Mr.Children「彩り」の歌詞の意味を考察!

彩り_歌詞考察 Mr.Children
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「彩り」はシングルとしてはリリースされておらず、2007年3月14日に発売した13番目のアルバム「HOME」に収録されています。

シングルとしてリリースされていないのにもかかわらず、かなり人気かつ有名な曲であり、オリンパスのデジタルカメラのCMソングとしても起用されています。

彩りの歌詞はこちら

「彩り」ができるまでの背景

シングルとしてリリースされていないものの、後にベストアルバムに収録されるほど多くのファンに愛されている曲です。

「彩り」は収録されているアルバム「HOME」を象徴する楽曲であるとしており、2007年に行われたHOMEツアーではセットリストの最初と最後に「彩り」が歌われています。

また、Mr.Childrenについて特集するTV番組で「彩り」について解説されることも多く、

歌詞中に「ただいま おかえり」というフレーズがあり、アルバム名の「HOME」を象徴している点や、1番の歌い出しが「ただ」2番の歌い出しが「いま」で、「ただいま」と繋がっている点、「彩り」を英語表記で「IRODORI」とし反対から読んでも「IRODORI」となることから「ただいま⇔おかえり」を暗示しているなど、桜井さんの凄さを象徴する1曲としても知られています。

歌詞も非常に素敵で、Mr.Childrenファンではないという人でも「彩り」は聞いたことあるし、好きだという人も多いです。

この記事では、そんな「彩り」について歌詞の意味を説明していきます。

「彩り」の歌詞考察

早速歌詞の考察を進めていきます。

「彩り」では、

  • モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑
  • あわてて僕は色を探す にじんでいても 金 銀 紫
  • モノクロの僕の毎日に 増やしていく 水色オレンジ
  • モノクロの僕の毎日に 頬が染まる 温かなピンク

と色が複数登場します。

それぞれの色にはどのような意味が込められているのかを考えながら聞くと面白いかもしれません。

ただ目の前に並べられた仕事を手際よくこなしてく
コーヒーを相棒にして
いいさ 誰が褒めるでもないけど
小さなプライドをこの胸に 勲章みたいに付けて

<出典>彩り/Mr.Children 作詞:桜井和寿

1番では、日々の仕事・日常について書かれています。

目の前に置かれたタスクをこなしていくだけの毎日は、誰が褒めるでもないけど、毎日頑張っている自分自身をもっと誇ってもいいんだと思わせてくれます。

僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑

<出典>彩り/Mr.Children 作詞:桜井和寿

1番のサビになります。

ここのサビが好きな社会人の方多いと思います。

日々の仕事・単純作業をこなしていく中で、退屈だなと思える日もあるかと思いますが、そんな単純作業も回り回って誰かを幸せにしているのではないかというメッセージが込められています。

また、「彩り」の歌詞の中には何種類かの色が出ていると前述しましたが、1番では”赤・黄色・緑”が登場します。

ここでは様々な解釈があるかと思いますが、”赤・黄色・緑”というのは信号機の色を指していると考えています。

信号が当たり前のように緑→黄色→赤→緑→黄色→赤と繰り返されている様子が、当たり前のように繰り返していく日常の様子を示しているのではないかと思っています。

まさに、ただいま→おかえりですね。

モノクロはアスファルトの色を連想させるかと思いますが

「モノクロの僕の毎日に、少ないけど 赤 黄色 緑」としており、このあたりからも、赤・黄色・緑は信号であり、当たり前のように繰り返していく日常であるという解釈ができるのではないでしょうか。

今 社会とか世界のどこかで起きる大きな出来事を
取り上げて議論して
少し自分が高尚な人種になれた気がして
夜が明けて また小さな庶民

<出典>彩り/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ここから2番が始まります。

1番が、当たり前のように繰り返していく日常のことが書かれていたと思います。

2番ではそんな日常で、世の中のニュース等に触れ、世界・日本の事を知り世間の出来事に対して自分の意見を持ったりしているが、結局我に返るとそんな出来事は自分の日常に、何か大きな影響を与えるでもなく、、、

いつも通りの日常を過ごしている自分の事を”また小さな庶民”と解釈しています。

憧れにはほど遠くって 手を伸ばしても届かなくて
カタログは付箋したまんま ゴミ箱へと捨てるのがオチ
そして些細な生き甲斐は 時に馬鹿馬鹿しく思える
あわてて僕は彩(いろ)を探す
にじんでいても 金 銀 紫

<出典>彩り/Mr.Children 作詞:桜井和寿

2番のサビです。

情報社会において他人と比較し、色んなものに憧れるけれども手は届かない。
そんな憧れを得ようと思い、何かに挑戦しそれをあきらめるという事の繰り返しは、馬鹿馬鹿しく思える事もあるとしています。

ここで”金・銀・紫”の3色が出てきます。

金銀は、結婚祝いや出産祝い、紫は古希(70歳)の祝いの色となっており、この3色は他人のお祝い事の事を指していると考えています。

つまり、挑戦して諦める自分に対して嫌悪感を抱いたり、自分自身に嫌気がさすなど、自分のことで精一杯になってしまうようなこともあるだろうけど、それでも他人の幸せを祝う気持ちを持つことが大事。

その他人を祝うということが人生において重要であり、将来的に回り回って自分の幸せや成長にもつながるというのが、ここで伝えたいメッセージなのではないかと思います。

ただいま
おかえり

なんてことのない作業が この世界を回り回って
何処の誰かも知らない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 増やしていく 水色 オレンジ

<出典>彩り/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ここでは、”水色・オレンジ”が出てきます。

水色とオレンジは、色相環における補色の関係にあります。

1番では”赤・黄色・緑”で日常を描き
2番では”金・銀・紫”で人生を描き
3番では、補色の関係にある水色とオレンジとあり、自分の人生においてもっと豊かにしていこうという話だと解釈しています。

日々の退屈な仕事は回り回ってどこの誰かもしれない人の笑い声を作っていて、退屈だと思っていた仕事も実はとても誇れる仕事であり、解釈次第では自分の人生をより豊かにしてくれるのではないかと思わせてくれます。

なんてことのない作業が 回り回り回り回って
今 僕の目の前の人の笑い顔を作ってゆく
そんな確かな生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 頬が染まる 温かなピンク
増やしていく きれいな彩り

<出典>彩り/Mr.Children 作詞:桜井和寿

ラスサビです。

これまでは、自分のしたことが回り回って誰か知らない人の幸せにつながっているんだという、自分がどこの誰かも知らない人に何かしら貢献しているんじゃないか?何かしらの幸せを生み出しているのではないか?といった話でした。

3番では、”僕の目の前の人”としているので、自分のしたことが自分のパートナーの幸せに繋がっているという話になっています。

最後に出てくる色は”頬が染まる温かなピンク”です。

”あたたかい”というのは、”暖かい”ではなく”温かい”としているのに関して
”温かい”という漢字には、「思いやりや愛情がある」という意味を表現するための比喩として使われることもあり、愛を連想させるピンクと一緒に用いることで、自分のパートナーとの日常における幸せ要素が述べられています。

まとめ

ここまで「彩り」の歌詞を考察してきました。

桜井さんほど音楽界で上り詰めた人が、なかなか人生がうまくいってなかったり、仕事にモヤモヤを抱えているような人の気持ちに寄り添った曲を書かれているのは本当に凄いなと思います。

また、曲中でたくさんの色が使われており、それぞれに意味合いが込められていたと思います。

1番では、日常における彩り
2番では、人生における彩り
最後の3番では、HOME(家族や大事なパートナー)との彩りについて述べられていたと思います。

「彩り」はかなり奥が深い曲であり、歌詞がとてもよく、多くのファンから支持されていることが理解できたと思います。

ライブでの演奏は物凄くアットホームな感じでライブだからこその良さが感じられるような演奏になっているので、興味がある方はぜひライブVerも聞いてみて下さい。

この記事を書いた人
はしもん

Mr.Childrenオフィシャルファンクラブ「FATHER&MOTHER」会員6年目の20代前半男性で本業はSEOコンサルタントをやっています。
中学3年の時に聞いた「足音∼Be strong」が人生のバイブルソング。
Mr.Childrenの中でも桜井さんが作詞した歌詞に込められた意味やメッセージが特に好きです。

<ライブ参戦歴>
「Mr.Children Tour 2018-19 重力と呼吸」(マリンメッセ福岡)
「Mr.Children Dome Tour2019 Against All GRAVITY」(福岡ヤフオク!ドーム)
「Mr.Children Dome Tour2019 Against All GRAVITY」(札幌ドーム)
「Mr.Children 30h Anniversary Tour 半世紀へのエントランス」(福岡 Pay Payドーム)
「Mr.Children 30h Anniversary Tour 半世紀へのエントランス」(ヤンマースタジアム長居)

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