MAN WITH A MISSION(マン・ウィズ・ア・ミッション)の音楽は、オオカミの頭を持つ異形のバンドというユニークなビジュアルと、ロック、ヒップホップ、ダンスミュージックを融合させたミクスチャーサウンドで、日本のみならず世界中の音楽ファンを魅了し続けています。
本記事では、MAN WITH A MISSIONの代表曲として広く知られるヒット曲から、ライブで人気の高い楽曲まで、厳選した10曲の魅力と背景を深掘りしてご紹介します。
目次
MAN WITH A MISSIONについて
MAN WITH A MISSIONは、Tokyo Tanaka(Vo.)、Jean-Ken Johnny(Gt./Vo./Rap)、Kamikaze Boy(Ba.)、Spear Rib(Dr.)、DJ Santa Monica(DJ)からなる、頭はオオカミ、体は人間という異形の生命体5匹組のロックバンドです。通称「マンウィズ」。極秘裏に開発された究極の生命体という設定のもと、その素顔は一切明かされていません。2010年に本格的に活動を開始し、2011年にメジャーデビューを果たしました。彼らの音楽は、ヘヴィなロックサウンドを基盤としながらも、ヒップホップやダンスミュージック、エレクトロニックな要素を大胆に取り入れたミクスチャーサウンドが特徴です。Jean-Ken Johnnyの英語と日本語を織り交ぜたラップと、Tokyo Tanakaのパワフルなボーカルが織りなすハーモニーは、彼らならではの唯一無二のスタイルを確立しています。アニメや映画、CMソングなど数々のタイアップも手掛け、ライブではその圧倒的なパフォーマンスで観客を熱狂させています。
MAN WITH A MISSIONの代表曲10選
ここからは代表曲を10曲紹介していきます!
Emotions
2013年にリリースされたシングル表題曲で、映画『HK/変態仮面』の主題歌に起用されました。「僕ら自身が、僕らのこの手で、世界を変えるんだ」という強い決意を込めた歌詞が印象的です。曲は、タイトルの通り感情(Emotions)をテーマに、自分の感情を押し殺さずに、内なる衝動や熱量を爆発させることを歌っています。緻密なサウンドディテールと爆発的なバンドサウンドが融合した、マンウィズのスケール感を広げた一曲です。世界を股にかける狼たちの、音楽への探求心と自己の探求がより深く続いていることを示唆する、重要なナンバーです。
Raise your flag
2015年にリリースされたシングルで、TVアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のオープニングテーマとして使用されました。イントロのストリングスと2ビートの疾走感が印象的なパンクロックナンバーです。この曲は、過去の失敗や後悔を乗り越え、「もがいて、あがいて、世界をあっと言わせる時が来た」と、リスナーに旗(flag)を掲げよと強く呼びかけます。諦めかけた夢や、消えそうになる気持ちがなくなる前に、力強く立ち向かい、自己を証明することの重要性を歌った、マンウィズの熱い応援歌の一つです。
database (feat. TAKUMA from 10-FEET)
2013年にリリースされた「database (feat. TAKUMA from 10-FEET)」は、NHK Eテレアニメ『ログ・ホライズン』オープニングテーマとして書き下ろされました。ロックバンド10-FEETのTAKUMAをフィーチャーし、ヘヴィでアグレッシブなサウンドが特徴です。ゲームの世界観を彷彿とさせる歌詞と、二人のボーカルの掛け合いが印象的で、アニメファンからも絶大な支持を得ました。MAN WITH A MISSIONの多様な音楽性と、コラボレーションの成功を示す、まさにMAN WITH A MISSIONの代表曲です。
Higher
2014年リリースのEP『Tales of Purefly』に収録された楽曲です。この曲は、人気サッカーゲーム**『ウイニングイレブン 2015』のテーマソングにも起用されました。雄大なメロディとスケール感の大きな曲調が特徴で、聴き手の胸に染み入るような親密なアプローチ**を感じさせます。歌詞のテーマは、限界を超えてさらなる高み(Higher)を目指すこと。スポーツゲームのテーマにふさわしく、挑戦と勝利への渇望を表現しながらも、聴き手の心に寄り添うような力強さも持ち合わせています。
Winding Road
2017年にリリースされた「Winding Road」は、フジテレビ系アニメ『ゴールデンカムイ』第2期オープニングテーマとして書き下ろされました。旅路や、人生の困難を乗り越えることの大切さを歌い上げた、壮大で感動的な楽曲です。アニメの世界観と見事に調和し、多くの視聴者の心を掴みました。MAN WITH A MISSIONの持つ叙情的な一面と、普遍的なメッセージが光る、まさにMAN WITH A MISSIONの代表曲です。
Take What U Want
2014年リリースのコンピレーションアルバム『Beef Chicken Pork』に収録された楽曲です。「Come On」の雄叫びとともにアッパービートで攻める、過激で挑発的なロックナンバーです。「欲しい物があったら掴み取れ」「奪うが如く、欲しいモノがあるのなら自分で手に入れるんだ」という歌詞が象徴するように、ストレートな反骨精神と、獲得への強い意志を歌っています。世間や現状に対する不満を抱える人々に向けて、「御託は聞き飽きた」「もう少しマシな言い分を考えて出直しておいで」と、自ら行動することを強く要求する、ロックバンドらしい挑戦的なメッセージが込められています。
Remember Me
2019年にリリースされた「Remember Me」は、フジテレビ系月9ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』の主題歌として書き下ろされました。大切な人との絆や、過去の記憶、そして未来への希望を歌い上げた、温かくも切ないバラードです。ドラマの世界観と見事に調和し、多くの視聴者の感動を呼びました。MAN WITH A MISSIONの新たな魅力を引き出した、まさにMAN WITH A MISSIONの代表曲です。
Get Off of My Way
2011年にリリースされた「Get Off of My Way」は、MAN WITH A MISSIONの初期衝動が詰まった、疾走感あふれるパンクロックナンバーです。自分たちの道を突き進むという強い意志と、邪魔するものを排除するような攻撃的なメッセージが込められています。ライブでの熱狂的なパフォーマンスが目に浮かぶような、エネルギッシュなサウンドが特徴です。彼らのルーツであるロック精神が凝縮された、まさにMAN WITH A MISSIONの代表曲の一つです。
Into the Deep
2021年にリリースされた「Into the Deep」は、映画『ゴジラvsコング』日本版主題歌として書き下ろされました。壮大なスケール感と、深淵な世界観が特徴で、映画の迫力をさらに高めました。Tokyo TanakaとJean-Ken Johnnyのツインボーカルが織りなすハーモニーと、重厚なサウンドが聴く人を圧倒します。世界的な人気を持つ映画とのタイアップにより、彼らのグローバルな存在感を改めて示した、まさにMAN WITH A MISSIONの代表曲です。
Merry-Go-Round
2021年にリリースされたシングルで、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第5期第2クールのオープニングテーマです。この曲は、目標とする人の背中を追いかけながらも、なかなか近づいている気がしないという心境を、「メリーゴーラウンド(回転木馬)」に例えて表現しています。理想との距離に途方に暮れ、傷つきながらも、「回転木馬はスピードを上げ回り続ける」ように、何度でも立ち上がり未来へと進む主人公の姿が描かれています。シンセサウンドと重厚なバンドサウンドがぶつかり合う、ドラマティックで力強い王道ロックアンセムです。
まとめ
本記事では、MAN WITH A MISSIONの数ある名曲の中から、特にMAN WITH A MISSIONの代表曲として愛される10曲を厳選し、それぞれの魅力と背景をご紹介しました。彼らの音楽は、オオカミの頭を持つ異形のバンドというユニークなビジュアルと、ロック、ヒップホップ、ダンスミュージックを融合させたミクスチャーサウンドで、常にリスナーに衝撃と感動を与え続けています。
MAN WITH A MISSIONの楽曲は、喜びや悲しみ、葛藤や希望といった普遍的な感情を、その唯一無二の表現力で表現することで、聴く人の心に深く響き、共感と活力を与えてくれます。彼らは単なるロックバンドではなく、音楽を通して人々に寄り添い、勇気を与えてくれる存在です。これからもMAN WITH A MISSIONの音楽は、日本のみならず世界中で輝きを放ち、多くの人々の心に深く刻まれていくことでしょう。まだ聴いたことのない曲があれば、ぜひこの機会にMAN WITH A MISSIONの熱く、そして唯一無二の音楽の世界に足を踏み入れてみてください。