「CANDY」はシングル曲としてリリースされておらず、2005年9月21日に発売された12番目のアルバム「I♡U」に収録されています。
CANDYの歌詞はこちら
「CANDY」ができるまでの背景
「CANDY」はMr.Childrenの数あるラブソングの中でも、失恋ソングに分類できると思います。
過去のライブでは、2019年のAgainst All GRAVITYやHall Tour 虹、ブラオレツアー、スパファンドームツアー、I♡Uドームツアーなどで演奏されております。
中でも、I♡Uツアーでの、くるみ∼CANDYの流れは最高です。
「CANDY」の歌詞考察
「CANDY」は主人公の一方的な片思いを描いたラブソングです。
歌詞中に曲名でもある「CANDY」が複数回出てくるのですが、この「CANDY」がキーになります。
この曲を読み解いていく上で「CANDY」を「恋心」という意味が込められていると考えてみると歌詞を深く考察することができます。
それでは、歌詞考察を進めていきます。
「あきらめよ」と諭す回路に 君がそっと侵入してきて
<出展>CANDY/Mr.Children 作詞:桜井和寿
何食わぬ顔で 夢をチラつかす
上手に包んで仕舞ったものが「飛び出したい」と疼いてる
痛い記憶を最後に寝たふりしていたくせに
この曲では「君」が登場するのですが、CANDYにおける主人公と君の関係性は、主人公が一方的に君に対して片思いしているような関係性だと解釈しています。
「あきらめよ」と諭す回路に君が侵入してきて・・・としており、主人公が過去に「君」に対して失恋をしていることが理解できます。
そんな過去の失恋をした「君」に対して諦めの感情をもっているけれど、そんな時に「君」と友達として一緒に過ごす日々を通して、過去にフラれて諦めたけど、「君」に対する恋心が蘇ってきて、「君」の彼氏になるという夢がチラついている様子を理解できます。
上手に包んで仕舞ったものというのは、CANDY(=恋心)を包み紙にしまっている様子を表しており、過去の失恋経験で一度諦め、ずっと包み込んできた「君」に対する片思いの感情が「飛び出したい」と叫んでるとしています。
柄でもないけど 会えると嬉しいよ
<出展>CANDY/Mr.Children 作詞:桜井和寿
悩んだ末に想いを飲み込む日々
ほろ苦いキャンディーが まだ胸のポケットにあった
気付かせたのは君
1番のサビです。
ここでは、「君」に対する想いが描かれています。
柄でもないとしているということは、きっと自分の感情を表に出すタイプではないのではないでしょうか。
そんな感情を表に出すタイプではない主人公は、過去の失恋もあるけれど、それでも会えると嬉しいとしており、それだけ「君」に対する思いの強さが理解できます。
「君」のことが変わらず好きだけど、なかなか想いを打ち明けることができず、過去の失恋経験(ほろ苦いキャンディー)がまだ自分を引きずってしまっているという事が理解できます。
多くの事を求め過ぎて 出来るだけ側に居たくて
<出展>CANDY/Mr.Children 作詞:桜井和寿
そんなことをしてる間に息が詰まる
大抵 人はこんな感じで大事なもんを失うんだろう
そして凝りもせず 君を欲しがってる
片思い中の君と、叶わないけど一緒にいたいという思いが強いとしており、物凄く一方的で強い片思いであることが読み取れます。
そんな叶わないと分かっていながらも片思いを続けることは、別の人と出会う可能性をなくしたり、残された人生の時間を叶わない夢に費やすという意味で、大事なものを失うとしていると思います。
そんなことは百も承知で、君のことを愛しているとしており、それだけ主人公の「君」に対する想いの強さが理解できます。
みっともないけど すべてが愛しいよ
<出展>CANDY/Mr.Children 作詞:桜井和寿
ふと夕暮れに孤独が爆発する
甘酸っぱいキャンディーが 僕の胸のポケットにあるんだ
君が食べておくれ
そんな「君」のことを諦めきれない自分の事をみっともないと思いながらも、「君」の事をあきらめきれずに想いが爆発しているとしています。
そしてまたここで「キャンディー」が出てきます。
「キャンディー」を「恋心」と置き換えて読み解くと良いと前述していましたが、ここでは「甘酸っぱいキャンディー」が出てきます。
これまでは失恋経験からくる「ほろ苦いキャンディー」としていましたが、2番で「甘酸っぱいキャンディー」に変わっています。
1番までは過去の失恋経験を引きずっていたものの、2番で失恋相手に対する愛は変わらなく、それだけ君に対する恋心は本物であるという事が理解できます。
昨日の夜 いつもの偏頭痛が僕を襲って 飲み込むタブレット
<出展>CANDY/Mr.Children 作詞:桜井和寿
やけに会いたくて 声が聞きたくなって
みっともないけど すべてが愛しいよ
ひとり夜更けに孤独が爆発する
ほろ苦いキャンディーが まだ胸のポケットにあった
ただ ひとつだけ
甘酸っぱいキャンディーが まだ胸のポケットにあるんだ
君が食べておくれ
みっともないくらい君への想いが爆発しているという事が理解できます。
ほろ苦いキャンディーがまだ胸のポケットにあるという事は、過去の失恋経験を少し引きずっている様子が読み取れますが、それでも甘酸っぱいキャンディー(君に対する本物の愛)があり、それを君に食べて欲しいという願望で終えており、一方的な片思いのラブソングであることが理解できます。
まとめ
ここまで「CANDY」の歌詞考察について紹介してきました。
「CANDY」はMr.Childrenの曲の中でもかなり奥が深く、「恋心」を「CANDY」で表現しているところに桜井さんの凄さが垣間見えます。
「CANDY」の歌詞の意味を理解した上で、ライブ演奏を見るとより桜井さんの凄さが理解できるくらい、ライブでの演奏は圧巻です。
ぜひCANDYを聞いてみて下さい!
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