ハルカミライの音楽は、荒々しくも真っ直ぐな歌声と、等身大のメッセージを込めた歌詞、そしてライブハウスで培われた圧倒的な熱量で、多くのロックファンを魅了し続けています。
本記事では、ハルカミライの代表曲としてライブでも人気の高い楽曲を厳選し、それぞれの魅力や背景を深掘りしてご紹介します。
目次
ハルカミライについて
ハルカミライは、橋本学(Vo.)、須藤俊(Gt.)、関大地(Ba.)、小松謙太(Dr.)からなる4人組ロックバンドです。2012年に結成され、ライブハウスシーンを中心に活動し、2018年にメジャーデビューを果たしました。「ライブハウスから武道館へ」を合言葉に、愚直にロックバンドとしての道を突き進む姿勢が多くのファンから支持されています。彼らの音楽は、パンクロック、メロコアを基盤としながらも、青春の葛藤、友情、社会への不満、そして未来への希望を飾らない言葉で表現した歌詞が特徴です。橋本学の剥き出しの感情をぶつけるような歌声と、エネルギッシュなバンドサウンドは、聴く人の心を奮い立たせます。
ハルカミライの代表曲10選
ここからは代表曲を10曲紹介していきます!
カントリーロード
2017年にリリースされた「カントリーロード」は、ハルカミライの代表曲として彼らの名を広く知らしめたきっかけとなった楽曲です。故郷への想いと、そこから旅立つことへの決意、そして未来への希望を歌い上げた、疾走感あふれるロックナンバー。橋本学の真っ直ぐな歌声と、郷愁を誘うメロディが多くのリスナーの共感を呼びました。ライブでは、会場全体が一体となって歌い上げるアンセムとなっており、彼らのルーツと情熱が凝縮された、まさにハルカミライの代表曲です。
アストロビスタ
「アストロビスタ」は、2017年リリースのアルバム『センスオブワンダー』収録曲です。先にリリースされた「宇宙飛行士」と対になる楽曲として知られ、一組のカップルの別れ、特に亡くなった彼氏と残された彼女のストーリーを描いています。「宇宙飛行士」が旅立ってしまった彼氏の視点であるのに対し、「アストロビスタ」は、亡くなった彼を忘れずに生きる彼女の視点が歌われています。悲しい別れをテーマにしながらも、最後は「ありがとう」という言葉で締めくくられる前向きなラブソングであり、ドラマ仕立てのMVも人気を博しました。
世界を終わらせて
「世界を終わらせて」は、アルバム『永遠の花』などに収録されている楽曲で、結婚式での使用も人気が高い熱量の高いラブソングです。「君」への真っ直ぐで不器用な想いが、激しいロックサウンドに乗せて歌われています。主人公は「君好みの味」や「強がりで嘘は意外と付け」る人柄など、二人だけが知る些細なことを大切にしています。タイトルにある「世界を終わらせて」とは、「側にいられないならこの世の全部もう終わらせてどうなってもいいぜ」という、「君」と離れるくらいなら全てがどうなっても構わないという、極限に純粋で熱い願いが込められています。
パレード
2020年にリリースされた「パレード」は、アルバム『THE BAND STARTS HERE』に収録されている楽曲で、彼らの持つポップな側面と、ライブでの一体感を予感させるナンバーです。日常の中にあるささやかな幸せや、希望を感じさせる歌詞が特徴。軽快なリズムと、思わず口ずさんでしまうメロディが心地よく、多くのファンに愛されています。ハルカミライの多面性を感じられる、まさにハルカミライの代表曲の一つです。
to be continued
「to be continued」は、愛や友情といった人との絆をテーマにした楽曲です。歌詞には「喜びも悲しみも全部二人で半分こ」というフレーズがあるように、大切な人と苦楽を分かち合うことの重要性、そして共に人生を歩み続ける決意がストレートに表現されています。逆境に立ち向かう勇気や、身近な人との支え合いの力を感じさせる温かいメッセージが特徴です。曲中には「星」や「宇宙」といったモチーフが使われることが多く、これはバンドの音楽的ルーツや、普遍的な愛のテーマと結びついています。タイトルの通り、大切な人との関係が未来へと続いていくことを願う、ポジティブなナンバーです。
宇宙飛行士
2017年リリースのミニアルバム『星屑の歌』に収録された楽曲です。「アストロビスタ」と対を成す連作であり、彼女を残してこの世から去ってしまった彼氏の視点から歌われています。「もしも僕が宇宙飛行士ならば」という仮定で、彼が「あの星ほど輝けないから 君が気付かずに忘れてしまわないように」と、彼女への深い愛と、自分を忘れないでほしいという切実な願いを歌っています。亡くなってもなお、愛する人を見守り、やがて生まれ変わって「今度は私から」会いに行くという、悲しくも美しい永遠の愛の物語を壮大なテーマで描いた楽曲です。
ピンクムーン
2020年リリースのフルアルバム『THE BAND STAR』収録曲のロッカバラードです。タイトルは、アメリカで4月の満月の愛称を指し、「恋愛運UPや幸せをもたらす」とされる縁起の良い月です。日常の風景や会話を切り取った情景が浮かぶ歌詞が、ストレートなロックサウンドに乗せて響きます。特にサビの「君より早く死なないから 僕より早く死なないでね」というフレーズは、不器用ながらも「ずっと一緒にいたい」**という真っ直ぐな願いが込められた、ハルカミライらしい誠実で熱量の高いラブソングとして知られています。
ベターハーフ
「ベターハーフ」は、「魂の片割れ」を意味するタイトルが示す通り、深い絆で結ばれた相手への想いを歌った楽曲です。「カーブミラーは水滴を纏って銀色」「準特急列車に乗って」といった、まるでおとぎ話のような情景から始まり、運命的な出会いと別れ、そして永遠に続く想いを描いています。この曲は単なる恋の歌ではなく、「自分を完成させる存在」に出会えたことの奇跡と、たとえ今は離れていても、魂の記憶としてその想いが続いていくという、再び出会うための祈りのようなメッセージが込められた、深淵なテーマを持つロックナンバーです。
ファイト!!
2017年リリースのミニアルバム『星屑の歌』に収録された楽曲で、そのタイトル通り、聴く者の背中を力強く押す応援歌です。「あいつのことなら俺がぶっ飛ばしといてやるから」「でっかい声で黙らせて 歌ってくれないか」といった、荒々しくも誠実な言葉で、悩みを抱える「お前」を全力で肯定し、守ろうとする強いメッセージが込められています。世界全体に叫ぶのではなく、「たったひとりに向けて1万回歌う」というハルカミライのスタイルを体現しており、聴き手一人ひとりの心に深く、生きる糧レベルで突き刺さるような、魂の叫びが詰まったナンバーです。
星世界航空曲
2019年リリースのアルバム『僕ら世界の真ん中』に収録された楽曲です。作詞の橋本学が、メンバーの須藤俊の実体験の別れを想像して書いたという背景を持ち、別れの寂しさを歌いながらも、聴き終わった後に前向きな気持ちになるという特徴を持っています。「一話も逃さず見ていたのに打ち切りだなんて」といった、日常的でどこかユーモラスな表現と、「携帯の電波じゃ君を探せない」という切実なフレーズが混在。別れという喪失感の中で、愛した人を「報われてね僕だけのレイディ」と見送る、優しさと希望を込めたロックナンバーです。
まとめ
本記事では、ハルカミライの数ある名曲の中から、特にハルカミライの代表曲として愛される10曲を厳選し、それぞれの魅力と背景をご紹介しました。彼らの音楽は、荒々しくも真っ直ぐな歌声と、等身大のメッセージを込めた歌詞、そしてライブハウスで培われた圧倒的な熱量で、日本のロックシーンに確固たる地位を築き続けています。
ハルカミライの楽曲は、青春の葛藤、友情、社会への不満、そして未来への希望といった普遍的な感情を、飾らない言葉とメロディで表現することで、多くのリスナーが共感し、勇気をもらっています。彼らは、リスナーにとって単なるバンドではなく、心の支えとなり、人生の困難を共に乗り越えてくれるような存在です。これからもハルカミライの音楽は、私たちの日常に寄り添い、彩りを与え続けてくれることでしょう。まだ聴いたことのない曲があれば、ぜひこの機会にハルカミライの熱く、そしてエモーショナルな音楽の世界に触れてみてください。きっとあなたの心も熱くなるはずです!