Mr.Children「pieces」の歌詞の意味を考察!

Mr.Children

「pieces」は2012年4月18日に発売されたMr.Childrenの34番目のシングルです。

2015年6月4日に発売した17番目のアルバム「[(an imitation) blood orange]」にも収録されています。

ドラマやCMなど、なにかしらとタイアップしている曲ではないためあまり知名度が高い曲とは言えませんが、歌詞が非常によくファンの中ではかなり支持が高い曲となっています。

今回はそんな「poeces」の歌詞について紹介していきます!

「pieces」の歌詞考察

ずっと笑って過ごしてたいのに
真っ直ぐな想いを抱きしめたいのに
だけど口を突いて出るのは
「もう こんなはずじゃなかったな…」

この冒頭の歌詞から、主人公の内なる葛藤が伝わってきます。「ずっと笑って過ごしてたい」「真っ直ぐな想いを抱きしめたい」という願望と、「もう こんなはずじゃなかったな」という現実のギャップが描かれています。ここでは、理想と現実の狭間で苦しむ心情が表現されています。

強く早く駆け抜けるほど
向かい風もきつくなるんだな
右へ左へ煽られてバランスを崩しながら
僕等 ここにいる

この部分では、人生の中で直面する困難や挑戦が描かれています。強く早く進もうとするほど、向かい風が強くなるという表現は、成功を目指す中で夢や目標が高ければ高いほど、困難や障害が強くなるということを示しています。
バランスを崩しながらもここにいるという描写は、困難に立ち向かいながらも前に進む姿を表現しています。

軌道を逸れて
放り出された夢が 夢が萎んでく
どこかに不時着しようか って頭をかすめる
粉々になったら 匂いに紛れて
君の元へ飛んでくから
そのときは思い切り 吸い込んでよ

夢が軌道を逸れてしまったときの絶望感が描かれています。不時着を考えるという表現は、現実逃避や諦めの気持ちを示しています。しかし、粉々になっても相手の元に飛んでいくという部分は、希望や愛の力が依然として存在していることを示しています。

僕等はひとつ
でも ひとつひとつ
きっとすべてを分かち合えはしない
互いが流す涙に気付かずにすれ違って
今日も ここにいる

ここでは、人間関係の複雑さが描かれています。「ひとつ」だと感じていても、「ひとつひとつ」として完全に分かり合うことはできないという現実。そして、涙に気付かずにすれ違う様子は、コミュニケーションの難しさや孤独感を表現しています。

失くしたピースは見つからないけど
それでもパズルを続けよう
全部埋まらないのは わかってる それでいい
その空白はね
これから僕等が夢を描くための余白
いつか描いたやつより 本物にしよう

ここでは、失ったものがあることを受け入れつつ、それでも前に進む決意が描かれています。空白を「夢を描くための余白」と捉えることで、未来への希望と創造性を象徴しています。この視点は、現実の困難を乗り越える力を感じさせます。

失くしたピースで空いてるスペースは
何かの模様にも思える
まるで僕等が残した足跡みたいだな
そのふぞろいの一歩が
今日まで僕等が共に夢を追った軌跡
また 次の一歩を踏み出してみよう

失ったピースの空間が模様に見えるという表現は、欠けた部分すらも意味を持つことを示しています。この部分は、過去の経験や失敗が全て価値あるものとなり、それが人生の軌跡となることを強調しています。

軌道を逸れて
放り出された夢が 夢が萎んでく
このまま消えそうだなんて 頭をかすめる
でも 消えてなくなっても なくなりはしないだろう
君と共に生きた奇跡
さぁ 次の余白に続きを描こう
いつか描いたやつより 本物にしよう

再び軌道を逸れた夢が描かれますが、「消えてなくなってもなくなりはしない」という部分は、夢や希望が形を変えても存在し続けるというメッセージが込められています。「君と共に生きた奇跡」という表現は、共有した時間や経験が永遠であることを示しています。

この最後の一文で締めくくられる歌詞は、過去の理想を超える現実を創り出そうという決意を示しています。過去の夢よりも価値ある現実を作り上げるための前向きな姿勢が感じられます。

まとめ

Mr.Childrenの「pieces」は、人生や夢の破片(ピース)をテーマに、現実と理想の狭間で揺れ動く感情を繊細に描いた楽曲です。歌詞の中で描かれる困難や挫折、希望と再生のメッセージは、聴く者の心に深く響きます。失ったものや不完全さを受け入れ、それでも前に進む決意が感じられるこの曲は、人生の中での希望と勇気を与えてくれます。「pieces」は、これからも多くの人々に共感され、愛され続けることでしょう。

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