紅白歌合戦

【1997年/平成9年】第48回 紅白歌合戦 出場アーティスト・演奏曲をまとめて紹介!

1997年12月31日に放送された第48回NHK紅白歌合戦は、1990年代の日本社会と音楽シーンが一つの成熟点を迎えつつあった中で行われた大会です。平成という時代が始まってから約10年が経過し、人々の暮らしや価値観、そして音楽の楽しみ方は大きく変化していました。テレビを通じてさまざまな音楽に触れることが当たり前になり、それぞれが自分の好きなジャンルやアーティストを持つ時代となる一方で、大晦日の夜に紅白歌合戦を観ながら一年を締めくくるという文化は変わらず続いていました。第48回は、そうした「変化」と「継続」が自然に共存していた平成後半らしい紅白歌合戦です。

第48回紅白歌合戦の概要

第48回NHK紅白歌合戦は1997年12月31日の大晦日に開催され、テレビとラジオの同時放送によって全国に中継されました。40回台後半に入った紅白歌合戦は、国民的番組としての存在感をしっかりと保ち続けており、紅組・白組に分かれた出場歌手が順番に登場し、その年を代表する楽曲を披露するという基本構成は変わらず踏襲されています。進行や演出には安定感があり、長時間の生放送でありながらも、年末の穏やかな空気に自然と溶け込む番組となっていました。この回の勝敗は白組の勝利となっており、結果発表も含めて、平成の年末行事として多くの家庭で親しまれていた様子がうかがえます。

第48回紅白歌合戦が開催された1997年の出来事

1997年の日本は、社会や経済の動きを通して、人々が将来について改めて考える機会の多い一年でした。日常の中で「安心」や「安定」を求める意識が高まる一方で、文化や娯楽は生活に欠かせない存在として受け止められていました。音楽の世界では、J-POPが完全に定着し、若い世代を中心に新しいアーティストや楽曲が次々と支持を集めていきます。その一方で、演歌や歌謡曲も人生や情感を描く音楽として、幅広い世代に親しまれ続けていました。こうした背景の中で放送された紅白歌合戦は、多様な音楽を一つの舞台に集め、一年を振り返るための象徴的な時間を提供していたと言えるでしょう。

第48回紅白歌合戦の出場アーティスト一覧

第48回NHK紅白歌合戦 出場歌手・曲目一覧

第48回NHK紅白歌合戦(1997年) 出場歌手・曲目一覧

※第48回は1997年(平成9年)12月31日に放送されました。

紅組歌手 紅組曲目 白組歌手(優勝) 白組曲目
SPEED(初) WHITE LOVE T.M.Revolution(初) WHITE BREATH
広末 涼子(初) 大スキ! TOKIO フラれて元気
岩本 公水(初) 涙唱 反町 隆史(初) Forever
中村 美律子 人生桜 鳥羽 一郎 カサブランカ・グッバイ
Every Little Thing(初) Shapes Of Love 山川 豊 酒場のろくでなし
香西 かおり 人形(おもちゃ) 堀内 孝雄 愛(いとし)しき日々
松 たか子(初) 明日、春が来たら シャ乱Q パワーソング
伍代 夏子 憂愁平野 藤井 フミヤ Go the Distance
森高 千里 SWEET CANDY 前川 清 薔薇のオルゴール
長山 洋子 たてがみ 南 こうせつ うちのお父さん
華原 朋美 Hate tell a lie SMAP ダイナマイトセロリ!
MAX(初) Give me a Shake GLAY(初) HOWEVER
Le couple(初) ひだまりの詩 郷 ひろみ お嫁サンバ'97
DREAMS COME TRUE PEACE! 西城 秀樹 moment
天童 よしみ 珍島物語 美川 憲一 慕情
オーロラ輝子(河合 美智子)(初) 夫婦みち 河村 隆一(初) Love is...
小林 幸子 幸せ X JAPAN Forever Love
由紀さおり 安田祥子 トルコ行進曲 さだ まさし 秋桜(コスモス)
藤 あや子 うたかたの恋 吉 幾三 津軽平野
森山 良子 さとうきび畑 加山 雄三 若大将'97スペシャル
坂本 冬美 大志(こころざし) 谷村 新司 櫻守
都 はるみ 海峡の宿 細川 たかし 冬の宿
石川 さゆり 天城越え 森 進一 襟裳岬
和田 アキ子 北島 三郎
安室 奈美恵 CAN YOU CELEBRATE? 五木 ひろし 千曲川

特別企画・企画コーナー

企画名・出演 内容・曲目
X JAPAN ラストステージ 1997年をもって解散したX JAPANの最後のテレビ出演。「Forever Love」を演奏しました。
98ナガノ 翌年の長野五輪に向けた企画。SMAPらが「WAになっておどろう」などを披露しました。

まとめ

第48回NHK紅白歌合戦は1997年の大晦日に放送され、平成後半に差しかかる日本社会と音楽文化の姿を穏やかに映し出した大会となりました。音楽のジャンルや楽しみ方がさらに広がる中でも、紅白歌合戦は世代や価値観を超えて同じ時間を共有できる年末の象徴として、多くの家庭に寄り添い続けていました。森進一、五木ひろし、北島三郎をはじめとする時代を代表する歌手たちが集結したこの第48回は、「平成紅白」が日本の年末文化として確かな存在であり続けていることを、改めて実感させる一回と言えるでしょう。

Mr.Lyric 編集部

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