マカロニえんぴつの音楽は、はっとり(Vo./Gt.)の甘くも力強い歌声と、日常の些細な感情や青春の葛藤をリアルに描いた歌詞、そしてポップでキャッチーなメロディで、多くの人々の心を掴んで離しません。
本記事では、マカロニえんぴつの代表曲として広く知られるヒット曲から、ファンに長く愛される楽曲まで、厳選した10曲の魅力と背景を深掘りしてご紹介します。
目次
マカロニえんぴつについて
マカロニえんぴつは、はっとり(Vo./Gt.)、田辺由明(Gt./Cho.)、高野賢也(Ba./Cho.)、長谷川大喜(Key./Cho.)からなる4人組ロックバンドです。2012年に結成され、2020年にメジャーデビューを果たしました。彼らの音楽の最大の特徴は、ボーカルはっとりが手掛ける、等身大で人間味あふれる歌詞です。恋愛、友情、日常の風景、そして人生の葛藤など、誰もが経験するであろう普遍的なテーマを飾らない言葉で表現することで、多くのリスナーの共感を呼んでいます。ロックを基盤としながらも、ポップ、R&B、ソウルなど多様なジャンルを融合させた、耳馴染みの良いサウンドも彼らならではの魅力です。ライブパフォーマンスも熱く、はっとりの魂のこもった歌声と、メンバー全員が奏でる一体感のある演奏で、多くのファンを魅了しています。
マカロニえんぴつの代表曲10選
ここからは代表曲を10曲紹介していきます!
恋人ごっこ
2020年にリリースされた「恋人ごっこ」は、マカロニえんぴつがメジャーデビュー前にリリースした楽曲でありながら、TikTokなどSNSを中心に大ブレイクした代表曲です。本当の恋人にはなれない、もどかしい関係性を歌い上げた、切なくも美しいラブソング。はっとりの感情豊かな歌声と、心に染み渡るメロディが多くのリスナーの共感を呼びました。彼らの名を全国に知らしめた、まさにマカロニえんぴつの代表曲中の代表曲です。
ブルーベリー・ナイツ
2019年にリリースされた「ブルーベリー・ナイツ」は、マカロニえんぴつのインディーズ時代からの代表曲であり、彼らの名を広めたきっかけとなった楽曲の一つです。夜の情景と、恋の始まりのドキドキ感を歌い上げた、ポップでキャッチーなラブソング。はっとりの甘くもどこか切ない歌声と、心地よいバンドサウンドが特徴で、多くのリスナーの心を掴みました。マカロニえんぴつの持つ青春のきらめきが凝縮された、まさにマカロニえんぴつの代表曲です。
ヤングアダルト
「ヤングアダルト」は、2019年リリースのミニアルバム『season』に収録されている楽曲で、大人になりきれない若者たち(ヤングアダルト)の孤独と愛への渇望を歌った応援讃歌です。「夢を見失ったヤングルーザー」たちが、夜に集まって「無駄な話をしよう 飽きるまで呑もう」と、無理やり孤独を殺そうとする切実な姿を描写しています。「明日もヒトでいれるために愛を探してる」というフレーズが象徴するように、人間として生きる上で愛が不可欠であるという強い主張が込められています。絶望と向き合いながらも、「世界は午前2時すぎに少しだけ優しくなる」と、遠くに見える希望を感じさせる、優しさに満ちたナンバーです。
青春と一瞬
2019年にリリースされた「青春と一瞬」は、高校生たちの輝かしい「青春」と、それが一瞬で過ぎ去ってしまうことの切なさを歌い上げた、感動的な楽曲です。ミディアムテンポの心地よいサウンドと、はっとりの温かい歌声が、多くのリスナーの心を温かくします。卒業シーズンにもぴったりの、多くの若者に共感を呼んだ、まさにマカロニえんぴつの代表曲の一つです。
然らば
「然らば(さらば)」は、2024年にリリースされた楽曲で、TVアニメ『アオのハコ』第2クールオープニングテーマとして書き下ろされました。バンド初期を彷彿とさせる勢いとエモーショナルなサウンドが魅力的なロックナンバーです。この曲は、報われることのない片思いを「捨てようか」と思いながらも、諦めきれない切ない葛藤を描いています。「咲き遅れのシンビジウム 然らば」という詩的なフレーズに、終わりかけの恋への強がりと微かな繋がりを求めてしまう複雑な感情が凝縮。主人公の一途な想いと、「あなたの生き方や夢を追いかけていたい」と願う純粋さが胸を打つ、甘酸っぱくも力強い楽曲です。
なんでもないよ、
「なんでもないよ、」は、2021年にリリースされ、ストリーミング再生回数5億回を突破したバンド最大のヒット曲です。この曲は、「、」が持つ余白に、言葉にできないほどの深い愛が込められています。主人公は、平凡な自分に「こんな僕でよかったのかい?」と問いかけつつ、「だって君がよかったんだ」と、恋人への揺るぎない愛を宣言。「なんでもないよ」と口で言いながら、頭の中では「君といるときの僕が好きだ」という、自己肯定へと繋がる尊い感情が渦巻いています。ピアノの旋律をメインにしたシンプルなアレンジと、ゴスペルのような多幸感を持つサビが、人を愛することで得られる幸福の真の姿を描いた、温かいミディアムチューンです。
はしりがき
「はしりがき」は、2021年にリリースされたEP表題曲で、『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』の主題歌です。この曲のテーマは「青春」であり、「青春ってこういうものだよ!」とは言わず、「あなたの青春は何ですか?」と問いかけるような、リスナーの主観に委ねるメッセージが込められています。タイトルには「粗くなってきた今だからこそ、のろのろ歩かずに走れよ」という、バンドらしい覚悟が示唆されています。「悲しいだけが さよならじゃない」という歌詞が象徴するように、後悔や別れもすべてを抱え、未来に向かって「はしりがき」のように突き進む、青春の熱量と希望を歌った疾走感溢れるロックナンバーです。
洗濯機と君とラヂオ
「洗濯機と君とラヂオ」は、2017年リリースのミニアルバム『s.i.n』収録曲です。「最小限の快楽には ABとC、泣けるメロディ/最低限の生活には 洗濯機と君とラヂオ」という、独特の比喩表現が光るラブソングです。家電と同じレベルで「君」が必要不可欠な存在であるという、独創的かつストレートな愛情表現が特徴。不器用で自信のない主人公が、「この恋が この恋が この夜が最初で最後だといつだって思っているんだ」と、恋が途切れる不安を抱えながらも、「悦びは夕焼けに染まった君の横顔であったり」と、何気ない瞬間に確かな幸せを感じる様子を描写。不安と期待が混在する、初期のインディーズ時代を代表する楽曲です。
リンジュー・ラヴ
「リンジュー・ラヴ」は、2023年に配信リリースされ、TBS系ドラマ『100万回 言えばよかった』の主題歌です。タイトルは「臨終」と「ラヴ」を掛け合わせた造語で、「もう触れられない愛」がテーマ。ドラマの“幽霊となって愛する人を想う”世界観に深く寄り添い、主人公の直木(幽霊)視点から、残された恋人への切実な未練と感謝を歌っています。「燃えたって残る想い/『愛していたんだよ』って今さら遅いよなぁ」と、命の終わりを迎えても消えない愛情を表現。フォークロックやユーロビートなど様々な要素が混ざり合った、マカロニえんぴつの集大成的なエモーショナルなバラードです。
レモンパイ
2020年にリリースされた「レモンパイ」は、はっとりが一人で弾き語りしているYouTube動画が話題を呼んだ楽曲です。レモンパイのように甘酸っぱく、そしてほろ苦い恋の思い出を歌い上げた、温かいラブソングです。アコースティックギターの優しい音色と、はっとりの飾らない歌声が心地よく、多くのリスナーの心を癒やします。マカロニえんぴつの持つアットホームな魅力が感じられる、まさにマカロニえんぴつの代表曲の一つです。
まとめ
本記事では、マカロニえんぴつの数ある名曲の中から、特にマカロニえんぴつの代表曲として愛される10曲を厳選し、それぞれの魅力と背景をご紹介しました。彼らの音楽は、はっとりの甘くも力強い歌声と、日常の些細な感情や青春の葛藤をリアルに描いた歌詞、そしてポップでキャッチーなメロディで、常にリスナーの心を深く揺さぶり続けています。
マカロニえんぴつの楽曲は、恋愛の喜びや悲しみ、友情、そして人生の葛藤といった普遍的な感情を、飾らない言葉とメロディで表現することで、多くのリスナーが共感し、心の支えとなっています。彼らは、リスナーにとって単なるバンドではなく、心の奥底にある感情を代弁し、そっと寄り添ってくれるような存在です。これからもマカロニえんぴつの音楽は、常に進化を続け、私たちの日常に彩りを与え、感動を届けてくれることでしょう。まだ聴いたことのない曲があれば、ぜひこの機会にマカロニえんぴつの熱く、そして温かい音楽の世界に足を踏み入れてみてください。きっとあなたの心にも響く一曲が見つかるはずです!