紅白歌合戦

【1998年/平成10年】第49回 紅白歌合戦 出場アーティスト・演奏曲をまとめて紹介!

1998年12月31日に放送された第49回NHK紅白歌合戦は、20世紀の終わりが目前に迫る中で行われた、どこか「時代の区切り」を感じさせる大会です。平成という時代にもすっかり慣れ、人々の価値観やライフスタイル、音楽の楽しみ方は大きく多様化していました。CDやテレビを通じて音楽が生活の一部として定着し、ヒット曲が街や家庭に自然と流れていた1990年代後半。そんな時代にあっても、大晦日の夜に紅白歌合戦を観ながら一年を締めくくるという文化は変わらず続き、第49回は「20世紀最後の紅白」を強く意識させる、象徴的な回となっています。

第49回紅白歌合戦の概要

第49回NHK紅白歌合戦は1998年12月31日の大晦日に開催され、テレビとラジオの同時放送で全国に中継されました。40回台の後半に差しかかった紅白歌合戦は、国民的番組としての存在感を確固たるものとし、紅組・白組に分かれた出場歌手が順番に登場して、その年を代表する楽曲を披露するという基本構成は引き続き踏襲されています。進行や演出には長年の積み重ねによる安定感があり、長時間の生放送でありながらも、年末の時間帯に自然と溶け込む番組となっていました。この回の勝敗は白組の勝利となっており、世紀末の年末行事として、多くの家庭で静かに、そして温かく見守られていました。

第49回紅白歌合戦が開催された1998年の出来事

1998年の日本は、20世紀の終わりを意識する空気が社会全体に広がっていた年でした。これまでの時代を振り返りながら、次の時代へどのように進んでいくのか、人々はそれぞれの思いを抱いていたように思われます。音楽の世界では、J-POPが完全に定着し、若い世代を中心に数多くのヒット曲が生まれていました。一方で、演歌や歌謡曲も人生や情感を描く音楽として根強い支持を集め、世代を超えて親しまれ続けています。こうした背景の中で放送された紅白歌合戦は、過去と現在をつなぎ、次の時代へ気持ちを向けるための「年末の節目」として、大きな役割を果たしていました。

第49回紅白歌合戦の出場アーティスト一覧

第49回NHK紅白歌合戦 出場歌手・曲目一覧

第49回NHK紅白歌合戦(1998年) 出場歌手・曲目一覧

※第49回は1998年(平成10年)12月31日に放送されました。

紅組歌手(優勝) 紅組曲目 白組歌手 白組曲目
SPEED ALL MY TRUE LOVE DA PUMP(初) Rhapsody in Blue
モーニング娘。(初) 抱いてHOLD ON ME! TOKIO Love&Peace
田川 寿美 哀愁港 TUBE きっと どこかで
中村 美律子 河内おとこ節 鳥羽 一郎 龍神
西田 ひかる ザッツ・ディズニー・ファンタジー~星に願いを~ミッキーマウス・マーチほか 山川 豊 アメリカ橋
JUDY AND MARY 散歩道 山本 譲二 俺がいるじゃないか
Every Little Thing Time goes by 西城 秀樹 傷だらけのローラ
香西 かおり 浮雲 吉 幾三 冬鴎
工藤 静香 きらら 前川 清 神戸
伍代 夏子 港恋唄 橋 幸夫 いつでも夢を
ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ・スペシャルバンド(初) POWER&Timing 大晦日MIX L'Arc~en~Ciel(初) HONEY
MAX Ride on time LUNA SEA(初) I for You
華原 朋美 daily news 美川 憲一 別れの旅路
globe wanna Be A Dreammaker GLAY 誘惑
川中 美幸 二輪草 堀内 孝雄 竹とんぼ
Kiroro(初) 未来へ 武田 鉄矢(海援隊) 母に捧げるバラード
坂本 冬美 ふたり咲き 郷 ひろみ セクシー・ユー
小林 幸子 風といっしょに T.M.Revolution THUNDERBIRD
由紀さおり 安田祥子 ゴンドラの唄 さだ まさし 北の国から'98
長山 洋子 父さんの詩(うた) 谷村 新司 チャンピオン
石川 さゆり 風の盆恋歌 細川 たかし 北緯五十度
藤 あや子 雪 深深(しんしん) 森 進一 冬の旅
天童 よしみ 人生しみじみ・・・ SMAP 夜空ノムコウ
安室 奈美恵 CAN YOU CELEBRATE? 北島 三郎 根っこ
和田 アキ子 今 あなたにうたいたい 五木 ひろし 酒ひとり

特別企画・エピソード

出来事 内容
安室 奈美恵 復帰ステージ 産休明け最初のテレビ出演として「CAN YOU CELEBRATE?」を披露。瞬間最高視聴率64.9%を記録しました。
ポケビ&ブラビ スペシャルバンド 人気バラエティ番組から生まれた2組が「スペシャルバンド」として初出場を果たしました。

まとめ

第49回NHK紅白歌合戦は1998年の大晦日に放送され、20世紀最後の年末を彩る、非常に象徴的な大会となりました。音楽のジャンルや楽しみ方が大きく広がる中でも、紅白歌合戦は世代や価値観を超えて同じ時間を共有できる年末の象徴として、多くの家庭に寄り添い続けていました。森進一、五木ひろし、北島三郎をはじめとする時代を代表する歌手たちが集結したこの第49回は、「世紀をまたいで続いていく紅白歌合戦」の姿を、静かに、そして力強く印象づける一回と言えるでしょう。

Mr.Lyric 編集部

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