【1956年/昭和31年】第7回 紅白歌合戦 出場アーティスト・演奏曲をまとめて紹介！

1956年12月31日に開催された第7回NHK紅白歌合戦は、年末恒例番組としてすっかり定着した紅白の中でも特に多くの人気歌手が出演した大会として知られています。この年もテレビとラジオの同時中継で放送され、昭和30年代の音楽シーンを象徴する歌謡ステージとなりました。白組が勝利したこの回は、多彩な出演者が名曲を次々と披露し、視聴者にとって年越しの楽しみの一つとして高い注目を集めました。

第7回紅白歌合戦の概要

第7回NHK紅白歌合戦は1956年12月31日、大みそかの夜に放送されました。司会は紅組が宮田輝、白組は高橋圭三がそれぞれ務め、総合司会には前年度に引き続き進行役が配置されました。視聴者投票や審査を通じて勝敗が決まり、この回では白組が勝利を収めています。この勝敗は、年末に放送される紅白歌合戦として国民的な楽しみと競争の形式がすっかり定着していることを物語っています。テレビ放送が一般家庭に広がり始めたこの時代、家族でテレビの前に集まって歌を楽しむという年末の過ごし方が徐々に一般化していました。

第7回紅白歌合戦が開催された1956年の出来事

1956年の日本は、高度経済成長への足がかりが着実に進む時期で、文化・娯楽面でも新しい風が吹いていました。テレビ放送の普及はますます進み、音楽番組や娯楽番組の視聴スタイルが変わりつつある中で、紅白歌合戦は国民にとって年末の象徴的な番組となっていました。家族で歌番組を楽しみながら新年を迎えるというスタイルはこの時期の大きな文化の変化を表しており、音楽が日常生活に深く根付いていく様子がうかがえます。こうした背景のもとで放送された第7回紅白歌合戦は、当時の音楽シーンを象徴する一大イベントの一つとして記録されています。

第7回紅白歌合戦の出場アーティスト一覧

第7回の舞台には、昭和歌謡を代表する多くの歌手が出演し、それぞれがヒット曲や人気曲を披露しました。白組では岡本敦郎が「自転車旅行」、瀬川伸が「明星鴉」、霧島昇が「恋に朽ちなん」、鈴木正夫が「常磐炭坑節」、宇都美清が「青い灯赤い灯」といった楽曲を歌い上げ、林伊佐緒や高英男、ディック・ミネ、三橋美智也らが続きました。紅組にも菅原都々子や生田恵子、照菊といった歌手が名を連ね、当時の人気歌謡を披露しています。これらの出演者は昭和30年代の音楽シーンを牽引した面々であり、紅白という大舞台で視聴者の心をつかんでいました。

まとめ

第7回NHK紅白歌合戦は1956年12月31日に開催され、視聴者が年越しを楽しむための大きな音楽イベントとして放送されました。白組が勝利したこの回は、テレビ普及期ならではの多彩な歌手が出演し、日本の音楽文化が暮らしの中により深く根付いていく様子を象徴しています。昭和歌謡を代表するヒット曲の数々は、多くの家庭で語り継がれ、この時代の音楽史を彩るステージとなりました。さらに次回へとつながる紅白歌合戦の進化が、この第7回にも見て取れます。