紅白歌合戦

【1991年/平成3年】第42回 紅白歌合戦 出場アーティスト・演奏曲をまとめて紹介!

1991年12月31日に放送された第42回NHK紅白歌合戦は、平成という時代が少しずつ日常に溶け込み、人々の年末の過ごし方にも「平成らしさ」が定着し始めた中で行われた大会です。昭和の名残を色濃く残しながらも、音楽シーンや価値観は確実に次の段階へ進み、紅白歌合戦もまたその変化を静かに受け止めていました。大晦日の夜に紅白を観ながら一年を振り返るという文化は変わらず、多様化する時代の中で、世代を超えて同じ時間を共有できる数少ない番組として、その存在感を保ち続けていたのが第42回の特徴と言えるでしょう。

第42回紅白歌合戦の概要

第42回NHK紅白歌合戦は1991年12月31日の大晦日に開催され、テレビとラジオの同時放送によって全国に中継されました。40回を超えた紅白歌合戦は、国民的番組としての地位を完全に確立しており、番組構成は紅組・白組に分かれた出場歌手が順番に登場し、その年を代表する楽曲を披露するという、長年親しまれてきた形式が踏襲されています。進行や演出には安定感があり、長時間の生放送でありながらも、年末の空気に自然と寄り添う番組づくりがなされていました。この回の勝敗は白組の勝利となっており、結果発表も含めて、大晦日の恒例行事として多くの家庭で楽しまれていた様子がうかがえます。

第42回紅白歌合戦が開催された1991年の出来事

1991年の日本は、平成という時代の中で社会や経済の先行きについて、少しずつ意識が変化し始めた年でした。価値観はより個人化し、人々は自分に合った生き方や楽しみ方を模索するようになっていきます。音楽の世界では、ポップスやバンドサウンドが若い世代を中心に強い支持を集める一方で、演歌や歌謡曲も引き続き幅広い世代に親しまれていました。ジャンルごとの垣根がよりはっきりしていく中で、紅白歌合戦はそれらを一つの舞台に集め、世代や好みを超えて音楽を共有できる場として、重要な役割を果たしていました。

第42回紅白歌合戦の出場アーティスト一覧

第42回NHK紅白歌合戦 出場歌手・曲目一覧

第42回NHK紅白歌合戦(1991年) 出場歌手・曲目一覧

※第42回は1991年(平成3年)12月31日に放送されました。

紅組歌手(優勝) 紅組曲目 白組歌手 白組曲目
西田 ひかる(初) ときめいて バブルガム・ブラザーズ(初) WON'T BE LONG
工藤 静香 メタモルフォーゼ SMAP(初) Can't Stop!! -LOVING-
中山 美穂 Rosa 吉田 栄作 もしも君じゃなきゃ
森口 博子(初) ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜 スモーキー・マウンテン(フィリピン)(初) TO YONA!(COME ON!)
欧陽 菲菲 ラヴ・イズ・オーヴァー ザ・ベンチャーズ(アメリカ)(初) 十番街の殺人〜ダイヤモンド・ヘッド〜パイプライン
ライマ(ラトビア)(初) VERNISAGE〜ELIZABET〜 前川 清(初) そして、神戸
伍代 夏子 恋挽歌 冠 二郎(初) 酒場
大月 みやこ 冬の華 吉 幾三 女のかぞえ唄
永井 真理子(初) ZUTTO チェッカーズ ミセス・マーメイド
都 はるみ 王将一代 小春しぐれ 河島 英五(初) 時代おくれ
山本 リンダ どうにもとまらない〜狙いうち とんねるず(初) 情けねえ
Mi-Ke(初) 想い出の九十九里浜 美川 憲一 さそり座の女
DREAMS COME TRUE Eyes to me 光GENJI WINNING RUN
原 由子(初) 花咲く旅路 X(初) Silent Jealousy
南 沙織 色づく街 KAN(カン)(初) 愛は勝つ
サラ・ブライトマン(イギリス)(初) オペラ座の怪人 少年隊 MASK'91
香西 かおり(初) 流恋草(はぐれそう) 鳥羽 一郎 師匠(おやじ)
松原 のぶえ 離愁・・・秋から冬へ 喜納 昌吉(初) 花~すべての人の心に花を~
森山 良子 People アンディ・ウィリアムス(アメリカ)(初) ムーン・リバー
八代 亜紀 舟唄 堀内 孝雄 愛(いと)しき日々
テレサ・テン 時の流れに身をまかせ さだ まさし 奇跡~大きな愛のように~
小林 幸子 冬化粧 槇原 敬之(初) どんなときも。
沢田 知可子(初) 会いたい 鈴木 雅之(初) ガラス越しに消えた夏
川中 美幸 炎情歌 細川 たかし 応援歌、いきます
ケー・ウンスク(韓国) 悲しみの訪問者 森 進一 泣かせ雨
坂本 冬美 火の国の女 五木 ひろし おしどり
石川 さゆり 港唄 北島 三郎 北の大地
和田 アキ子 あの鐘を鳴らすのはあなた 谷村 新司 昴 -すばる-

特別企画・企画コーナー

企画名・出演 内容・曲目
長渕 剛 ドイツ・ベルリンからの中継出演。「親知らず」「乾杯」「静かなるアフガン」の3曲を約15分にわたり歌唱。
国際色豊かなゲスト アンディ・ウィリアムス(アメリカ)、サラ・ブライトマン(イギリス)、ライマ(ラトビア)、スモーキー・マウンテン(フィリピン)らが出場。
特別企画「SMILE AGAIN」 「SMILE AGAIN 微笑をもう一度」を合唱。

まとめ

第42回NHK紅白歌合戦は1991年の大晦日に放送され、平成という時代の中で紅白歌合戦が果たしていた役割を改めて実感させる大会となりました。音楽のジャンルや楽しみ方が多様化する中でも、紅白歌合戦は世代を超えて同じ時間を共有できる年末の象徴として、多くの家庭に寄り添い続けていました。美空ひばりや森進一、五木ひろしをはじめとする時代を代表する歌手たちが集結したこの第42回は、「平成紅白」が日本の年末文化として確かな地位を築いていたことを、自然に感じさせる一回と言えるでしょう。

Mr.Lyric 編集部

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