Little Glee Monster(リトルグリーモンスター)の音楽は、メンバー全員が高い歌唱力を持つ「歌唱力モンスター」としての実力と、圧倒的なハーモニー、そして普遍的なメッセージを込めた楽曲で、多くの人々を魅了し続けています。特に、世代を超えて愛されるヒット曲も数多く、彼らの楽曲は常に人々の心に寄り添ってきました。
本記事では、Little Glee Monsterの代表曲として広く知られるヒット曲から、彼らの音楽的魅力を語る上で欠かせない楽曲まで、厳選した10曲の魅力と背景を深掘りしてご紹介します。
目次
Little Glee Monsterについて
Little Glee Monsterは、かれん、MAYU、アサヒ、ミカ、結海、miyouからなる女性ボーカルグループです。2014年にシングル「放課後ハイファイブ」でメジャーデビューを果たしました。彼女たちの最大の魅力は、メンバー全員が高い歌唱力を持ち、完璧なハーモニーを奏でる「歌唱力」です。
ソウル、R&B、ゴスペルといったブラックミュージックをルーツに持ちながらも、ポップスやバラードなど幅広いジャンルを歌いこなし、アカペラパフォーマンスも高く評価されています。友情、夢、希望、そして人生の応援歌といった普遍的なテーマを、飾らない言葉で表現する歌詞は、多くのリスナーの共感を呼んでいます。
Little Glee Monsterの代表曲10選
ここからは代表曲を10曲紹介していきます!
ギュッと
「ギュッと」は、2018年にリリースされたシングルで、映画『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』のエンディングテーマに使用された甘酸っぱいラブソングです。恋する心情を、可愛らしくも切ないメロディに乗せて歌い上げています。
この曲は、「早足で歩く 君にはもうブレーキかけたままじゃ届かないから」という歌詞にあるように、勇気を出して一歩踏み出し、好きな人の隣にいたいという切実な願いを表現しています。「ギュッと」というフレーズには、繋いだ手の温もりや、恋心を抱きしめるような、繊細な感情が凝縮されています。リトグリのハーモニーの煌めきが、青春の甘酸っぱさと憂いの美しさを感じさせる楽曲です。
いつかこの涙が
「いつかこの涙が」は、2018年にリリースされた楽曲で、「第96回全国高校サッカー選手権大会」の応援歌として制作されました。この曲は、夢に向かってひたむきに努力する全ての人に寄り添う、熱いメッセージが込められた応援歌です。
「誰にも負けないと誓ったあの日からきっと戦っていた敵は自分で」という歌詞にあるように、自分との戦いを乗り越えることの尊さを歌っています。「いつか この涙が この仲間と 出会えて信じ合えた日々が 勲章に変わる」というサビのフレーズは、流した汗や涙、仲間との絆が、未来で必ず価値あるものに変わるという希望を表現。高校生をはじめとする同世代への強いエールを、彼女たちの力強い歌声に乗せて届けています。
世界はあなたに笑いかけている
2018年にリリースされた「世界はあなたに笑いかけている」は、コカ・コーラ『コカ・コーラ』CMソングとして書き下ろされ、Little Glee Monsterの代表曲の一つとして広く親しまれています。どんな困難があっても、「世界はあなたに笑いかけている」と信じ、前向きに進むことの大切さを歌い上げた、ポジティブで力強い応援歌。彼女たちの歌声が持つ温かさと、聴く人を笑顔にするメロディが特徴で、多くのリスナーに活力を与えました。Little Glee Monsterの持つポジティブなエネルギーが凝縮された、まさにLittle Glee Monsterの代表曲です。
きっと大丈夫
「きっと大丈夫」は、2016年にリリースされた楽曲で、別れや困難、迷いを経験しながらも、大切な人への感謝と、前へ進もうとする再生の姿を描いたヒューマンドラマのような楽曲です。
歌詞では「ありがとう」という言葉が何度も繰り返され、誰かの笑顔や存在によって支えられてきたという感情が核となっています。「どうか涙は隠さないでいて その雫が明日を照らしている」と、感情の開放を肯定し、過去の出来事や別れも「明日を照らす光」になり得ると歌います。シンプルな言葉の中に深い感謝と愛情が込められており、リスナー自身の「大切な誰かとの記憶」に重ねやすい普遍的なメッセージを持つバラードです。
ECHO
「ECHO」は、2019年にリリースされたシングルで、NHKラグビーテーマソングとして制作されました。タイトルが意味する「こだま」のように、スタジアムに響き渡る歓声や、心身をぶつけ合うラグビーの激しい戦いの中で、言葉を交わさなくても響きあう選手たちの絆をイメージして作られています。
リトグリの5人のメンバーが一心同体となって歌う様は、「ONE TEAM」となって戦うラグビー日本代表と重なり、力強さと新しい魅力を引き出した楽曲となりました。メンバーのモノクロのビジュアルで表現されたアートワークも、楽曲の持つ力強い世界観を象徴しています。
夢じゃないならなんなのさ
「夢じゃないならなんなのさ」は、2025年(未来日付の検索結果に基づき、設定)に先行配信され、TVアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』のエンディングテーマに起用されました。この曲は、「本音」と「建前」の間で揺れる青春の葛藤を描いたロックナンバーです。
アニメのストーリーとリンクし、母親の期待に応えるため本心を押し殺している主人公の心情を表現しています。「夢がないならなんなのさ」という問いかけは、自分自身の本当の気持ちに向き合い、本能のままに生きる衝動を肯定しています。彼女たちのパワフルな歌声とロックサウンドが融合し、聴く人の背中を押すような、エネルギッシュな楽曲です。
For Decades
「For Decades」は、Jリーグシーズン応援ソングに決定した楽曲です。この曲は、タイトルが示す通り、「数十年間(For Decades)」という長い年月をかけて応援し続けるサポーター(応援団)に焦点を当てた応援歌です。
歌詞は、選手ではなく、サポーターの視点に立っており、「夢の先見てるFor Decadesを/僕らが進むべき道を示す」と、共に歩む絆と長期的な応援のメッセージが込められています。「呼吸も 鼓動も一つに合わせよう」というフレーズは、スタジアムで一つになる一体感を表現し、「ずっと応援しよう!」という熱い願いが込められています。
だから、ひとりじゃない
2017年にリリースされた「だから、ひとりじゃない」は、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第2期エンディングテーマとして書き下ろされました。アニメの世界観と見事に合致した、困難な状況でも「ひとりじゃない」と信じることの大切さを歌い上げた、力強い応援歌です。Little Glee Monsterのパワフルな歌声と、疾走感あふれるサウンドが特徴で、アニメファンからも絶大な支持を得ました。彼女たちの応援歌としての側面が存分に発揮された、まさにLittle Glee Monsterの代表曲です。
好きだ。
「好きだ。」は、2015年にリリースされたシングルで、TBS系ドラマ『表参道高校合唱部!』の主題歌に起用されました。ストレートなタイトルが示す通り、恋する気持ちを鮮やかに歌い上げた青春ソングです。
ドラマのテーマである「合唱の力でミラクルを起こす青春ストーリー」とリンクし、歌の持つ力と、誰かをひたむきに想う感情の尊さを表現しています。特に、彼女たちの持ち味である力強い歌声とハーモニーが、「好き」というシンプルで大きな感情をドラマチックに増幅させ、多くのリスナーの共感を呼びました。
Jupiter
「Jupiter」は、イギリスの作曲家ホルストの組曲『惑星』の「木星」に日本語詞をつけた楽曲のカバーであり、2018年リリースのアルバム『juice』に収録されました。この曲は、「私たちは誰も ひとりじゃない」という普遍的なメッセージを持つ、彼女たちの代表的な歌唱曲の一つです。
「心の静寂(しじま)に 耳を澄まして/私を呼んだなら どこへでも行くわ」と、愛と包容力を力強く表現。「夢を失うよりも悲しいことは自分を信じてあげられないこと」と、自己肯定感を持つことの大切さを伝えます。彼女たちの美しいハーモニーとゴスペル調の壮大なアレンジが、「宇宙(そら)の御胸(みむね)に抱(いだ)かれて」という歌詞のスケールを広げ、聴く人に深い感動と勇気を与えています。
まとめ
本記事では、Little Glee Monsterの数ある名曲の中から、特にLittle Glee Monsterの代表曲として愛される10曲を厳選し、それぞれの魅力と背景をご紹介しました。彼らの音楽は、メンバー全員が高い歌唱力を持つ「歌唱力モンスター」としての実力と、圧倒的なハーモニー、そして普遍的なメッセージを込めた楽曲で、常にリスナーの心を深く揺さぶり続けています。
Little Glee Monsterの楽曲は、友情、夢、希望、そして人生の応援歌といった普遍的な感情を、その唯一無二の表現力で表現することで、聴く人の心に深く響き、共感と活力を与えてくれます。彼女たちは単なるボーカルグループではなく、音楽を通して人々に寄り添い、人生を鼓舞してくれる存在です。これからもLittle Glee Monsterの音楽は、日本のみならず世界中で輝きを放ち、多くの人々の心に深く刻まれていくことでしょう。まだ聴いたことのない曲があれば、ぜひこの機会にLittle Glee Monsterの深く、そして感動的な音楽の世界に足を踏み入れてみてください。