紅白歌合戦

【2002年/平成14年】第53回 紅白歌合戦 出場アーティスト・演奏曲をまとめて紹介!

2002年12月31日に放送された第53回NHK紅白歌合戦は、21世紀に入って数年が経過し、人々の暮らしや価値観、そして音楽の在り方がより明確に「新しい時代の形」を帯びてきた中で行われた大会です。インターネットやデジタル技術が急速に普及し、情報や音楽の楽しみ方が大きく変わり始めていたこの時期、それぞれが自分の好みやスタイルで音楽と向き合うことが当たり前になっていました。一方で、大晦日の夜に紅白歌合戦を観ながら一年を締めくくるという文化は変わらず続き、第53回は「多様化する時代の中でも続く年末の共通体験」としての紅白歌合戦の姿を、はっきりと感じさせる回となっています

第53回紅白歌合戦の概要

第53回NHK紅白歌合戦は2002年12月31日の大晦日に開催され、テレビとラジオの同時放送によって全国に中継されました。50回を超えた紅白歌合戦は、国民的番組としての役割を確立したまま、時代の変化に柔軟に対応する姿勢を見せています。紅組・白組に分かれた出場歌手が順番に登場し、その年を代表する楽曲を披露していく基本構成はこれまでと変わらず、幅広い世代やジャンルの音楽を一つの舞台に集めるという紅白ならではの特徴が際立っていました。この回の勝敗は白組の勝利となっており、年末の恒例行事として、多くの家庭で落ち着いた雰囲気の中で楽しまれていた様子がうかがえます。

第53回紅白歌合戦が開催された2002年の出来事

2002年の日本は、社会や生活のあらゆる場面で「変化」と「適応」が求められていた年でした。新しい技術や価値観が次々と生まれる一方で、人々は日常の中にある安心感やつながりを大切にするようになっていきます。音楽の世界では、J-POPが引き続き高い人気を誇り、テレビやインターネットを通じて多様な楽曲が広く親しまれていました。一方で、演歌や歌謡曲も人生や感情を深く描く音楽として根強い支持を集め、世代を超えて愛され続けています。こうした背景の中で放送された紅白歌合戦は、変わり続ける時代の中で一年を振り返り、次の年へと気持ちをつなぐための大切な時間を提供していました。

第53回紅白歌合戦の出場アーティスト一覧

第53回NHK紅白歌合戦 出場歌手・曲目一覧

第53回NHK紅白歌合戦(2002年) 出場歌手・曲目一覧

※第53回は2002年(平成14年)12月31日に放送されました。

紅組歌手(優勝) 紅組曲目 白組歌手 白組曲目
藤本 美貴(初) ロマンティック 浮かれモード w-inds. NEW PARADISE
BoA(初) VALENTI RAG FAIR(初) 恋のマイレージ
ZONE 夢ノカケラ・・・ キンモクセイ(初) 二人のアカボシ
田川 寿美 女人高野 山本 譲二 おまえと生きる
藤 あや子 流氷恋唄 堀内 孝雄 かくれんぼ
松浦 亜弥 Yeah! めっちゃホリディ TOKIO 花唄
華原 朋美 あきらめましょう KICK THE CAN CREW(初) マルシェ
hitomi SAMURAI DRIVE DA PUMP RAIN OF PAIN
鈴木 慶江(初) 私のお父さん ジョン・健・ヌッツォ(初) マリア
モーニング娘。 ここにいるぜぇ!そうだ! We're ALIVE 2002 Ver. Gackt 12月のLove song
長山 洋子 めぐり逢い 鳥羽 一郎 海よ 海よ
小柳 ゆき Lovin' you BEGIN(初) 島人ぬ宝
中村 美律子 河内おとこ節 森 進一 運河
島谷 ひとみ(初) 亜麻色の髪の乙女 氷川 きよし きよしのズンドコ節
浜崎 あゆみ Voyage ポルノグラフィティ Mugen
夏川 りみ(初) 涙そうそう ゴスペラーズ 星屑の街
Every Little Thing UNSPEAKABLE アルフレド・カセーロ&THE BOOM(初) 島唄
川中 美幸 貴船の宿 前川 清 ひまわり
小林 幸子 雪泣夜 美川 憲一 湯沢の女
中森 明菜 飾りじゃないのよ涙は 平井 堅 大きな古時計
安室 奈美恵 Wishing On The Same Star CHEMISTRY My Gift to You
中島 美嘉(初) WILL SMAP freebird '02 ~夜空ノムコウ~
中島 みゆき(初) 地上の星 谷村 新司 昴-すばる-
香西 かおり 津軽じょんから節 細川 たかし 津軽山唄
和田 アキ子 抱擁 さだ まさし 精霊流し
天童 よしみ あんたの花道 北島 三郎 帰ろかな
石川 さゆり 天城越え 五木 ひろし おふくろの子守歌

特別企画・企画コーナー

企画名 内容
中島 みゆき「プロジェクトX」中継 黒部ダム(富山県)の地下トンネルから「地上の星」を生中継で披露しました。

まとめ

第53回NHK紅白歌合戦は2002年の大晦日に放送され、21世紀初頭の日本社会と音楽文化の姿を穏やかに映し出した大会となりました。音楽の楽しみ方や価値観がますます多様化する中でも、紅白歌合戦は世代や立場を超えて同じ時間を共有できる年末の象徴として、多くの家庭に寄り添い続けていました。森進一、五木ひろし、北島三郎をはじめとする時代を代表する歌手たちが集結したこの第53回は、新しい時代においても紅白歌合戦が「変わらない年末の風景」であり続けていることを、改めて感じさせる一回と言えるでしょう。

Mr.Lyric 編集部

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