるような関係性であるという事が理解でき、そんな互いの未熟さに嫌気がさすとしています。
”でもいつかは・・・”としているところで、一時的に喧嘩になっても、どうせ仲直りして互いに愛し合うという様子が描かれています。
似てるけどどこか違う だけど同じ匂い
<出展>Sign/Mr.Children 作詞:桜井和寿
身体でも心でもなく愛している
共通点もありつつ、どこか違う彼女に惹かれているのではないでしょうか。
上手く言語化できないけど、愛している様子が伝わります。
僅かだって明かりが心に灯るなら
<出展>Sign/Mr.Children 作詞:桜井和寿
大切にしなきゃ と僕らは誓った
めぐり逢った すべてのものから送られるサイン
もう 何ひとつ見逃さない
そうやって暮らしてゆこう
些細なことでも大切にして生きていかないといけないと気付かされ、大切にしていきたいと互いに誓っている様子が理解できます。
そして、互いに何一つ見逃さないで暮らしていこうとしているという事は、共に暮らしていく覚悟ができていることを指しています。
緑道の木漏れ日が君に当たって揺れる
<出展>Sign/Mr.Children 作詞:桜井和寿
時間の美しさと残酷さを知る
風が吹いている緑道を一緒に歩いていて、木々の隙間から射す木漏れ日が君に当たって揺れるという場面がイメージできると思います。
木々が揺れ、日の当たり方や彼女の見え方が秒単位で変わっていく様子を見て、美しいと思いながらも、この時間は無限ではなく有限であり、こんなに幸せな時間をずっと過ごせないことに残酷さを感じていることが理解できます。
残された時間が僕らにはあるから
<出展>Sign/Mr.Children 作詞:桜井和寿
大切にしなきゃと 小さく笑った
君が見せる仕草 僕を強くさせるサイン
もう 何ひとつ見落とさない
そうやって暮らしてゆこう
そんなことを考えている
最後のサビです。
サビの前で、残された時間が限られていることを残酷に思っていたのに対して、ここでは残された時間を大切にしていこうと思います。
そして、残された時間を君と幸せに暮らすために、互いの些細な変化を見逃さずに幸せに暮らしていこうとしており、長い年月を経て2人のカップルが成長していった様子が理解できます。
まとめ
Mr.Childrenの楽曲の中には様々なラブソングがありますが、Signは既にパートナーである2人が共に成長していく物語であると筆者は考察しています。
ミュージックビデオの桜井さんもカッコいいですが、ライブでの演奏も物凄くいいのでぜひ見てみて下さい!
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