B’zは、日本の音楽史において「ライブバンド」という言葉を体現し続けてきた存在です。稲葉浩志の圧倒的なボーカルと、松本孝弘が生み出す世界基準のギターサウンドは、デビューから30年以上が経過した現在でも衰えることを知りません。B’zの楽曲はスタジオ音源の完成度も非常に高いですが、その真価が最も発揮されるのは、やはりLIVE-GYMと呼ばれるステージの上です。観客を一瞬で引き込み、会場全体を支配するようなエネルギー、曲ごとに空気を塗り替えていく演奏力、そして年齢を重ねるほどに研ぎ澄まされていく表現力は、国内外を見渡しても唯一無二と言えるでしょう。B’zのライブDVDは、単なる記録映像ではなく、その時代ごとのB’zの「強さ」「進化」「覚悟」を刻み込んだ作品群です。この記事では「B’z おすすめ ライブDVD」を探している方に向けて、最新ツアーから名作と語り継がれる過去作まで、特に評価が高く、今見ても色褪せない7作品を厳選して紹介していきます。
目次
1.B'z LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS-
Pleasure 2023 -STARS-は、B’zが長年積み重ねてきたキャリアの現在地を鮮やかに映し出す最新クラスのライブDVDです。Pleasureシリーズならではの代表曲中心のセットリストは健在でありながら、演奏やアレンジには今のB’zだからこその余裕と凄みが感じられます。稲葉浩志のボーカルは年齢を感じさせないどころか、表現力という点ではむしろ深化しており、一言一言に説得力があります。松本孝弘のギターも、音数を抑えつつ要所で一気に空気を変える存在感が圧倒的です。長年のファンはもちろん、最近B’zに触れ始めた人にとっても、現在進行形のB’zの凄さを実感できる一本です。
2.B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-
Pleasure 2018 -HINOTORI-は、B’zのライブ演出のスケール感と楽曲の力強さが極限まで高められた作品です。巨大なステージセットや炎を使った演出は圧巻ですが、決して派手さに頼ることなく、あくまで楽曲とパフォーマンスが主役である点が印象的です。稲葉の全身全霊の歌唱と、松本の鋭くも美しいギタープレイが噛み合い、会場全体が熱狂に包まれていく様子がリアルに伝わってきます。B’zがなぜスタジアムクラスでも成立するバンドなのか、その理由をはっきりと示してくれるライブDVDです。
3.B'z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”
LIVE DINOSAURは、B’zの「攻め」の姿勢が強く打ち出されたツアーを収録したライブDVDです。アルバム『DINOSAUR』を軸に構成されたセットリストは、重厚でスリリングな楽曲が多く、ライブ全体に緊張感が張り詰めています。稲葉のボーカルは荒々しさと繊細さを自在に行き来し、松本のギターは楽曲を牽引する推進力として機能しています。観る側に媚びることなく、B’z自身が「今鳴らしたい音」を全力でぶつけてくる姿勢が強く感じられ、ロックバンドとしての矜持を改めて実感させられる作品です。
4.B'z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-
EPIC NIGHTは、B’zのライブにおけるダークで妖艶な側面が色濃く表れた作品です。照明や映像演出は非常にスタイリッシュで、楽曲の世界観を視覚的にも強く印象づけます。稲葉のパフォーマンスには余裕と色気が漂い、観客を引き込む力が際立っています。松本のギターも音色の幅が広く、楽曲ごとに異なる表情を見せてくれます。全体として完成度が高く、B’zのライブDVDの中でも特に「作品性」を感じられる一本です。
5.B'z LIVE-GYM 2011 -C'mon-
C’monツアーは、東日本大震災後という特別な時代背景の中で行われたライブを収録した作品です。楽曲やMCからは、前に進もうとする強い意志と、聴く人に寄り添う姿勢がはっきりと伝わってきます。稲葉の言葉には重みがあり、単なるエンターテインメントを超えたメッセージ性を感じさせます。一方で、ライブとしての勢いや楽しさも失われておらず、B’zが音楽で人を支える存在であることを強く実感できるライブDVDです。
6.B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-
GLORY DAYSは、B’zの黄金期の勢いと完成度を同時に味わえるPleasureシリーズの名作です。ヒット曲が次々と披露される構成は非常にテンポが良く、最初から最後まで一気に見てしまうほどの引力があります。稲葉のボーカルはピーク時の鋭さと安定感を兼ね備え、松本のギターも華やかで存在感抜群です。B’zを初めてライブDVDで体験する人にとっても、非常に分かりやすく、満足度の高い作品と言えるでしょう。
7.B'z LIVE-GYM 2006 “MONSTER'S GARAGE”
MONSTER’S GARAGEは、B’zのライブが持つ圧倒的なパワーを真正面から体感できる作品です。ステージ上の2人は終始攻めの姿勢を崩さず、楽曲ごとに会場の熱量を引き上げていきます。稲葉のシャウトと松本のギターが真正面からぶつかり合う瞬間は、ロックバンドのライブとは何かを改めて考えさせられるほどの迫力があります。現在の洗練されたB’zとはまた違う、剥き出しのエネルギーを感じたい人に強くおすすめしたい一本です。
まとめ
B’zのライブDVDは、どの作品を選んでも「一切手を抜かないプロフェッショナルな姿勢」が貫かれています。時代や年齢を重ねてもなお進化を続け、常に最高のライブを更新し続ける姿は、日本の音楽シーンにおいて特別な存在です。「B’z おすすめ ライブDVD」を探している方は、今の自分が感じたいB’zの姿に合わせて作品を選んでみてください。映像越しであっても、B’zのLIVE-GYMは確実にあなたの心と身体を揺さぶり、ロックの本質を思い出させてくれるはずです。