紅白歌合戦

【1994年/平成6年】第45回 紅白歌合戦 出場アーティスト・演奏曲をまとめて紹介!

1994年12月31日に放送された第45回NHK紅白歌合戦は、平成という時代が社会や人々の意識の中にしっかりと根付き、年末の過ごし方にも「平成らしい感覚」が定着してきた中で行われた大会です。1990年代に入り、日本社会は大きな転換期を迎え、価値観やライフスタイルはこれまで以上に多様化していました。音楽においても、世代やジャンルごとの色分けがより明確になり、それぞれが自分の好きな音楽を楽しむ時代へと移り変わっていきます。そんな中でも、紅白歌合戦は変わらず大晦日の夜に多くの人が集う場所として存在し続け、第45回は「平成の年末文化」が一つの完成形に近づいてきたことを感じさせる回となりました。

第45回紅白歌合戦の概要

第45回NHK紅白歌合戦は1994年12月31日の大晦日に開催され、テレビとラジオの同時放送によって全国に中継されました。40回を大きく超えた紅白歌合戦は、国民的番組としての立ち位置を揺るぎないものとし、番組構成も紅組・白組に分かれた出場歌手が順番に登場して、その年を代表する楽曲を披露するという、長年親しまれてきた形式が引き続き採用されています。進行や演出には安定感があり、長時間の生放送でありながらも、年末の空気に自然と寄り添う番組づくりがなされていました。この回の勝敗は白組の勝利となっており、平成中期に差しかかる年末の恒例行事として、多くの家庭で楽しまれていた様子がうかがえます。

第45回紅白歌合戦が開催された1994年の出来事

1994年の日本は、社会や経済の先行きに対する意識が徐々に変化し、人々が自分なりの価値観や生き方をより強く意識するようになっていた年でした。娯楽や情報の選択肢はさらに広がり、音楽もまた個人の感情や共感を重視する方向へと進んでいきます。音楽シーンでは、J-POPが広く浸透し、若い世代を中心に新しいアーティストや楽曲が次々と支持を集める一方で、演歌や歌謡曲も根強い人気を保ち続けていました。こうした時代背景の中で放送された紅白歌合戦は、世代やジャンルの異なる音楽を一つの舞台に集め、年末という特別な時間を共有する場として、重要な役割を果たしていました。

第45回紅白歌合戦の出場アーティスト一覧

第45回NHK紅白歌合戦 出場歌手・曲目一覧

第45回NHK紅白歌合戦(1994年) 出場歌手・曲目一覧

※第45回は1994年(平成6年)12月31日に放送されました。

紅組歌手(優勝) 紅組曲目 白組歌手 白組曲目
TRF(初) BOY MEETS GIRL access(初) SCANDALOUS BLUE
篠原 涼子(初) 恋(いと)しさとせつなさと心強さと TOKIO(初) LOVE YOU ONLY
久宝 留理子 早くしてよ 山根 康広(初) Get Along Together〜愛を贈りたいから〜
長保 有紀(初) 惚(ほ)の字傘 山本 譲二 関門海峡
伍代 夏子 ひとり酒 堀内 孝雄 夢の道草
森口 博子 Let's Go SMAP がんばりましょう
田川 寿美(初) 女…ひとり旅 香田 晋(初) 夢いちど
中山 美穂 ただ泣きたくなるの 藤井 フミヤ DAYS
DREAMS COME TRUE すき 〜紅白バージョン〜 米米CLUB 手紙 〜紅白バージョン〜
島倉 千代子 人生いろいろ 小椋 佳(初) さらば青春
松田 聖子 輝いた季節へ旅立とう 吉田 拓郎(初) 外は白い雪の夜
大月 みやこ 愛にゆれて… 吉 幾三 娘に…
藤谷美和子・大内義昭 愛が生まれた日 郷 ひろみ 言えないよ
森高 千里 素敵な誕生日 西城 秀樹 ヤングマン(Y.M.C.A.)
坂本 冬美 夜桜お七 細川 たかし 夢酔い人(びと)
香西 かおり 恋慕川(しのびがわ) 山川 豊 途中下車
藤 あや子 花のワルツ 沢田 研二 HELLO
工藤 静香 Blue Rose X-JAPAN Rusty Nail
ケー・ウンスク(韓国) 花のように鳥のように 前川 清 恋するお店
小林 幸子 雨の屋台酒 美川 憲一 おだまり
由紀さおり 安田祥子 赤とんぼ~どこかに帰ろう 森 進一 おふくろさん
和田 アキ子 あの鐘を鳴らすのはあなた 小林 旭 熱き心に
キム・ヨンジャ 川の流れのように 谷村 新司 昴 -すばる-
石川 さゆり 飢餓海峡 北島 三郎 年輪
都 はるみ 古都逍遥 五木 ひろし 汽笛

特別企画・企画コーナー

企画名・出演 内容・曲目
ミッキーマウス Mickey Mouse Our Shining Star〜輝くスターミッキー・マウス〜(前半戦の堀内孝雄と森口博子の間に披露)
ゴジラ 映画『ゴジラvsスペースゴジラ』のゴジラが登場。SMAPのステージや第2部オープニングで共演。
吉田拓郎・小椋佳 テレビ出演の少なかった大御所が初出場し、大きな話題となりました。

まとめ

第45回NHK紅白歌合戦は1994年の大晦日に放送され、平成中期に向かう日本社会と音楽文化の広がりを映し出した大会となりました。音楽の楽しみ方や価値観がさらに多様化する中でも、紅白歌合戦は世代を超えて同じ時間を共有できる年末の象徴として、多くの家庭に寄り添い続けていました。森進一、五木ひろし、北島三郎をはじめとする時代を代表する歌手たちが集結したこの第45回は、「平成紅白」が日本の年末文化として確固たる地位を築いていたことを、改めて実感させる一回と言えるでしょう。

Mr.Lyric 編集部

音楽が好きな20代男性が運営。 おすすめの音楽教室に関する情報や、様々なアーティストの楽曲や歌詞の紹介など音楽全般に関連する内容について発信しています。 音楽を通して人生を豊かにしていきたい人に向けた情報発信を行う総合音楽メディアです

-紅白歌合戦