Mr.Childrenの「生きろ」は、2022年にリリースされた曲であり、映画「キングダム2 遥かなる大地へ」の主題歌となっています。
「永遠」と同じく、新型コロナウイルスの影響でしばらく活動ができなかった中で、タイアップの話があり制作を開始したと言われています。
リリースされた2022年がMr.Childrenのデビュー30周年という特別な年であり、その年に開催されたツアー「半世紀へのエントランス」でも演奏されています。
「生きろ」という曲名の通り、力強いメッセージ性のある曲となっています。
そんな「生きろ」の歌詞について紹介していきます！
「生きろ」の歌詞考察
固く握った
震える掌
交わした約束が
脈打ち続けてる
冒頭の「固く握った 震える掌」という部分では、約束の重さと緊張感が描かれています。主人公が大切な人と交わした約束が、彼の心の中で脈打ち続けていることが示されています。この約束が、彼の生きる力の源泉となっていることが感じられます。
行く先々で
触れ合う温もり
優しさが苦しくて
幻だと言い聞かせ跳ね返した
「行く先々で 触れ合う温もり 優しさが苦しくて」という歌詞は、他人の優しさや温もりを受け入れることが難しい主人公の葛藤を描いています。彼はそれを幻だと自分に言い聞かせて跳ね返していますが、その優しさは彼にとって現実からの逃避でもあります。
眩い軌道を描き
流星が夜を駆ける
自分は小さな点(いのち)の一つでしかない
その当たり前を突きつけてくるんだ
それなら
追いかけろ 問いかけろ
いっそ裸足のままで
血をたぎらせながら
つまらぬ
水掛け論 鍵掛けろ
減らず口を塞いだら
思いきり笑える その日が来るまで
Bメロからサビにかけての部分になります。
「自分は小さな点(いのち)の一つでしかない」という部分は、主人公が自分の存在の小ささと、それが普遍的な現実であることを受け入れています。しかし、それに対する反応として、「追いかけろ 問いかけろ いっそ裸足のままで」という決意が表れています。
水掛け論というのは”両方が互いに理屈を言い合って解決しない議論”のことを指していて、そんな無意味なことには鍵をかけて、自分の存在意義を問いかけながら、全力で生きることを決心しています。
瞼腫らして
泣き明かした夜は
薪をくべた炎の中で揺れている
ここから2番になります。
「瞼腫らして 泣き明かした夜は 薪をくべた炎の中で揺れている」という歌詞は、過去の苦しみや悲しみがまだ彼の心に残っていることを示しています。しかし、その悲しみは彼を燃え上がらせ、さらなる成長へと導いています。
鼻を突く嫌な匂いと
人恋しくなる光
とを同時に空へと放ちながら
蒼い煙は風に乗り消えた
次第に
燃え盛る 湧き上がる
想いは今も変わらねえ
夢に跨ったまま
そこから
またひとつ 強くなる
失くしたものの分まで
刻まれた傷を道標にして
行こう
「ここから またひとつ 強くなる 失くしたものの分まで」という部分では、主人公が失ったものの重さを背負いながらも、さらに強くなる決意を表しています。彼は過去の傷を道標にして前進し、「思いきり笑える その日が来るまで 生きろ」と自分に言い聞かせています。
追いかけろ 問いかけろ
いっそ裸足のままで
血をたぎらせながら
ここから
またひとつ 強くなる
失くしたものの分まで
思いきり笑える
その日が来るまで
生きろ
生きろ
裸足のままでというのは、過去の因縁や後悔など、色んなものを脱ぎ捨てて今この一瞬を強く生きろというメッセージがこめられているのではないでしょうか。
過去に失ったものは多いけれど、それでも思いっきり笑える日が来るまで力強く生きるといった主人公の強い意志が読み取れます。
まとめ
「生きろ」は、困難や悲しみを乗り越えて力強く生きる決意を描いた楽曲です。
キングダムの主題歌だからというのもありますが、全体的に力強いメッセージが込められており、桜井さんも力強く何かを訴えるような歌い方をされています。
ぜひこちらも聞いてみて下さい！
感想はこちらから