「CROSS ROAD」は1993年11月10日に発売されたMr.Childrenの4枚目のシングルです。
ドラマ「同窓会」の主題歌であり、Mr.Childrenとして初のミリオンセラーを達成した楽曲です。
CROSS ROADの歌詞はこちら
「CROSS ROAD」ができるまでの背景
ドラマの主題歌の話があり、曲つくりを行っている中で、「遂に100万枚セールスする曲が出来た!」と桜井さんが叫んだというエピソードは多くのファンに知られているかと思います。
この記事ではそんな「CROSS ROAD」の歌詞について紹介していきます。
「CROSS ROAD」の歌詞考察
lookin’ for love 今建ち並ぶ街の中で
口ずさむ 『ticket to ride』 あきれるくらい君へのメロディー
遠い記憶の中にだけ 君の姿探しても
もう戻らない でも忘れない
愛しい微笑み
歌い出しの部分です。
for love と ”建ち並ぶ” と ticket to ride と ”あきれるくらい”
といういきなり韻を踏むところから始まっています。
ちなみにここで登場する2つの英単語の意味を直訳すると以下の通りです。
lookin’ for love・・・愛を探し求めて
ticket to ride・・・乗車券
ticket to rideに関してはビートルズがだしている楽曲の原題の名前でもあります。
歌詞の中で”口ずさむ”から続いていることを考えると、ここで出ているticket to rideはビートルズの曲の事を指していると思います。
つまり愛を求めて街の中を口ずさみながら歩いている様子がうかがえます。
また、歩いている中で物思いにふけりながら遠い記憶の中に君を探したけれども、もう戻らないとしていて、フラれた彼女のことを歩きながら思い出しているのではないかと思います。
きっと自分の元に戻る事は無い彼女であるけれども、忘れられないくらい自分にとって大事な人だったのではないかと思います。
真冬のひまわりのように 鮮やかに揺れてる
過ぎ去った季節に 置き忘れた時間を
もう一度つかまえたい
”真冬のひまわりのように 鮮やかに揺れてる”
ここめちゃくちゃ好きな表現です。
ひまわりというのは、太陽に向かって夏に咲く花であり、冬に咲くことはありません。
ここは筆者の独自の解釈になるのですが、真冬のひまわりというのは2つ意味が込められていると考えています。
ひとつは、彼女と別れて孤独になった現在の自分自身の心について表現している。
ふたつめは、自分にとって別れた彼女は唯一無二の存在だっということ。
”真冬のひまわり”という表現を通して、孤独で寂しい気持ちと、彼女への思いが自分の中で鮮やかに揺れている様子を表現しているのだと解釈しました。
過ぎ去った季節に・・・というところからは、別れた彼女との過去の日常に戻りたいと思っていることが理解できます。
誰もが胸の奥に秘めた 迷いの中で
手にしたぬくもりを それぞれに抱きしめて
新たなる道を行く
サビの部分です。
これまではフラれた彼女のことを思うようなことを表現されていたかと思いますが、サビでは、そんなうまくいかない人生でモヤモヤを抱えることは誰もが同様に悩んで迷っていることであり、そんなモヤモヤや葛藤を受け入れながら前に進んでいこうといった形で締められています。
誘惑に彩られた 一度だけの誤ちを
今も君は許せぬまま 暮らす毎日
1番では、彼女にフラれたという話をしていましたが、ここでその原因が自分に合ったという事が明らかになります。
たった一度の過ちを許してもらえていないのだと思います。
冷たい風に吹かれて たたずむマテリアルワールド
立ち止まる cross road さまよう winding road
傷つけずには愛せない
マテリアルワールド、つまり多くのもので満たされた世界でいくつもの選択肢と可能性に囲まれ、時には道に迷ったり、道を踏み外すこともあるかもしれません。
そんな世界で、彼女を一度傷つけないと愛せないという自分の弱さをここでは述べられているのではないかと思います。
遠く想い焦がれて はりさけそうな夜も
この手に受け止める つかの間の悲しみは
やがて輝く未来へと
思いを焦がすというのは、一途に恋しく思うことを指すそうです。
彼女にフラれてもなお一途に思い続けることは、ただひたすらに辛くなるけれど、それでも未来に向かって進んでいこうとする様子が描かれています。
抱き合う度にいつも 二人歩んだ日々の
答えを探してきたけど 崩れてく音もたてずに
果たせぬままの夢
フラれる前に彼女と抱き合うたびに、これからの彼女との将来を考えてきたけど、それが叶う事のない夢に終わったという事ですね。
自分の過ちによって起きてしまったことは、自分を辛く悲しくさせたけれど、それでも前を向いて未来に向かって頑張っていこうという、切なくもあり後押ししてくれるような曲となっています。
まとめ
ここまでCROSS ROADの歌詞について考察してきました。
個人的には、「真冬のひまわり」という言葉が好きで、さすが桜井さんだなと思います。
ぜひここで紹介した内容を踏まえた上でCROSS ROADを聞いてみて下さい!
感想はこちらから