「Drawing」はシングルとしてリリースされておらず、21番目のシングル「youthful days」のカップリング曲であり、アルバム「IT’S A WONDERFUL WORLD」に収録されています。
制作秘話として、ライブのために福岡を訪れた際に、画廊を訪れたり散歩をしていた時に、うまく絵が描けたらなと思ったことから制作されたとされています。
そんな「Drawing」の歌詞について紹介していきます!
Drawingの歌詞はこちら
「Drawing」の歌詞考察
遠い遠い子供の頃夢で見た景色が
一瞬フラッシュバックしたんだ
笑いながら僕の頬にキスをする少女が
君とオーバーラップして
好きな子が笑いながら自分の頬にキスをするという子供の頃に見た夢と、好きな人と一緒にいる現在が重なって見えるデジャブのような経験が起きているという事を、オーバーラップしてと表現しています。
歌い出しから桜井さんのアーティストとしての凄さが垣間見えます。(本領発揮はこれからです)
淡い光の曇り空に
フワフワな時を刻んでいく
この素晴らしい 煩わしい気持ちを
真空パックしておけないもんかなぁ
このかつて見た夢のような幸せな気持ちをいつまでも大事にしたい、取っておきたいというのを”真空パックしておけないもんかなぁ”と表現しています。
思い出や感情を”真空パックしておきたい”と表現するあたり、さすが桜井さんだなと思います。
絵に描いたとしても 時と共に何かが色褪せてしまうでしょう
永遠はいつでも
形のない儚い幻影(かげ)
君と共に 僕の元に
真空パックして保存したいほどの幸せを、記憶に残るように絵に描いたとしても、時の流れと共に何かが色褪せるとしています。
”何か”と含みを持たせた言い方をしているところは、彼女に対する好きといった感情や年を取っていく互いの姿など様々なものがあると思います。
永遠というものは、形として保存しておくことはできないけど、君との思い出は保存しておけるというようなメッセージが込められていると思います。
もっともっと上手に いろんな絵を描けたなら
やっぱり君を描きたいな
僕にとって君とは つまりそう小さな点
そしてあらゆる総て
もっと上手に絵をかけたら君を描きたいと思うほど、君である彼女への思いが強いことが理解できます。
美術の授業でやったことあるという人も多いと思いますが、絵画の技法のひとつとして点描があります。
点描というのは、小さな点が集合してひとつの絵を描くというものです。
ここの歌詞では、僕にとって君は小さな点でありあらゆる総てとしていて、君という存在が日常という点においても大事な存在であり、そんな日常(点)が積み上がって出来上がった2人だけの強い関係性のことを”あらゆる総て”としているのではないでしょうか。
デタラメと嘘の奥に
本当の答えが眠っている
この素晴らしい 慌ただしい
人生を二人三脚で越えて行けるかなぁ
先ほどの歌詞で、2人の関係性の強さについて述べましたが、ここでも”人生を二人三脚で乗り越えて行けるかなぁ”としており、2人が一緒に人生を共にしていくような様子が描かれています。
どんな場面でも 僕の絵には必ず君が描かれていて
目を閉じたまま深呼吸してみれば分かる
君はいつも 僕のノートに
僕のノートというのは、主人公である僕の人生のことを指しているのではないでしょうか。
そんな自分の人生にいつも君の存在がいるほど、主人公にとって君の存在が大きいという事が理解できます。
絵に描いたとしても 時と共に何かが色褪せてしまうでしょう
永遠はいつでも
形のない儚い幻影
君と共に 僕の元に
そしていつも 僕のノートに
最後のサビです。
絵に描けるような何かは時間が経つとともに色褪せてしまうけれども、君と過ごした思い出といった形が無くて絵として残せないものは、自分のノートであり人生に深く刻まれているということなのだと思います。
まとめ
ここまで「Drawing」の歌詞について紹介してきました。
思い出を記憶していたいというのを、真空パックしておけないかなと表現しているところなど、桜井さんのアーティストとしての凄さが垣間見える箇所が多くあったかと思います。
実際にファンからも歌詞の良さで支持している人が多い曲でもあるので、ぜひ聞いてみて下さい!
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