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「GIFT」は2008年7月30日に発売されたMr.Childrenの32番目のシングルです。
2008年12月10日に発売した15番目のアルバム「SUPERMARKET FANTASY」にも収録されており、北京オリンピックのテーマソングとしても採用されていたため、知っている・聞いたことがあるという人多いのではないでしょうか。
今回はそんな「GIFT」の歌詞について紹介していきます！
「GIFT」の歌詞考察
一番きれいな色ってなんだろう?
一番ひかってるものってなんだろう?
僕は探していた 最高のGIFTを
君が喜んだ姿をイメージしながら
「一番きれいな色ってなんだろう? 一番ひかってるものってなんだろう?」という冒頭のフレーズは、主人公が最高のGIFTはなんなのかを探し求める姿を描いています。
ここでの「GIFT」は、単なる物理的な贈り物ではなく、人生における最も価値のあるもの、つまり愛や感謝の象徴と捉えることができると思います。
『本当の自分』を見つけたいって言うけど
『生まれた意味』を知りたいって言うけど
僕の両手がそれを渡す時
ふと謎が解けるといいな 受け取ってくれるかな
自分は何のために生まれたのか？というのは多感な高校時代や、自己分析をする就活などで考えたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
”僕の両手がそれを渡す時”という歌詞の”それ”というのは、前の歌詞で出てきている最高のGIFTのことを指しているのではないかと思います。
最高のGIFTを渡したときに、『本当の自分』や『生まれた意味』を理解できるといいなとしており、自分という存在が君の存在意義になれたらいいなという主人公のストレートな思いを読み取ることができると思います。
長い間 君に渡したくて
強く握り締めていたから
もうグジャグジャになって 色は変わり果て
お世辞にもきれいとは言えないけど
「白か黒で答えろ」という
難題を突きつけられ
ぶち当たった壁の前で
僕らはまた迷っている 迷ってるけど
白と黒のその間に
無限の色が広がってる
君に似合う色探して やさしい名前をつけたなら
ほら 一番きれいな色
今 君に贈るよ
1番のサビになります。
「白か黒で答えろ」という難題に直面し、「僕らはまた迷っている」という歌詞は、人生の選択や困難に対する迷いを象徴しています。
しかし、白と黒の間、つまり勝敗が決まるまでの過程に価値があるとしていて、成果を出した人だけでなく、人それぞれの努力の過程に目を向けて、価値を感じていこうというメッセージが込められています。
オリンピックのテーマソングという事もあり、勝つことが正義であり努力賞なんて無いんだといった強気なメッセージでもいいところを、あえて勝ち負けではなくそれまでの過程に意味を見出そうという優しく讃えあうメッセージが特徴的です。
地平線の先に辿り着いても
新しい地平線が広がるだけ
「もうやめにしようか?」 自分の胸に聞くと
「まだ歩き続けたい」と返事が聞こえたよ
努力をする中で自分の限界にぶつかったり、これ以上努力しても無駄だと感じてもうやめにしようと思う場面も出てくる場面もあると思います。
そんな時でも、まだ歩き続けたいという声が聞こえたという事は、まだ頑張っていきたいという思いが主人公の中にあるということでしょう。
知らぬ間に増えていった荷物も
まだなんとか背負っていけるから
君の分まで持つよ だからそばにいてよ
それだけで心は軽くなる
ここはめちゃくちゃ素敵な歌詞ですね。
人生を重ねるごとに追うべき責任というのは徐々に増すこともあると思います。
君の分まで持つよとしていることは、パートナーが一つの家族になることを意味しているかもしれません。家族を持つとなると、それだけ守るべきもの・責任が増えるかもしれませんが、君という存在がいるだけで頑張っていけるという素敵な意味が込められています。
果てしない旅路の果てに
『選ばれる者』とは誰?
たとえ僕じゃなくたって
それでもまた走っていく 走っていくよ
降り注ぐ日差しがあって
だからこそ日陰もあって
そのすべてが意味を持って
互いを讃えているのなら
もうどんな場所にいても
光を感じれるよ
選ばれる者とは勝者のことを指していると思います。
そんな勝者になれなくとも、まだ夢を追って走っていく覚悟が垣間見えます。
日差しがあるから影もあるというのは、勝者がいるから敗者がいることを例えていると思いますが、敗者だから価値が無いという訳ではなく、その全てに意味を見出して頑張ろうというメッセージが込められていると思います。
今 君に贈るよ 気に入るかなぁ? 受け取ってよ
君とだから探せたよ 僕の方こそありがとう
一番きれいな色ってなんだろう?
一番ひかってるものってなんだろう?
僕は抱きしめる 君がくれたGIFTを
いつまでも胸の奥で
ほら ひかってるんだよ
ひかり続けんだよ
勝敗を白と黒で例え、勝ち負けだけが全てではないという話がこれまであったと思います。
曲の最後で「一番きれいな色って何だろう？」という問いをしています。
GIFTは北京オリンピックのテーマ曲として使用されている曲でもあるため、勝つことに価値があるというメッセージが曲に込められていても良いと思いますが、GIFTでは勝敗も大事だけど、それ以上にそこまで頑張ってきた過程を評価してもいいのではとしています。
まとめ
「GIFT」は、オリンピックのテーマ曲として多くの人に知られている、Mr.Childrenの楽曲の中でも多くの人に知られている曲となっています。
歌詞をよく見てみると、勝者を讃えるだけでなく、誰もが頑張っているその過程をしっかりとたたえて、先の見えない未来に向かって頑張っていこうという優しいメッセージが込められています。
ぜひGIFTを聞いてみて下さい！
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