Mr.Children「東京」の歌詞の意味を考察！

「東京」はシングルとしてはリリースされていませんが、2008年12月10日に発売した15番目のアルバム「SUPERMARKET FANTASY」に収録されています。

「東京」という街が否定されがちなところをあえて肯定したいと思って書いた曲だと言われています。

「東京」は、Mr.Childrenが大都市・東京で生きる人々の現実と、その中で見出される小さな癒しや大切な人とのつながりを描いた楽曲です。この曲のテーマは、東京という都市の持つ喧騒と速さの中で、個々の人生や感情、そして大切な人や場所に対する愛を感じることです。

本記事では、そんな「東京」の歌詞について紹介していきます！

「東京」の歌詞考察
まとめ

「東京」の歌詞考察

東京を象徴しているロボットみたいなビルの街
目一杯　精一杯の
働く人で今日もごった返してる
信号待ち。足を止めて誰かが口笛を吹いてる
とぎれとぎれの旋律だけど
なぜかしら　少しだけ癒されてる

「東京を象徴しているロボットみたいなビルの街」とは、東京の都市風景を描写しています。この表現は、東京がテクノロジーや機械的な面で先進的であることを示唆しています。忙しい街での人々の姿が「信号待ち。足を止めて誰かが口笛を吹いてる」といった場面で描かれ、ふとした瞬間に感じる癒しを表現しています。

描いた夢
それを追い続けたって　所詮
たどり着けるのはひとにぎりの人だけだと知ってる
「それならば何のために頑張ってる？」
とか言いながら分かってる
この街に大切な人がいる

「描いた夢それを追い続けたって所詮たどり着けるのはひとにぎりの人だけだと知ってる」という部分では、現実の厳しさと夢の達成の難しさが強調されています。それでも「この街に大切な人がいる」と続けることで、夢を追い続ける理由や意味を見出すことができると示しています。

東京は後戻りしない
老いてく者を置き去りにして
目一杯　手一杯の
目新しいモノを抱え込んでく

「東京は後戻りしない老いてく者を置き去りにして」というフレーズは、東京という都市が常に変化し続け、古いものや人を置き去りにしていくことを示しています。「思い出がいっぱい詰まった景色だってまた破壊されるから」という表現からも、東京の速いペースと変化の激しさが感じられます。しかし、それでも「この胸に大切な場所がある」と述べ、記憶や思い出が心に深く刻まれていることを示唆しています。

思い出がいっぱい詰まった景色だって　また
破壊されるから　出来るだけ執着しないようにしてる
それでも匂いと共に記憶してる
遺伝子に刻み込まれてく
この胸に大切な場所がある

バイパスに架かる歩道橋からよく見える
ベランダに咲いた彩とりどりの花
甘い匂いがこの胸にあふれ出す
あの人に手紙でも書こうかなぁ？

描いた夢、理想を追い続けたって　多分
ものにできるのはひとにぎりの人だけど
あと少し頑張ってみようかな
それでもいつか可能性が消える日が来ても
大切な人はいる

「描いた夢、理想を追い続けたって多分ものにできるのはひとにぎりの人だけど」と現実の厳しさを再確認しつつも、「それでもいつか可能性が消える日が来ても大切な人はいる」と続け、希望を捨てずに進むことの大切さを強調しています。この部分は、困難な状況でも希望を持ち続ける力と、それを支える愛の存在を表現しています。