圧倒的な歌唱力と息の合ったハーモニーで多くの音楽ファンを魅了し続けるLittle Glee Monster(リトル グリー モンスター)。「リトグリ」の愛称で親しまれる彼女たちは、日本の音楽シーンに新たな風を巻き起こしてきました。メンバーの卒業や新加入を経て、現在は6人体制で活動を続ける彼女たちの魅力と軌跡を、メンバーの紹介とともに詳しく見ていきましょう。
はじめに
2012年の結成から10年以上の歴史を持つLittle Glee Monster。アカペラのようなハーモニーと、メンバー全員が主役級の歌唱力を持つ実力派ボーカルグループとして、数々の名曲を世に送り出してきました。
テレビ番組での圧巻のパフォーマンスや、感動的なライブステージは多くの人々の心を掴み、「歌うこと」の素晴らしさを改めて感じさせてくれます。彼女たちの音楽は、単なるポップスの枠を超え、ジャズやゴスペル、R&Bの要素も取り入れた奥深いものになっています。
メンバーの入れ替わりを経験しながらも、常に高いクオリティを保ち続けるLittle Glee Monsterの軌跡と、各メンバーの魅力に迫ります。
Little Glee Monsterとは
グループ名の由来
「Little Glee Monster」という名前には、深い意味が込められています。「Little(小さな)」、「Glee(歓喜)」、「Monster(怪物)」という3つの単語を組み合わせたグループ名は、「小さな喜び怪物」と直訳できます。
この名前には、「まだ若く未熟ながらも、人々の心に喜びを与えるような大物になる」という願いが込められています。実際、彼女たちの歌声は「怪物級」の実力を持ち、聴く人に大きな感動と歓喜をもたらしています。
親しみやすい「リトグリ」という略称も、ファンの間ですっかり定着しています。
デビュー曲は「放課後ハイファイブ」
Little Glee Monsterは2014年10月29日、シングル「放課後ハイファイブ」でメジャーデビューを果たしました。この曲はTOKYO MXの番組「weekend Hips」のエンディングテーマに起用され、彼女たちの名前を世に知らしめる第一歩となりました。
爽やかで元気な雰囲気のこの楽曲は、学生時代の友情や日常を描いた歌詞と、メンバー全員の個性が光る歌声が魅力です。デビュー曲ながらも、すでに彼女たちの高い歌唱力とグループとしての統一感が感じられる1曲となっています。
これまでの経歴
Little Glee Monsterは2012年、ソニーミュージックとワタナベエンターテインメントが共同で開催したオーディションを通じて結成されました。当初は中高生を中心としたメンバー構成でスタートし、結成後は精力的にライブ活動や練習を重ね、実力を磨いていきました。
2014年のメジャーデビュー以降は、着実にキャリアを積み上げ、2017年には結成からわずか5年で日本武道館でのワンマンライブを実現するなど、急成長を遂げています。また、数々の音楽番組やフェスへの出演、CMタイアップなどを通じて人気を広げていきました。
タレントとしてだけでなく、実力派ボーカルグループとしての評価も高く、ラジオパーソナリティやテレビ番組のMCなど、活動の幅も広がっています。メンバーの入れ替わりを経験しながらも、常に新しい挑戦を続け、音楽性を深化させているグループです。
メンバー紹介
かれん
- 本名: 古賀かれん
- 役割: ボーカル
- 特徴: デビュー当初からのオリジナルメンバー
かれんは、Little Glee Monsterの中でも特に力強い歌声を持つメンバーで、デビュー当初から現在まで活躍し続けています。彼女の伸びやかで芯のあるハイトーンボイスは、グループの楽曲に欠かせない存在です。
パフォーマンス面でも安定感があり、精密なハーモニーワークと共に、ソロパートでも光るテクニックを持っています。また、メンバーの中でも特にハスキーな声質を持ち、楽曲に独特の色気と魅力を加えています。
長年グループを支えてきた経験から、後輩メンバーへのアドバイスも的確で、リーダーシップも発揮しています。
MAYU
- 本名: 吉田真悠
- 役割: ボーカル
- 特徴: デビュー当初からのオリジナルメンバー
MAYUは、透明感のある清らかな歌声が特徴のメンバーです。デビュー当初からのオリジナルメンバーとして、グループの中核を担ってきました。彼女の優しく包み込むような声質は、リトグリの楽曲に温かみを与えています。
技術的にも非常に高いレベルを持ち、繊細な表現力と安定したピッチコントロールは、プロの歌手からも高い評価を受けています。グループの楽曲では、柔らかなミドルレンジから透き通るような高音まで、幅広い声域をカバーしています。
穏やかな性格で、グループ内の調和を大切にする存在として、メンバー間の架け橋的な役割も果たしています。
アサヒ
- 本名: 小林あさひ
- 役割: ボーカル
- 特徴: デビュー当初からのオリジナルメンバー
アサヒは、パワフルかつソウルフルな歌声を持つメンバーで、デビュー当初からのオリジナルメンバーとして活躍しています。彼女の太く芯のあるボイスは、グループのサウンドに重厚感と安定感をもたらしています。
特に低音域での表現力に優れ、グループの楽曲に深みを与える役割を担っています。また、ゴスペルやR&Bテイストの歌唱スタイルも得意としており、感情表現の幅広さも魅力の一つです。
明るく前向きな性格で、グループのムードメーカー的存在として、ライブやイベントでの盛り上げ役も担っています。
ミカ
- 本名: 藤平美香
- 役割: ボーカル
- 特徴: 2023年に新メンバーとして加入
ミカは、2023年に新メンバーとして加入し、フレッシュな風をグループに吹き込んでいます。彼女の澄んだ高音と表現力豊かな歌声は、リトグリの楽曲に新たな色を加えています。
加入前からボーカルの実力を磨いてきたバックグラウンドを持ち、短期間でグループのハーモニーにも見事に溶け込んでいます。特に感情を込めた歌唱には定評があり、バラード曲での表現に独自の魅力を発揮しています。
新しいメンバーながらも、積極的に自分の個性をアピールし、リトグリの新たな魅力の一つとして存在感を示しています。
miyou
- 本名: カマラみゆアイダ
- 役割: ボーカル
- 特徴: 2023年に新メンバーとして加入
miyouは、2023年に新メンバーとして加入し、独特の個性と歌唱力でグループに多様性をもたらしています。彼女の特徴的な声質とグルーヴ感のある歌唱スタイルは、リトグリの音楽性をさらに広げる要素となっています。
バラエティに富んだ音楽的バックグラウンドを持ち、ポップスからR&B、ジャズまで幅広いジャンルに対応できる柔軟性も魅力です。また、表現力豊かなパフォーマンスでライブでの存在感も抜群です。
国際的なルーツを持つ彼女の加入により、リトグリの音楽的可能性がさらに広がっています。
結海
- 本名: 永井結海
- 役割: ボーカル
- 特徴: 2023年に新メンバーとして加入
結海は、2023年に新メンバーとして加入し、若さと実力を兼ね備えたボーカリストとして注目を集めています。彼女の柔らかく優しい声質は、グループのハーモニーに新たな彩りを加えています。
若い世代の感性を持ちながらも、基本的な歌唱技術が高く、安定したピッチコントロールとハーモニーワークは、ベテランメンバーにも引けを取りません。特にメロディアスな曲での表現力に強みを持っています。
新メンバーながらも持ち前の明るさと親しみやすさで、ファンとの交流も大切にしており、リトグリの未来を担う存在として期待されています。
脱退メンバーについて
YUKA
Little Glee Monsterの初期メンバーとして活動していたYUKAは、グループの基盤づくりに貢献した重要な存在でした。パワフルな歌声と個性的なキャラクターで、初期のリトグリの魅力を形作る一員でした。
現在は別の道を歩んでいますが、彼女がグループの黎明期に果たした役割は大きく、リトグリの歴史を語る上で欠かせないメンバーの一人です。
LINA
リトグリの初期を支えていたメンバーの一人であるLINAは、透明感のある歌声が特徴でした。彼女のボーカルは、グループの初期楽曲のハーモニーに重要な役割を果たしていました。
現在はグループを離れていますが、リトグリが音楽シーンに登場した初期段階で、その方向性を定める上で重要な役割を果たしたメンバーとして記憶されています。
麻珠
初期のリトグリメンバーとして活動していた麻珠は、個性的な声質とパフォーマンスでグループに貢献していました。彼女の存在は、リトグリの多様性を形作る上で重要な要素でした。
現在は別の道を歩んでいますが、彼女がグループの初期に残した足跡は、リトグリの歴史の一部として大切に記憶されています。
芹奈
芹奈は、リトグリの中心メンバーとして長く活躍し、2023年7月に卒業するまでグループの顔として多くのファンに親しまれました。彼女の力強くも繊細な歌声は、リトグリのサウンドの重要な部分を担っていました。
特に高い技術力と表現力は、プロの音楽家からも評価が高く、グループの実力派としてのイメージ確立に大きく貢献しました。芹奈の卒業は多くのファンにとって惜しまれるものでしたが、彼女が残した功績はリトグリの歴史に深く刻まれています。
manaka
manakaは長年リトグリのメンバーとして活躍し、2023年7月に芹奈と共に卒業しました。彼女の特徴的な声質と表現力は、グループのサウンドに独特の色を加えていました。
特にソウルフルな歌唱スタイルと安定したパフォーマンスは、リトグリの楽曲の質の高さを支える重要な要素でした。manakaの卒業後も、彼女がグループに残した影響力は、現在のリトグリのサウンドの中に生き続けています。
リトグリの人気曲3選
好きだ。
「好きだ。」は、リトグリの代表曲の一つとして多くのファンに愛されている楽曲です。ストレートな恋心を表現した歌詞と、キャッチーなメロディが特徴で、メンバー全員の歌唱力が存分に発揮されています。
特にサビ部分での力強いハーモニーと高音パートは圧巻で、ライブでの盛り上がりも抜群です。若々しさと爽やかさを兼ね備えた、青春を象徴するような一曲となっています。
この曲はテレビドラマのタイアップソングにも起用され、リトグリの知名度向上に大きく貢献した重要な楽曲の一つです。
だから、ひとりじゃない
「だから、ひとりじゃない」は、リトグリの持つメッセージ性と歌唱力が最も効果的に表現された楽曲の一つです。励ましと希望を伝える歌詞と、心に響くメロディラインが特徴で、多くのリスナーの心を掴んでいます。
繊細な歌唱から壮大なサビまで、ダイナミックな展開を持つこの曲は、メンバー全員の表現力の高さが際立っています。特に「一人じゃない」という歌詞が繰り返されるサビ部分は、聴く人に勇気と連帯感を与えます。
この曲は、様々な状況で励ましを必要とする人々に寄り添う楽曲として、幅広い年齢層から支持されています。
世界はあなたに笑いかけている
「世界はあなたに笑いかけている」は、ポジティブなメッセージと爽やかなメロディが特徴の楽曲で、リトグリの持つ元気と希望を象徴する一曲となっています。
アップテンポながらも、メンバー全員の歌声が丁寧に絡み合うハーモニーパートは見事で、技術的にも高いレベルを示しています。また、「笑顔」や「前向き」をテーマにした歌詞は、聴く人の気持ちを明るくさせる力があります。
この曲はテレビCMにも起用され、リトグリの代表曲の一つとして広く認知されています。ライブでも定番の盛り上がり曲として、ファンとの一体感を生み出しています。
まとめ
Little Glee Monsterは、圧倒的な歌唱力とハーモニーで、日本の音楽シーンに新たな風を巻き起こし続けているボーカルグループです。2012年の結成から現在まで、メンバーの変化を経験しながらも、常に高いクオリティの音楽を届け続けています。
現在は、デビュー当初からのメンバーであるかれん、MAYU、アサヒと、2023年に加入した新メンバーのミカ、miyou、結海の6人体制で活動していますが、それぞれのメンバーが個性を発揮しながらも、一つの音楽を作り上げる姿勢は変わっていません。
彼女たちの魅力は、単なる技術の高さだけではなく、心から音楽を楽しみ、表現することの喜びを観客と共有できる点にあります。これからも進化し続けるLittle Glee Monsterの活躍から、目が離せないでしょう。
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