いきものがかり

いきものがかりのメンバーや魅力、代表曲を紹介!

誰もが口ずさんだことのある名曲の数々を生み出してきた「いきものがかり」。その伸びやかで温かみのある歌声と親しみやすいメロディーは、多くの人々の心に寄り添い続けています。1999年の結成から四半世紀以上にわたり、日本の音楽シーンを彩り続けてきた彼らの魅力は何なのでしょうか。本記事では、いきものがかりのバンド結成の経緯からメンバーの変遷、代表曲、そして最新の活動情報まで徹底解説します。長年のファンの方も、最近その魅力に気づいた方も、ぜひご一読ください。

いきものがかりとは?バンドの特徴と人気の理由

バンド名の由来

「いきものがかり」というユニークなバンド名には、メンバーの小学校時代にまでさかのぼるエピソードが関係しています。結成メンバーである水野良樹と山下穂尊は、小学生の頃に「生き物係」を担当していたことがあり、この経験が後にバンド名の由来となりました。

教室で飼育していた生き物の世話をする係という日常的な役割が、後に多くの人の心を動かす音楽を生み出すバンド名になるとは、当時の二人は想像もしていなかったことでしょう。この素朴でどこか懐かしさを感じさせるバンド名は、彼らの音楽性とも見事に調和しています。

結成の経緯と初期メンバー

いきものがかりは1999年2月1日、神奈川県厚木市で水野良樹と山下穂尊の2人によって結成されました。当初は学校の文化祭や地元での路上ライブなど、地道な活動を続けていました。

その後、吉岡が加入し、この3人体制で約20年間、活動を続けることになります。地元神奈川での活動を続けながら、2006年にはエピックレコードジャパンからメジャーデビューを果たし、その後は全国区の人気バンドへと成長していきました。

J-POPシーンにおける存在感

いきものがかりのJ-POPシーンにおける存在感は非常に大きなものがあります。吉岡聖恵の透明感のある歌声と水野良樹の紡ぎ出す心に響く詞とメロディーは、老若男女問わず多くの人々に支持されています。

特筆すべきは、彼らの楽曲がアニメやドラマの主題歌として多数起用されてきたことです。「ブルーバード」(『NARUTO -ナルト- 疾風伝』オープニングテーマ)や「ありがとう」(ドラマ『花より男子2』主題歌)など、メディアとのタイアップを通じて幅広い層に楽曲が届けられ、多くのヒット曲を生み出してきました。

また、時代の流れに左右されない普遍的な歌詞の世界観と、聴く人の心に寄り添うようなメロディーラインは、長く愛され続ける要因となっています。彼らの音楽は単なる流行りではなく、日本の音楽文化の一部として確固たる地位を築いていると言えるでしょう。

いきものがかりの現メンバープロフィール

吉岡聖恵(ボーカル)

https://www.yoshiokakiyoe.com

吉岡聖恵(よしおか きよえ)は1984年2月29日生まれのボーカリストです。その透明感のある歌声はいきものがかりのサウンドに欠かせない要素となっています。

吉岡の歌声の特徴は、力強さと繊細さを兼ね備えていることでしょう。高音から低音まで幅広い音域をカバーし、感情表現も豊かです。特に彼女の歌う応援ソングは、聴く人に勇気と希望を与えるパワーを持っています。

水野良樹(ギター・作詞作曲)

水野良樹(みずの よしき)は1982年12月17日生まれ、神奈川県出身のギタリスト・作詞作曲家です。いきものがかりの楽曲のほとんどを手掛ける音楽的リーダーであり、バンドの方向性を決定づける重要な存在です。

幼少期からピアノを学び、高校時代にはバンド活動を始めた水野は、音楽的素養を早くから育んでいました。いきものがかりの結成も彼の発案によるもので、バンドの中心的存在として活動を牽引してきました。

水野の楽曲の特徴は、聴く人の心に直接語りかけるような親しみやすいメロディーと、共感を呼ぶ歌詞にあります。日常の何気ない瞬間や感情を切り取りながら、普遍的なメッセージを込めた楽曲は多くの人々の共感を得ています。

また、いきものがかり以外のアーティストへの楽曲提供も多数行っており、作家としての活動も精力的に行っています。SNSでの発信も活発で、ファンとの距離の近さも彼の魅力の一つです。自身の考えや日常を率直に語る姿勢は、多くのフォロワーに支持されています。

いきものがかりの元メンバーと脱退理由

山下穂尊(ギター・ハーモニカ):脱退の背景と現在

山下穂尊(やました ほたか)は1982年8月27日生まれ、神奈川県出身のギタリストで、水野良樹とともにいきものがかりを結成した創設メンバーの一人です。2021年まで約22年間にわたりバンドの一員として活動してきました。

バンド内ではギターやハーモニカを担当し、特にライブでのエネルギッシュなパフォーマンスは多くのファンを魅了してきました。また、水野とともに作曲を手掛けることもあり、いきものがかりのサウンド形成に大きく貢献してきました。

2021年6月2日、いきものがかり公式サイトにて山下の脱退が発表されました。具体的な脱退理由については公式に明らかにされていませんが、「新たな人生の選択」というコメントが残されています。ファンからは驚きの声が上がりましたが、長年の活動の中で新たな道を模索したいという思いがあったのかもしれません。

脱退後の山下の活動については、公の場での情報はほとんど見られません。音楽活動から離れ、プライベートな生活を送っているものと見られています。22年という長きにわたるバンド活動の後、新たな人生のステージに進んだ彼の選択を、多くのファンは静かに見守っています。

いきものがかりの音楽性と魅力

心に響く歌詞とメロディ

いきものがかりの最大の魅力の一つは、水野良樹によって紡ぎ出される心に響く歌詞とメロディにあります。日常の何気ない瞬間や感情を丁寧に拾い上げ、誰もが共感できる形で表現する力は特筆すべきものがあります。

「また君に会いたい」「ありがとう」「風が吹いている」など、シンプルながらも深い意味を持つ言葉が散りばめられた歌詞は、聴く人それぞれの人生や経験に寄り添い、時に勇気を与え、時に共感をもたらします。

また、キャッチーながらも奥行きのあるメロディラインは、一度聴いただけで心に残る魅力を持っています。吉岡聖恵の透明感のある歌声とともに、いきものがかりの楽曲は記憶に刻まれやすく、何度でも聴きたくなる要素に満ちています。

「前へ」「笑顔」「明日への一歩」といったポジティブなメッセージが多いのも特徴で、聴く人に希望や勇気を与える力を持っています。そのため、人生の節目や困難な時期に、多くの人々の支えとなってきました。

幅広い年代に支持される理由

いきものがかりが幅広い年代から支持される理由は、その音楽性の普遍性と親しみやすさにあります。過度に流行を追いかけることなく、時代を超えて共感できるテーマと音楽性を大切にしてきたことが、長く愛される要因となっています。

若い世代には爽やかで前向きなメッセージが、中高年の世代には懐かしさと温かみのある楽曲が、それぞれ異なる形で響いています。また、家族で一緒に聴ける健全な歌詞内容も、幅広い層に受け入れられる理由の一つです。

さらに、テレビや映画、アニメなど様々なメディアとのタイアップを通じて、自然と多くの人々の耳に届けられてきたことも大きな要因です。知らず知らずのうちに口ずさんでいた曲が、実はいきものがかりの楽曲だったという経験を持つ人も多いのではないでしょうか。

ライブパフォーマンスにおいても、世代を超えて楽しめる工夫がなされており、家族で参加できるコンサートとして人気を集めています。このように、年齢や性別を問わず受け入れられる懐の深さが、いきものがかりの大きな魅力となっています。

アニメ・ドラマ主題歌としての活躍

いきものがかりの楽曲が多くのアニメやドラマの主題歌として起用されてきたことは、彼らの音楽性の幅広さを示すとともに、知名度向上にも大きく貢献してきました。

特に2008年、アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のオープニングテーマとして起用された「ブルーバード」は国内外で大きな話題となり、アニメファンの間でも高い評価を得ました。明るく前向きな歌詞と印象的なメロディーが、アニメの世界観と見事にマッチしたことで、バンドの国際的な知名度も大きく上昇しました。

同じく2008年、ドラマ『花より男子2(リターンズ)』の主題歌「ありがとう」も大ヒットを記録。このドラマの大ヒットとともに楽曲も広く知られるようになり、いきものがかりの代表曲の一つとなりました。

その他にも、「ラストシーン」(ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』主題歌)、「風が吹いている」(NHK『ロンドンオリンピック』テーマソング)など、印象的な作品との出会いによって、彼らの楽曲は多くの人々の記憶に刻まれています。

こうしたタイアップは、彼らの音楽が持つストーリー性や感情表現の豊かさが評価された結果であり、映像作品と音楽の相乗効果によって、さらに多くのファンを獲得する機会となっています。

いきものがかりの代表曲とおすすめ楽曲

ありがとう

2010年にリリースされた「ありがとう」は、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の主題歌として大ヒットしたいきものがかりの代表曲の一つです。日常の中で見過ごされがちな感謝の気持ちをストレートに歌い上げており、聴く人の心に温かく響きます。シンプルながらも感動的なメロディーと、吉岡さんの優しく包み込むような歌声が、多くの人々の共感を呼びました。卒業式や結婚式など、人生の様々な節目で歌われることも多く、世代を超えて愛され続ける名曲です。

ブルーバード

2008年にリリースされた「ブルーバード」は、アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のオープニングテーマとして大きな人気を博しました。疾走感あふれるサウンドと、未来へ向かって羽ばたこうとする力強いメッセージが込められた歌詞が特徴です。吉岡さんのパワフルな歌声が、夢を追いかける人々を鼓舞し、アニメファンだけでなく幅広い層から支持されました。彼らの楽曲の中でも特にアップテンポでエネルギッシュな一曲として知られています。

SAKURA

いきものがかりのメジャーデビューシングルである「SAKURA」は、2006年にリリースされました。桜の季節の出会いと別れ、そして新しい始まりへの希望を歌い上げた、彼らの原点とも言える楽曲です。情景が目に浮かぶような美しい歌詞と、切なくも温かいメロディーが多くの人々の心を捉えました。春の定番ソングとして、毎年桜の季節になると耳にする機会も多く、いきものがかりの代表曲として長く愛され続けています。

まとめ:いきものがかりのこれからの展望

いきものがかりは、山下穂尊の脱退後、吉岡聖恵と水野良樹の2人体制で新たなスタートを切りました。長年3人で作り上げてきたサウンドからの変化を懸念する声もありましたが、2人になってからもその本質的な魅力は変わらず、むしろ新たな可能性を見せています。

特に、アルバム「asobi」の発表や全国アリーナツアーの開催など、積極的な活動を続けており、バンドとしての進化を続けています。水野良樹の紡ぎ出す心に響く歌詞とメロディ、吉岡聖恵の透明感のある歌声という強みは、2人体制になっても変わらず健在です。

また、メンバー個人の活動も注目されています。吉岡聖恵のソロ活動や、水野良樹の作家としての活動など、それぞれが多方面で才能を発揮しており、そうした経験がバンド活動にも良い影響を与えていることでしょう。

J-POPシーンが目まぐるしく変化する中でも、いきものがかりは時代に左右されない普遍的な魅力を持ち続けています。彼らの音楽は、聴く人の心に寄り添い、時に勇気を与え、時に共感をもたらす力を持っています。

結成から四半世紀以上経った今も、変わらぬ人気を誇るいきものがかり。これからも彼らの音楽が多くの人々の心に届き、日本の音楽シーンを彩り続けることを期待したいと思います。最新の活動情報は公式サイトやSNSをチェックして、彼らの新たな挑戦を見守りましょう。

Mr.Lyric 編集部

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