紅白歌合戦

【1992年/平成4年】第43回 紅白歌合戦 出場アーティスト・演奏曲をまとめて紹介!

1992年12月31日に放送された第43回NHK紅白歌合戦は、平成という時代が本格的に進み出し、社会や音楽の価値観がよりはっきりと「分岐」していく中で行われた大会です。昭和の名残を感じさせる空気は少しずつ薄れ、平成ならではの感覚や流行が年末の風景にも自然に溶け込み始めていました。その一方で、大晦日の夜に家族で紅白歌合戦を観ながら一年を締めくくるという文化は変わらず続き、紅白は多様化する時代の中で「共通の時間」を提供する存在として、より重要な役割を担うようになっていました。第43回は、平成紅白が一つの形として定着してきたことを感じさせる回です。

第43回紅白歌合戦の概要

第43回NHK紅白歌合戦は1992年12月31日の大晦日に開催され、テレビとラジオの同時放送によって全国に中継されました。40回を超えた紅白歌合戦は、国民的番組としての完成度をさらに高めており、紅組・白組に分かれた出場歌手が順番に登場し、その年を代表する楽曲を披露するという基本構成は変わらず踏襲されています。進行や演出には安定感があり、長時間の生放送でありながらも、年末の空気に自然と寄り添う番組づくりがなされていました。この回の勝敗は白組の勝利となっており、結果発表も含めて、平成初期の年末行事として多くの家庭で親しまれていた様子がうかがえます。

第43回紅白歌合戦が開催された1992年の出来事

1992年の日本は、平成という時代の中で社会や経済の変化を実感し始めた年でした。価値観はさらに多様化し、人々はそれぞれのライフスタイルや楽しみ方をより明確に意識するようになっていきます。音楽の世界では、ポップスやバンド音楽が若い世代を中心に強い存在感を放つ一方で、演歌や歌謡曲も引き続き安定した支持を集めていました。ジャンルや世代の違いがより鮮明になる中で、紅白歌合戦はそれらを一つの舞台に集め、年末という特別な時間を共有する場として、これまで以上に重要な意味を持つようになっていました。

第43回紅白歌合戦の出場アーティスト一覧

第43回NHK紅白歌合戦 出場歌手・曲目一覧

第43回NHK紅白歌合戦(1992年) 出場歌手・曲目一覧

※第43回は1992年(平成4年)12月31日に放送されました。

紅組歌手 紅組曲目 白組歌手(優勝) 白組曲目
森口 博子 スピード SMAP 雪が降ってきた
LINDBERG(初) 恋をしようよ Yeah! Yeah! 小野 正利(初) You're the Only・・・
香西 かおり 花挽歌 山川 豊 夜桜
イルカ(初) なごり雪 南 こうせつ(初) 神田川
Mi-Ke 涙のバケーション 光GENJI リラの咲くころバルセロナへ
荻野目 洋子 コーヒー・ルンバ 本木 雅弘(初) 東へ西へ
伊東 ゆかり ボーイ・ハント 舟木 一夫 高校三年生
梓 みちよ こんにちは赤ちゃん デューク・エイセス 見上げてごらん夜の星を
八代 亜紀 愛の終着駅 小林 旭 さすらい
中山 美穂 世界中の誰よりきっと 少年隊 太陽のあいつ
藤 あや子(初) こころ酒 嘉門 達夫(初) 替え唄メドレー ~紅白バージョン~
森高 千里(初) 私がオバさんになっても 美川 憲一 火の鳥
中村 美律子(初) 河内おとこ節 冠 二郎
西田 ひかる 生きてるって、素晴らしい 鈴木 雅之 もう涙はいらない
GAO(初) サヨナラ 中西 圭三(初) 君のいる星
DREAMS COME TRUE 晴れたらいいね ~紅白バージョン~ X 紅(KURENAI)
伍代 夏子 雪中花 吉 幾三 雪國
松原 のぶえ 愛冠岬(アイカップミサキ) 鳥羽 一郎 兄弟船
桂 銀淑 都会の天使たち 堀内 孝雄 都会の天使たち
川中 美幸 遣らずの雨 前川 清 男と女の破片(かけら)
工藤 静香 めちゃくちゃに泣いてしまいたい チェッカーズ フェアウェル・メドレー
小林 幸子 恋螢 米米CLUB(初) 君がいるだけで ~紅白バージョン~
大月 みやこ 白い海峡 森 進一 劇場の前
都 はるみ つくしんぼ 谷村 新司 三都物語
坂本 冬美 男惚れ 五木 ひろし 終着駅
石川 さゆり ホテル港や 細川 たかし 佐渡の恋唄
和田 アキ子 愛、とどきますか さだ まさし 秋桜(コスモス)
由紀 さおり 赤とんぼ~どこかに帰ろう 北島 三郎 帰ろかな

特別企画・企画コーナー

企画名 内容・出演
テレビ40年 思い出の主役たち テレビ放送開始40年を記念し、「ひょっこりひょうたん島」「鉄腕アトム」などの懐かしの主題歌を、出場歌手たちが扮装して披露。
チェッカーズ ラストステージ 解散直前の最後のテレビ出演。「ギザギザハートの子守唄」などを含むメドレーを披露。
大会テーマソング「Tears」 YOSHIKI(X)が作詞作曲した大会テーマソングを出場歌手全員で合唱。

まとめ

第43回NHK紅白歌合戦は1992年の大晦日に放送され、平成初期の日本社会と音楽文化の広がりを映し出した大会となりました。音楽のジャンルや楽しみ方がより細分化される中でも、紅白歌合戦は世代や価値観を超えて同じ時間を共有できる年末の象徴として、多くの家庭に寄り添い続けていました。森進一、五木ひろし、北島三郎をはじめとする時代を代表する歌手たちが集結したこの第43回は、「平成紅白」が日本の年末文化として確かな存在になっていたことを、はっきりと感じさせる一回と言えるでしょう。

Mr.Lyric 編集部

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