Creepy Nuts

【Creepy Nutsの代表曲10選】唯一無二のラップとDJが生み出す衝撃

Creepy Nutsの音楽は、R-指定の超絶的なラップスキルと、DJ松永の卓越したトラックメイク、そして飾らない等身大の歌詞で、ヒップホップファンだけでなく幅広い層から絶大な支持を集めています。
本記事では、Creepy Nutsの代表曲として人気の高い楽曲を厳選し、それぞれの魅力や背景を深掘りしてご紹介します。

Creepy Nutsについて

Creepy Nutsは、MCのR-指定とDJのDJ松永からなる1MC1DJユニットです。2013年に結成され、2017年にメジャーデビューを果たしました。R-指定は、国内最高峰のMCバトル「ULTIMATE MC BATTLE」で3連覇を達成した実績を持つ、まさに「フリースタイルダンジョンのラスボス」としてその名を轟かせました。一方、DJ松永は、世界最大のDJ大会「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS」で世界一に輝いた実力派DJです。彼らの音楽は、圧倒的なスキルに裏打ちされた唯一無二のラップと、HIP HOPを基盤としながらもジャンルレスなアプローチで作り上げられるトラックが特徴です。日常の葛藤や、ヒップホップへの愛、そしてユーモアを交えながらも本質を突く歌詞は、多くのリスナーの共感を呼んでいます。ラジオパーソナリティとしても活躍するなど、その活動は多岐にわたります。

Creepy Nutsの代表曲10選

ここからは代表曲を10曲紹介していきます!

助演男優賞

2017年リリースのミニアルバム表題曲です。「主役の玉じゃない」「正統派のベンチウォーマー」といった自虐的な言葉を使いつつも、脇役としての実力と野心を赤裸々に歌い上げた楽曲です。ヒップホップ界における外様としての視点や、スポットライトの当たらない場所で虎視眈々と主役の座を狙うメンタルが表現されています。「どうあがいても しゃあない 俺ら主役の玉じゃない でもチャンスは頂戴」というフックは、自分を卑下しながらも、芸達者な名脇役として勝負の場(=現場)に急行する、彼らならではの"負けからの強がり"を描いています。

よふかしのうた

2019年リリースの楽曲で、彼らがパーソナリティを務めるラジオ番組『オールナイトニッポン0(ZERO)』で長らく親しまれた人気曲です。この曲は、夜型人間である主人公が、世間の"陽キャ"が遊んでいる間に、誰もいない静かな夜の中で自分だけの充実した時間を楽しむ様子を歌っています。「Keep on dancin' さぁ鬼の居ぬ間に 俺たちの夜は忙しい」というフレーズが象徴するように、ネオン街の裏側で、好きなことややるべきことに打ち込む充実感を肯定的に描いています。"陰キャ"の夜更かしをテーマにしながらも、リスナーに深く共感を呼ぶアンセムとして人気を博しました。

かつて天才だった俺たちへ

2020年リリースのアルバム表題曲であり、帝京平成大学のCMソングとしても話題になりました。「神童だったあなたへ」と、誰もがかつて持っていた無限の可能性に語りかける楽曲です。社会に出て挫折や葛藤を経験し、天才ではなくなったと感じている人々に向けて、他人や自分自身による否定を乗り越え、「どっちみちいばらの道」であるなら、他人の真似ではなく「自分だけの信じる道を進め」という強いメッセージを投げかけています。未だ広がり続ける可能性としての「余白」を意識させ、現状に満足せず前進し続けるためのエネルギーをくれる応援歌です。

オトノケ

2025年リリースの楽曲で、TVアニメ『ダンダダン』のオープニング主題歌として書き下ろされました。この曲は、アニメのテーマである怪異や霊の要素と、彼らの表現活動を重ね合わせたユニークな楽曲です。R-指定は、怪異が痛みや悲しみに共鳴して人に憑依するという設定を、音楽の作り手と聴き手の関係に似ていると解釈しています。つまり、Creepy Nutsという「音の怪異(オトノケ)」が、リスナーの心や身体に憑依し、日常では味わえないカタルシスを与える様子を表現しています。オカルト的な要素と秀逸な韻が複雑に絡み合った、アップテンポで中毒性の高い楽曲です。

堕天

2022年にリリースされた「堕天」は、フジテレビ系アニメ『よふかしのうた』オープニングテーマとして書き下ろされました。ドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』で「よふかしのうた」が主題歌となった縁で、アニメ版のテーマソングも担当。夜の街を彷徨うような浮遊感のあるサウンドと、自堕落な生活を送りながらも、どこか人間的な魅力を感じさせる歌詞が特徴です。アニメの世界観と見事に合致し、多くの視聴者を魅了しました。彼らの新たな挑戦と進化を感じさせる、まさにCreepy Nutsの代表曲です。

のびしろ

2021年リリースのアルバム表題曲です。30代という節目を迎えた自分たちの心境を反映し、「たりないふたり」としての自虐的な視点を持ちながらも、「伸びしろしかない」と、未来へのポジティブな可能性を歌っています。人生における失敗や未熟さを「伸びしろ」として肯定的に捉え、現状の課題こそが、今後の成長を期待させる材料であるという、彼ららしい前向きなメッセージが込められています。トラックは歌詞を引き立たせるためのシンプルな土台であり、R-指定の巧みなラップスキルと、歳を重ねることに前向きな目線を込めた歌詞が、リスナーに共感を呼ぶ楽曲です。

Bling-Bang-Bang-Born

2024年にリリースされた「Bling-Bang-Bang-Born」は、TVアニメ『マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編』オープニングテーマとして書き下ろされ、国内外で爆発的なヒットを記録しました。中毒性の高いダンスと共にSNSで拡散され、瞬く間に世界中で社会現象となりました。

合法的トビ方ノススメ

2016年リリースの楽曲です。この曲は、「Drugの名はMUSIC」というテーマを掲げ、リスナーを"トバす"存在としてのヒップホップと、自分たちの音楽への自信を歌っています。「錠剤? 液体? イヤイヤ イヤホン」というフレーズに象徴されるように、薬物のような違法なものではなく、自分たちの音楽こそが、フラストレーションを解放し、リスナーの「脳内を蝕み侵すポイズン」であると宣言しています。いつだってグルービーに君臨し、ハマったら終身刑、という強烈な言葉で、Creepy Nutsの音楽の中毒性と、リスナーを巻き込む熱狂的なライブ空間の魅力を表現した初期の代表曲です。

ばかまじめ

2022年にCreepy Nutsと、YOASOBIのコンポーザーであるAyase、ボーカルの幾田りらとのコラボレーションとして発表された楽曲です。ニッポン放送『オールナイトニッポン』55周年記念ソングとして制作されました。日々を「くだんない話とうざったい貴様と なみなみの日々に注がれてく怠い」と自虐的に歌いながらも、「不器用で意地っ張りで馬鹿真面目な僕らに幸あれ」と、真面目に努力し続ける自分たちを肯定するメッセージが込められています。ジャンルの垣根を越えた4人の才能が融合し、「頑張り」を笑い話にできると信じ、明日もまた頑張ろうと鼓舞する、温かくも力強い応援歌となっています。

Mirage

2025年リリースの楽曲で、TVアニメ『よふかしのうた Season2』のオープニング主題歌です。前作「よふかしのうた」が夜の優しさや避難所としての側面を描いたのに対し、今作は夜の「湿っぽさと未練や後悔」、そしてそれと折り合いをつけようともがく大人たちの姿を描いています。夜の虚構的な関係を「Mirage(蜃気楼)」として表現し、「あの日のままで触れたい」と、失われた品格や過去への執着がにじみます。吸血鬼という虚構の存在に惹かれるアニメの主人公の姿とも重なる、日常と非日常、現実と幻想の狭間を描いた、儚くも退廃的な夜の世界観が表現された楽曲です。

まとめ

本記事では、Creepy Nutsの数ある名曲の中から、特にCreepy Nutsの代表曲として愛される10曲を厳選し、それぞれの魅力と背景をご紹介しました。彼らの音楽は、R-指定の超絶的なラップスキルと、DJ松永の卓越したトラックメイク、そして飾らない等身大の歌詞で、常にリスナーに衝撃と感動を与え続けています。

Creepy Nutsの楽曲は、喜びや悲しみ、葛藤や希望といった普遍的な感情を、その唯一無二の表現力で表現することで、聴く人の心に深く響き、共感と勇気を与えてくれます。彼らは単なるヒップホップユニットではなく、音楽を通して人間の本質を問いかけ、新たなエンターテインメントの形を提示する存在です。これからもCreepy Nutsの音楽は、進化を続け、日本のみならず世界中で輝きを放ち、多くの人々の心に深く刻まれていくことでしょう。まだ聴いたことのない曲があれば、ぜひこの機会にCreepy Nutsの熱く、そして唯一無二の音楽の世界に足を踏み入れてみてください。

Mr.Lyric 編集部

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