ゴールデンボンバーのメンバーや代表曲を紹介

ゴールデンボンバー

派手な衣装と奇抜なパフォーマンス、そして楽器を演奏しないというユニークなスタイルで日本の音楽シーンに新風を巻き起こしてきた「ゴールデンボンバー」。彼らは単なるバンドではなく、エンターテイメント集団として多くのファンを魅了し続けています。今回は、そんなゴールデンボンバーのメンバーと彼らのバンドとしての歩みを詳しく紹介します。

はじめに

「女々しくて」や「令和」など、誰もが一度は耳にしたことがある楽曲を生み出してきたゴールデンボンバー。彼らの最大の特徴は、なんといっても「エアーバンド」というスタイル。実際には楽器を演奏せず、パフォーマンスだけで観客を沸かせるという独自のスタイルで活動しています。

ビジュアル系の外見と、ポップでキャッチーな楽曲、そして笑いを誘うパフォーマンスが織りなす彼らのライブは、音楽ファンだけではなく、お笑いファンからも支持を集めています。

結成から20年近くが経った今も、その独自性を失わず進化し続けるゴールデンボンバーの魅力に迫ります。

ゴールデンボンバーとは

ゴールデンボンバーは、2004年に鬼龍院翔と喜矢武豊を中心に結成されたヴィジュアル系エアーバンドです。バンド名は「ゴールドラッシュ」からヒントを得たもので、当初は実際に楽器を演奏するバンドとして活動していました。

しかし、喜矢武の演奏技術に課題があったことから、次第に現在のエアーバンドスタイルへと移行。楽器演奏の代わりに、派手なパフォーマンスや面白いMCで観客を楽しませる方向へとシフトしました。

彼らの楽曲は、鬼龍院が全て作詞作曲を手がけており、耳に残るメロディと、時にはシニカルで、時には滑稽な歌詞が特徴です。CDは鬼龍院のボーカルと打ち込みで制作されていますが、ライブではメンバー全員がエアー演奏という、前代未聞のスタイルを貫いています。

最初は地下アイドルのような立ち位置から活動を始め、テレビ出演やフェス参加を通じて少しずつ認知度を高めていきました。2009年にインディーズデビュー、2012年に「女々しくて」でメジャーデビューを果たすと、一気に国民的な人気を獲得。以降も「元気が出るマンボ」「令和」など、時代を象徴するような楽曲を次々と生み出しています。

バンドでありながらバラエティ色も強く、各メンバーがテレビ番組やCMにも多数出演するなど、音楽の枠を超えた活躍も目立ちます。ゴールデンボンバーの存在そのものが、日本の音楽シーンにおける「常識破り」の象徴となっています。

ゴールデンボンバーのメンバー

鬼龍院 翔(キリュウイン ショウ)

  • 生年月日: 1984年6月20日
  • 出身地: 東京都浅草
  • 役割: ボーカル、作詞作曲

ゴールデンボンバーのフロントマンであり、全ての楽曲の作詞作曲を担当する鬼龍院翔。その独特な歌声と、卓越した作曲センス、そして何よりもユーモアのある詩世界が、バンドの大きな魅力となっています。

幼少期からピアノを習っていた音楽的バックグラウンドを持ち、メロディセンスは音楽プロデューサーからも高く評価されています。作詞においては、社会風刺や時事ネタを織り交ぜたユーモラスな内容が特徴で、音楽業界の常識に縛られない自由な発想が光ります。

バンド活動の他にも、ソロ活動も精力的に行っており、「仮面ライダーウィザード」の主題歌「Life is SHOW TIME」を担当するなど、特撮ファンからの支持も厚いです。また、テレビのバラエティ番組にも多数出演し、その知的なトークと独特の世界観で、音楽ファン以外からも人気を博しています。

鬼龍院は、インタビューでよく「笑いと音楽の融合」について語り、「音楽は真面目だけじゃなくてもいい」という信念を持っています。その姿勢がゴールデンボンバーの方向性そのものであり、彼のリーダーシップがバンドの個性を形作っているといえるでしょう。

喜矢武(喜屋武)豊(キャン ユタカ)

  • 生年月日: 1985年3月15日
  • 出身地: 非公開
  • 役割: ギター(エアギター)

ゴールデンボンバーのエアギタリストを務める喜矢武豊は、鬼龍院翔と共にバンドを結成した創設メンバーの一人です。ステージ上での華麗なエアギターパフォーマンスと、時に過激なパフォーマンスで観客を沸かせる存在です。

喜矢武という芸名(本名は非公開)は、沖縄の姓「喜屋武」に由来していますが、読みやすさを考慮して「キャン」と読ませています。バンド内では「イケメン担当」として女性ファンからの人気も高く、筋肉質な肉体美も彼の魅力の一つです。

バンド結成当初は実際にギター演奏をしていましたが、演奏技術に課題があり、これが逆にゴールデンボンバーのエアーバンドというコンセプトを生み出すきっかけとなりました。今では世界一のエアギタリストとして、その演技力とパフォーマンス力で観客を魅了しています。

テレビやCMなどにも多数出演し、バラエティ番組では持ち前の明るさとノリの良さで場を盛り上げています。また、舞台俳優としての活動も行っており、多方面で才能を発揮しています。

歌広場 淳(ウタヒロバ ジュン)

  • 生年月日: 1985年8月30日
  • 出身地: 千葉県
  • 役割: ベース

ゴールデンボンバーのエアベーシストとして活躍する歌広場淳は、温和な性格とインテリジェンスな雰囲気で、バンド内では「頭脳派」として知られています。

早稲田大学政治経済学部を卒業という学歴の持ち主で、バンド活動の傍ら、経済評論家としてのコメントやコラム執筆なども行うなど、幅広い活動が特徴です。その知性が光るコメントや分析は、テレビ番組でも重宝されています。

また、宝塚歌劇団の熱心なファンとしても知られ、宝塚に関する著書も執筆。バンドのイメージとは一見ミスマッチな「オタク趣味」をオープンにしていることも、彼の魅力の一つとなっています。

ライブでのエアベースパフォーマンスは、時に滑稽で時に情熱的。派手さはないものの、安定感のあるパフォーマンスでバンドを支えています。さらに、MCでの冷静なツッコミ役としても、バンドの世界観構築に一役買っています。

樽美酒 研二(ダルビッシュ ケンジ)

  • 本名: 非公開
  • 生年月日: 非公開
  • 出身地: 非公開
  • 役割: ドラム(エアドラム)

ゴールデンボンバーのエアドラマーを務める樽美酒研二は、その独特の風貌と個性的なパフォーマンスで、バンドに欠かせない存在です。

「樽美酒」という芸名は、元プロ野球選手の「ダルビッシュ有」に由来しており、本名は非公開。プライベートについても多くを語らない謎めいた雰囲気が、ファンの好奇心をくすぐっています。

ライブでのエアドラムパフォーマンスは、本物のドラマーと見紛うほどの迫力があり、特に激しい曲では全身を使った演技で観客を魅了します。また、バンド内では「体を張るキャラ」として、過激なパフォーマンスも多く担当。特に「女々しくて」では、サビの部分で服を脱ぎ捨てるというパフォーマンスが定番となっています。

SNSでの発信も活発で、独特のユーモアセンスとキャラクターで多くのフォロワーを獲得。テレビ出演も多く、バラエティ番組での体を張った出演スタイルが視聴者からの支持を集めています。

おすすめ楽曲

「令和」

2019年4月、新元号「令和」が発表されるや否や、わずか数時間で制作・発表されたのが「令和」という楽曲です。この迅速な対応と時事ネタへの感度の高さは、ゴールデンボンバーならではの特徴といえるでしょう。

曲は新元号への期待と、「平成」から「令和」への移り変わりを独自の視点で表現しており、時代の転換点を巧みに捉えた内容となっています。特に「令和でもゴールデンボンバーをよろしくお願いします」というフレーズは、バンドらしい親しみやすさを感じさせます。

YouTubeでの公開直後から爆発的な再生回数を記録し、テレビ番組でも多く取り上げられました。また、発表からわずか1ヶ月後には、天皇陛下即位を祝う「饗宴の儀」にも招待されるという栄誉に浴するなど、社会現象にまでなった楽曲です。

「眠たくて」

「眠たくて」は、日常的な「眠気との戦い」をテーマにした楽曲で、誰もが共感できる内容と、キャッチーなメロディが魅力です。

歌詞には「会議中なのに眠たい」「恋人と話していても眠たい」など、日常のあるあるネタが散りばめられており、聴く人に笑いと共感を与えます。また、サビの「眠たいけど眠れない」というフレーズは、現代人の抱えるジレンマを端的に表現しており、多くの人の心に響いています。

ライブでは観客との一体感が特に高まる曲で、鬼龍院の「眠たい人ー?」という問いかけに、観客が一斉に手を挙げる光景は圧巻です。また、PVでは4人が様々な状況で眠気と戦うコミカルな演出が展開され、バンドの持ち味である「笑い」の要素が存分に発揮された作品となっています。

まとめ

2004年の結成以来、音楽の常識を覆し続けてきたゴールデンボンバー。彼らが切り開いてきた「エアーバンド」という新たなジャンルは、日本の音楽シーンに大きなインパクトを残しています。

鬼龍院翔の紡ぐキャッチーで時に風刺的な楽曲と、喜矢武豊、歌広場淳、樽美酒研二の個性的なパフォーマンスが織りなす彼らのライブは、音楽ライブでありながら笑いと驚きに満ちた「エンターテイメントショー」とも言えるでしょう。

メンバー全員が各方面でマルチに活躍し、テレビやCM、舞台など様々な媒体で見かける機会も増えた彼らですが、バンドとしての結束力は変わらず、今なお進化を続けています。

ゴールデンボンバーは単なる「バンド」ではなく、常識に囚われない自由な発想と創造力で、多くの人に笑顔と元気を与え続ける存在なのです。これからも彼らの「型破り」な活動から目が離せません。

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