「LOVEはじめました」は、Mr.Childrenのアルバム『IT’S A WONDERFUL WORLD』に収録されています。2002年にリリースされたこのアルバムは、彼らの音楽的な幅を広げる作品であり、多様なテーマやサウンドが特徴です。
「LOVEはじめました」は、そのタイトルからも分かるように、愛や恋愛に関するテーマを扱った楽曲です。
Mr.Childrenの数多くの楽曲の中でもロックでライブ化けする曲となっています。
また、ライブでも多く演奏されており、”このあとニュースで中田のインタビューが・・・”という歌詞の部分で、歌詞では中田英寿さんのことを指していますが、ライブによって中田が香川になったり長谷部になったり、大谷になったりします。(その時々のスポーツ選手にアレンジされる)
今回はそんな「LOVEはじめました」の歌詞について紹介していきます!
「LOVEはじめました」の歌詞考察
「相変わらずだね」って 昔付き合ってた女にそう言われた
良く取っていいのか悪い意味なのか?
良く分からずしばらくヘラヘラ笑ってた
歌い出しの部分では、昔付き合っていた女性との再会が描かれています。
「相変わらずだね」と言われ、自分の変わらない良い部分のことを言ってるのか、悪い部分のことを言ってるのかどちらともとれる言葉に対して、自分でどう解釈しようか悩んでいる様子が理解できます。
不意に視線を上げれば 極彩色 ネオン街の光だ
おやじに買われて ホテルで刺される
少女を描いた 映画を思い出した路肩に止まった車で売ってる 何たらケバブーをほおばる
屍 回してあぶって 切り裂き 小さくなった そのお肉をほおばる
続く歌詞では、ネオン街の光や映画のシーンを思い出す描写があり、社会の暗い一面が浮き彫りにされます。この部分では、現代社会の暴力性や無関心が強調されています。
ちょっと歌詞で使用されている言葉が怖いですよね。
LOVE はじめました
そいつで大きくなりました
LOVE はじめました
あぁ お口に合いましたか?
「LOVE はじめました」というフレーズは、タイトルにもなっている通り、曲の中心的なテーマです。しかし、ここでのLOVEは単なる愛や恋愛を指すのではなく、消費されるものや冷たく扱われるものとして描かれているという解釈もできると思います。
殺人現場にやじうま達が暇潰しで群がる
中高生達が携帯片手にカメラに向かってピースサインを送る犯人はともかく まずはお前らが死刑になりゃいいんだ
でも このあとニュースで中田のインタビューがあるから
それ見てから考えるとしようか
LOVE よく冷えております
時代の向かい風も受けて
LOVE よく冷えております
あぁ イッキに飲み干せたらな
歌詞の中盤では、殺人現場に群がる野次馬や、携帯片手にピースサインを送る中高生たちが描かれています。
そんな世の出来事に無関心な様子を、LOVE冷えておりますとしていて、現代社会への皮肉のようにも見えます。
この街の中で押し合いへし合い 僕らは歩いてく
多少の摩擦があっても 擦れずに
心を磨いて行くなんて出来るかなぁ
歌詞の後半では、日常生活と愛の関係が描かれています。「この街の中で押し合いへし合い 僕らは歩いてく」というフレーズは、日常生活の中での摩擦や困難を示しています。しかし、その中でも「心を磨いて行く」という希望が語られています。
坊主が屏風に上手に坊主の絵を書くと言うだろう
なら僕は愛してる人に 愛してるという ひねりのない歌を歌おう意味なんかないさ 深くもないし 韻だって踏んでない
ただ 偽りなく 飾りもない
まぎれもない 想いだけがそこにはあるんだ
最後の部分では、「坊主が屏風に上手に坊主の絵を書くと言うだろう なら僕は愛してる人に 愛してるという」というシンプルな愛の表現が描かれています。この部分は、変に難しく表現したり遠回しに表現することもなく、まっすぐな思いだけがあるとしていて、主人公の真っすぐな思いが読み取れます。
一番では、消費されるLOVEについて言及されているようにも見えましたが、ここでは本当に心からあふれるLOVEについて語られているのではないでしょうか。
LOVE はじめました
毎度毎度のことですが
LOVE はじめました
去年よりおいしくできました
LOVE はじめました
そいつで大人になりました
LOVE はじめました
あぁ お口に合いましたか?
前述したところでは主人公の真っすぐな思いを読み取ることができましたが、”毎度毎度のことですが”としていて、何回も同じような恋を繰り返しているのではと思います。(つまりは失恋)
そんなLOVEが自分自身を成長させてくれ、失恋したり逆に上手くいくたびに自分を大人にさせてくれるものとしています。
まとめ
「LOVEはじめました」は、Mr.Childrenの最初の方で述べた通り、ライブでの演出やロックな曲調がかなりライブ化けする曲となっています。
ぜひ聞いてみて下さい!
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